真実を映す鏡 5
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―一護視点―
ドコォォォン――。
「うおっ!? 今度の爆発はデカいぞ!」
一際大きな爆発音が聞こえてきて俺は思わず声を上げた。
「だから言ったじゃねっスか! 「3獣神 は鬼のよーに強えエんス! 一護が行っても足手まといっス!」
そう言ってバスバスとネルは俺の頭を叩く。
「……」
地味に痛てぇーんだよな。
そんなことを思いながらダンを強く地面を蹴って、大きな岩に降り立つ――。と下には赤黒い血が飛び散っている。その血を流しているのは3人の仮面。
あれがネルが言っていたトレス・ベスティアだろう。
俺は倒れている3人から目線を外し、ある一人の人物に注視する。
倒れている3人の中央に悠然と立っている白の衣服を纏った男――。
この男……。
俺は少し眉をしかめる。その時、ギョロリと男の目だけが動いた。
「…………おや、今度は死神ですか。今日は来客の多い日だ」
―ルキア視点―
たしたしたし……。右へ五歩、左へ五歩、また右へ五歩。
私が右往左往していると恋次が「落ち着けよ」と声をかけてくる。
「お前がソワソワしたって隊首会が早く終わる訳じゃねぇぞ」
「! そっそれは……」
「そうだろ」
「……そうなのだが……。しかし……事は一大事なのだ……。落ち着けと言う方が無茶だろう……!」
賊軍が侵略してきたこともそうだが。――紫乃姉さまが行方不明になったこともあって。やはり落ち着かない。
そこに「すまない」と吉良副隊長が声をかけてきた。
「隊首会が終わる前に少し気になっている事があるんだが……いいかな」
「……吉良副隊長」
「僕は今回の一連の事件――賊軍侵入、虚の大量消失。そして流魂街の民衆失踪に神崎 紫乃さんの失踪。これらは全て一つに繋がるものだと思っていた。だが実際は十二番隊の報告によれば―前者2つは繋がるものだが民衆の失踪と紫乃さんの失踪について早々に捜査は打ち切られた」
私は「それはっ!」と思わず声を大にする。
「紫乃姉さまが賊軍に関わっているとっ!?」
もしや連れ去られたのでは……。けれど置き手紙があったというし。もしかしたらその賊を秘密裏に追っているとか。
再び右往左往する私を恋次が「だから落ち着けって」と声をかけてくる。
「紫乃のことだからそのうちひょっこり帰ってくるんじゃねーか」
「バカもの! 紫乃姉さまをお前と一緒にするな」
そうは言うもののおかげで少し心落ち着かせることができた。
そうだ。紫乃姉さまのことだ。何故姿を消したのかは分からぬが。きっとご無事な姿で戻ってくるはず。
「あのー。そろそろいいかな」
吉良副隊長がおずおずと手を上げる。
「はっ! す、すみません」
吉良隊長は「いやいや」とにこやかに笑った後、急に真剣な顔つきをする。
「何にせよ納得がいかない。特に流魂街の民衆失踪は今も続いているのに」
吉良副隊長はより一層険しい目つきをこちらへ向ける。
「この中に五十地区より外側を調査した副隊長は居るか?」
「はい!」
唐突に草鹿副隊長が手を上げる。
「うちとこのつるりんとゆみちーが行ったのが六十四だったよ!」
「報告は?」
「よそと同じだよ? 足あとが一ヵ所にあつまって消えて虚の足あとがなくて」
「そうじゃない。足跡の種類についての報告が知りたい」
「? はだしとぞうり……」
その言葉に何人かの副隊長がハッと草鹿副隊長を見る。
「……やっぱりそうか……!」と吉良副隊長は一人呟く。吉良副隊長は顎に手を当てる。
「流魂街の民の生活レベルは五十地区を境に急激に低下し衣服や襤褸衣や裸足の民が増え始める……。そして草履をはいた民は五十九地区以降で一人も発見されていない」
そこまで聞いて私もやっとそういうことか、と理解する。
「つまり六十四地区に草履の跡があればそれは全て死神のはずなんだ」
「「「……」」」
副隊長が一斉に顔を見合わせる。
「……妙だとは思っていたんだ。通常この手の調査には技術開発局の霊子捜査班が同行する。しかし今回はそれも無かった……。……涅体調は一体何を隠しているんだ?」
吉良副隊長はある一点を見つめる。そこには一人の女性副隊長がポツリと佇んでいる。
「――涅副隊長」
名前を呼ばれた涅副隊長は落としていた視線を上に上げる。
「……分かりません。マユリ様は私には何の情報もお与えになりませんでしたので」
「……僕はこれを総隊長に報告するよ」
「……お好きになさってください」
