主人と僕の旅路 5 【完結】
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―琥珀視点―
珊瑚は覚悟を決めて飛来骨を放った。――――だが。放った飛来骨は奈落と鈴に当たることはなかった。飛来骨が当たるわずかギリギリで奈落が消えたからだ。
奈落が消えたことで意識を失っている鈴の体は真っ逆さまに落ちていく。
「!」
奈落が消えたのと同タイミングで琥珀の目の前にある網の様な壁が消えた。
「鈴さん!」
琥珀は阿吽に合図を出してなんとか鈴を受け止めた。
「姉上! 鈴さんは無事です!」
そう伝えるものの珊瑚の顔は晴れない。
姉上……。奈落と一緒に鈴さんも倒そうとしたから……。
「姉上」
琥珀が珊瑚の元へ近づこうとしたその瞬間、珊瑚の目前に飛来骨が飛んでくる。
「!!!」
「姉上!!!」
だが飛来骨は珊瑚に当たることなく、その後ろにいた夢幻の白夜の顔面ギリギリを通り抜けていった。
飛来骨を投げた主は――。
「殺生丸さま!」
殺生丸は一度鈴に目を向けた後、夢幻の白夜に鋭い眼光を向ける。
「おれを狙ったんならおかど違いだぜ殺生丸。その様子じゃ見ていたんだろう。あとはおまえらで決着つけな」
夢幻の白夜はそう言って素早く逃げて行ってしまう。後に残ったのは殺生丸と珊瑚。その二人の間に入るように阿吽に乗った琥珀と鈴だけ……。
珊瑚は殺生丸の視線を強い瞳で受け止める。
「私を引き裂くなら…それでいい」
「姉上! いったいなにを……。殺生丸さま、鈴さんは大丈夫です。だから……」
「私は鈴さんを殺すところだった!」
殺生丸は珊瑚から視線を外し鈴を見た。殺生丸の顔はどんどんと険しくなっていく。
琥珀は殺生丸へグッと向き直る。
「姉上は幻に惑わされていたのです!」
「鈴さんを犠牲にしようとしたことにかわりはない。それでも私は奈落を倒したかった!」
「姉上!」
「申し開きや命乞いをするつもりはない。だけど……。奈落を倒して……法師さまの風穴の呪いがとけるまで……待っていてほしい」
だが殺生丸は相変わらず珊瑚を一瞥することもなく、鈴をただ見ている。
殺生丸さま……?
ここでやっと琥珀は殺生丸の違和感に気付く。
殺生丸はより一層眉をひそめる。
「琥珀……。鈴を下に下ろせ」
「!?」
その言葉に琥珀は聞き覚えがあった。
まさか……。
琥珀は嫌な気配を感じつつも「はい!」と返事をした。琥珀は阿吽に指示を出して素早く鈴を地面に下ろす。
殺生丸の手には天生牙が握られている。
珊瑚は覚悟を決めて飛来骨を放った。――――だが。放った飛来骨は奈落と鈴に当たることはなかった。飛来骨が当たるわずかギリギリで奈落が消えたからだ。
奈落が消えたことで意識を失っている鈴の体は真っ逆さまに落ちていく。
「!」
奈落が消えたのと同タイミングで琥珀の目の前にある網の様な壁が消えた。
「鈴さん!」
琥珀は阿吽に合図を出してなんとか鈴を受け止めた。
「姉上! 鈴さんは無事です!」
そう伝えるものの珊瑚の顔は晴れない。
姉上……。奈落と一緒に鈴さんも倒そうとしたから……。
「姉上」
琥珀が珊瑚の元へ近づこうとしたその瞬間、珊瑚の目前に飛来骨が飛んでくる。
「!!!」
「姉上!!!」
だが飛来骨は珊瑚に当たることなく、その後ろにいた夢幻の白夜の顔面ギリギリを通り抜けていった。
飛来骨を投げた主は――。
「殺生丸さま!」
殺生丸は一度鈴に目を向けた後、夢幻の白夜に鋭い眼光を向ける。
「おれを狙ったんならおかど違いだぜ殺生丸。その様子じゃ見ていたんだろう。あとはおまえらで決着つけな」
夢幻の白夜はそう言って素早く逃げて行ってしまう。後に残ったのは殺生丸と珊瑚。その二人の間に入るように阿吽に乗った琥珀と鈴だけ……。
珊瑚は殺生丸の視線を強い瞳で受け止める。
「私を引き裂くなら…それでいい」
「姉上! いったいなにを……。殺生丸さま、鈴さんは大丈夫です。だから……」
「私は鈴さんを殺すところだった!」
殺生丸は珊瑚から視線を外し鈴を見た。殺生丸の顔はどんどんと険しくなっていく。
琥珀は殺生丸へグッと向き直る。
「姉上は幻に惑わされていたのです!」
「鈴さんを犠牲にしようとしたことにかわりはない。それでも私は奈落を倒したかった!」
「姉上!」
「申し開きや命乞いをするつもりはない。だけど……。奈落を倒して……法師さまの風穴の呪いがとけるまで……待っていてほしい」
だが殺生丸は相変わらず珊瑚を一瞥することもなく、鈴をただ見ている。
殺生丸さま……?
ここでやっと琥珀は殺生丸の違和感に気付く。
殺生丸はより一層眉をひそめる。
「琥珀……。鈴を下に下ろせ」
「!?」
その言葉に琥珀は聞き覚えがあった。
まさか……。
琥珀は嫌な気配を感じつつも「はい!」と返事をした。琥珀は阿吽に指示を出して素早く鈴を地面に下ろす。
殺生丸の手には天生牙が握られている。