主人と僕の旅路 5 【完結】
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私達は光の先の方へ向かって行く。何故か隣には珊瑚さんもいる。
犬夜叉さんとはぐれたのかな……。
私がチラリと珊瑚さんの様子を伺おうとすると、周りの壁が崩れゴボッと瘴気が溢れ出す。
「っ!」
私は咄嗟に腰に差してある九字兼定を握る。その瞬間「鈴さん」と優しい声と共に口に何かを被せられる。
何故か珊瑚さんが私に防毒面をつけていた。
「鈴さん……。ごめんね……」
「え……?」
本当に申し訳なさそうな。悲しそうな。何とも言えない表情で謝られた私は呆気にとられて初動が遅くなる。
「先に行く!」
「姉上! 防毒面なしでは……」
「珊瑚さん!?」
珊瑚さんは雲母に乗って猛スピードで前を進んでいく。
どうして防毒面を私に!? 私には九字兼定があったのに。それにあの表情……。なんだか切羽詰まっているというか命がけというか。
私はブンブンと思考を遮って「殺生丸さま!」と声をかける。
「珊瑚さんの後を!」
「追って」という前に殺生丸さまは加速する。阿吽もその後を必死に追ってくれている。だが……。
目の前にバキバキと壁が現れる。
「ふん……。追いつかれては困るということか……」
どうしよう。珊瑚さんが瘴気にやられちゃう……。それにしても。珊瑚さんのあの焦りと投げやりな感じ。
「ねぇ、琥珀君。珊瑚さん、どうかしたの」
私が小声でそう尋ねると「それは」と琥珀君は目を泳がせる。けれどやがて申し訳なさそうに話始めた。
「珊瑚さんが私を殺そうとした、と」
「はい。で、でも姉上は奈落の見せた幻に踊らされて。それに弥勒さまのことを助けようと必死で」
「……」
私は無言で琥珀君の頭をワシャワシャと撫でる。
「大丈夫。分かってるよ」
私はチラリと殺生丸さまを見る。
好きな人を助けたい気持ちは痛いほど分かる。たとえ何を失っても――。
だからなおさらっ!
私は懐に手を入れる。
「早く珊瑚さんに追いつかないと!」
取り出したのは式神だ。
「炎虎!!!」
炎虎は奈落が出現させた壁に向かって炎を吐き出す。一気に壁が炎に包まれ瘴気を吐き出しながら崩れ去っていく。
さらに追い打ちをかけるように奈落の体内全体がドクンと脈を打った。
奈落本体が弱っている? とすると犬夜叉さん?
殺生丸さまも私と同じ回答に行き着いたのか「ふっ」と笑うと爆砕牙に手をかけた。
「爆砕牙!」
ガガガガ……と私では完全に消滅できなかった壁が一瞬で砕け散る。
「道が開いた!」
「す……すごい!」
殺生丸さまの爆砕牙は斬った後も効果が続く。ここは奈落の体内だからもしかしたら……。奈落を本当に倒すことが出来るかもしれない。
私達は殺生丸さまの斬り開いた道をひたすら前に進む。――――と。
「殺生丸さまーっ!!」
「邪見!?」「邪見さま!?」
どこからか邪見が現れた。邪見は殺生丸さまに抱きつこうとする。が、蹴られた――。
犬夜叉さんとはぐれたのかな……。
私がチラリと珊瑚さんの様子を伺おうとすると、周りの壁が崩れゴボッと瘴気が溢れ出す。
「っ!」
私は咄嗟に腰に差してある九字兼定を握る。その瞬間「鈴さん」と優しい声と共に口に何かを被せられる。
何故か珊瑚さんが私に防毒面をつけていた。
「鈴さん……。ごめんね……」
「え……?」
本当に申し訳なさそうな。悲しそうな。何とも言えない表情で謝られた私は呆気にとられて初動が遅くなる。
「先に行く!」
「姉上! 防毒面なしでは……」
「珊瑚さん!?」
珊瑚さんは雲母に乗って猛スピードで前を進んでいく。
どうして防毒面を私に!? 私には九字兼定があったのに。それにあの表情……。なんだか切羽詰まっているというか命がけというか。
私はブンブンと思考を遮って「殺生丸さま!」と声をかける。
「珊瑚さんの後を!」
「追って」という前に殺生丸さまは加速する。阿吽もその後を必死に追ってくれている。だが……。
目の前にバキバキと壁が現れる。
「ふん……。追いつかれては困るということか……」
どうしよう。珊瑚さんが瘴気にやられちゃう……。それにしても。珊瑚さんのあの焦りと投げやりな感じ。
「ねぇ、琥珀君。珊瑚さん、どうかしたの」
私が小声でそう尋ねると「それは」と琥珀君は目を泳がせる。けれどやがて申し訳なさそうに話始めた。
「珊瑚さんが私を殺そうとした、と」
「はい。で、でも姉上は奈落の見せた幻に踊らされて。それに弥勒さまのことを助けようと必死で」
「……」
私は無言で琥珀君の頭をワシャワシャと撫でる。
「大丈夫。分かってるよ」
私はチラリと殺生丸さまを見る。
好きな人を助けたい気持ちは痛いほど分かる。たとえ何を失っても――。
だからなおさらっ!
私は懐に手を入れる。
「早く珊瑚さんに追いつかないと!」
取り出したのは式神だ。
「炎虎!!!」
炎虎は奈落が出現させた壁に向かって炎を吐き出す。一気に壁が炎に包まれ瘴気を吐き出しながら崩れ去っていく。
さらに追い打ちをかけるように奈落の体内全体がドクンと脈を打った。
奈落本体が弱っている? とすると犬夜叉さん?
殺生丸さまも私と同じ回答に行き着いたのか「ふっ」と笑うと爆砕牙に手をかけた。
「爆砕牙!」
ガガガガ……と私では完全に消滅できなかった壁が一瞬で砕け散る。
「道が開いた!」
「す……すごい!」
殺生丸さまの爆砕牙は斬った後も効果が続く。ここは奈落の体内だからもしかしたら……。奈落を本当に倒すことが出来るかもしれない。
私達は殺生丸さまの斬り開いた道をひたすら前に進む。――――と。
「殺生丸さまーっ!!」
「邪見!?」「邪見さま!?」
どこからか邪見が現れた。邪見は殺生丸さまに抱きつこうとする。が、蹴られた――。