そう言って涅副隊長はスッと目を閉じた。
「――マユリ様が間違った事などなさる筈がありませんから」
ドコォォォン――。
「うおっ!? 今度の爆発はデカいぞ!」
一際大きな爆発音が聞こえてきて俺は思わず声を上げた。
「だから言ったじゃねっスか! 「
そう言ってバスバスとネルは俺の頭を叩く。
「……」
地味に痛てぇーんだよな。
そんなことを思いながらダンを強く地面を蹴って、大きな岩に降り立つ――。と下には赤黒い血が飛び散っている。その血を流しているのは3人の仮面。
あれがネルが言っていたトレス・ベスティアだろう。
俺は倒れている3人から目線を外し、ある一人の人物に注視する。
倒れている3人の中央に悠然と立っている白の衣服を纏った男――。
この男……。
俺は少し眉をしかめる。その時、ギョロリと男の目だけが動いた。
「…………おや、今度は死神ですか。今日は来客の多い日だ」
―ルキア視点―
たしたしたし……。右へ五歩、左へ五歩、また右へ五歩。
私が右往左往していると恋次が「落ち着けよ」と声をかけてくる。
「お前がソワソワしたって隊首会が早く終わる訳じゃねぇぞ」
「! そっそれは……」
「そうだろ」
「……そうなのだが……。しかし……事は一大事なのだ……。落ち着けと言う方が無茶だろう……!」
賊軍が侵略してきたこともそうだが。――紫乃姉さまが行方不明になったこともあって。やはり落ち着かない。
そこに「すまない」と吉良副隊長が声をかけてきた。
「隊首会が終わる前に少し気になっている事があるんだが……いいかな」
「……吉良副隊長」
「僕は今回の一連の事件――賊軍侵入、虚の大量消失。そして流魂街の民衆失踪に神崎 紫乃さんの失踪。これらは全て一つに繋がるものだと思っていた。だが実際は十二番隊の報告によれば―前者2つは繋がるものだが民衆の失踪と紫乃さんの失踪について早々に捜査は打ち切られた」
私は「それはっ!」と思わず声を大にする。
「紫乃姉さまが賊軍に関わっているとっ!?」
もしや連れ去られたのでは……。けれど置き手紙があったというし。もしかしたらその賊を秘密裏に追っているとか。
再び右往左往する私を恋次が「だから落ち着けって」と声をかけてくる。
「紫乃のことだからそのうちひょっこり帰ってくるんじゃねーか」
「バカもの! 紫乃姉さまをお前と一緒にするな」
そうは言うもののおかげで少し心落ち着かせることができた。
そうだ。紫乃姉さまのことだ。何故姿を消したのかは分からぬが。きっとご無事な姿で戻ってくるはず。
「あのー。そろそろいいかな」
吉良副隊長がおずおずと手を上げる。
「はっ! す、すみません」
吉良隊長は「いやいや」とにこやかに笑った後、急に真剣な顔つきをする。
「何にせよ納得がいかない。特に流魂街の民衆失踪は今も続いているのに」
吉良副隊長はより一層険しい目つきをこちらへ向ける。
「この中に五十地区より外側を調査した副隊長は居るか?」
「はい!」
唐突に草鹿副隊長が手を上げる。
「うちとこのつるりんとゆみちーが行ったのが六十四だったよ!」
「報告は?」
「よそと同じだよ? 足あとが一ヵ所にあつまって消えて虚の足あとがなくて」
「そうじゃない。足跡の種類についての報告が知りたい」
「? はだしとぞうり……」
その言葉に何人かの副隊長がハッと草鹿副隊長を見る。
「……やっぱりそうか……!」と吉良副隊長は一人呟く。吉良副隊長は顎に手を当てる。
「流魂街の民の生活レベルは五十地区を境に急激に低下し衣服や襤褸衣や裸足の民が増え始める……。そして草履をはいた民は五十九地区以降で一人も発見されていない」
そこまで聞いて私もやっとそういうことか、と理解する。
「つまり六十四地区に草履の跡があればそれは全て死神のはずなんだ」
「「「……」」」
副隊長が一斉に顔を見合わせる。
「……妙だとは思っていたんだ。通常この手の調査には技術開発局の霊子捜査班が同行する。しかし今回はそれも無かった……。……涅体調は一体何を隠しているんだ?」
吉良副隊長はある一点を見つめる。そこには一人の女性副隊長がポツリと佇んでいる。
「――涅副隊長」
名前を呼ばれた涅副隊長は落としていた視線を上に上げる。
「……分かりません。マユリ様は私には何の情報もお与えになりませんでしたので」
「……僕はこれを総隊長に報告するよ」
「……お好きになさってください」
そう言って涅副隊長はスッと目を閉じた。
「――マユリ様が間違った事などなさる筈がありませんから」