主人と僕の旅路 5 【完結】
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―珊瑚視点―
かごめの霊力で奈落の邪気が晴れていく。奈落の体に光が差し込む。そしてそれは珊瑚の視線の先にも――。
「四魂の玉の光……」
間違いない。あの光の先に奈落がいる!
珊瑚は雲母に乗って光の先へ向かう。その光が本物ではなく、奈落が見せた偽物だと知らずに――。
以前法師さまは言っていた。奈落を滅し、呪いが解ければ……風穴は消えると。私が奈落を倒せば、法師さまの命は助かる!
ドクン!
光の先に奈落が現れる。
「奈落!」
珊瑚は飛来骨を構える。だがその瞬間奈落の胸元辺りがバキバキと割れ、中から気絶した鈴が現れる。
「さあ……わしを打ち砕け。四魂の玉ごと」
「鈴さんを放せ!」
「鈴がいては飛来骨を投げられんか? 優しいな珊瑚。だが、その優しさが……法師を殺す」
「!」
珊瑚は構えた飛来骨からわずかに力を緩めてしまう。
「……どういうことだ……」
「言わなくてもおまえが一番よくわかっているはずだ。法師は今偽りの光に引き寄せられさまよっている。まもなく風穴を開くだろう」
っ!法師さまっ!
法師さまが……法師さまがっ。死んじゃうのだけは嫌だ。でも。
「この鈴という娘……。おまえにとってなんなのだ。法師の命を犠牲にしてまで守るべきものなのか……」
「くっ……」
でも。鈴さんのことも見捨てられない。
珊瑚は唇を噛みしめる。
鈴さんのことは見捨てられない。けど。
珊瑚の頭に最悪な事態が浮かぶ。
いやだ! 法師さまが死ぬなんて……。
珊瑚は再びグッと飛来骨に力を込める。
たとえ地獄に落ちても法師さまの命だけは……。
―琥珀視点―
琥珀は阿吽を率いて奈落の体内を進んでいた。犬夜叉たちが楓の村に琥珀を置いていったが、自ら奈落の体内に入っていくことにした。
そんな琥珀の視線の先に光が見える。
「光……!?」
琥珀は急ぎ足で光の先へと向かう。と、そこには奈落と珊瑚が対峙していた。宙で横たわっている鈴を挟んで――。
「姉上!」
琥珀は珊瑚に近づこうとするものの先が網のようになっていて近付けない。そうしている間にも珊瑚は飛来骨を投げようとしている。
「姉上! 姉上!」
必死に琥珀は珊瑚を呼ぶも、どうも珊瑚には琥珀の声が聞こえていないようだ。
そこに「よう琥珀」と夢幻の白夜が現れる。
「黙って見てな。どうせおまえの声なんか珊瑚には聞こえてないんだから……」
「どういうことだ!」
「人の心は弱いって話さ」
そう言って白夜は珊瑚に視線を向ける。
「特におまえの姉上は今、死にかけの法師を救うことで頭が一杯だ」
「!」
珊瑚がより一層飛来骨を持つ拳を強くする。
……まさか姉上っ!!!
珊瑚は一度目を閉じて思いきり息を吸った。
「許して鈴さん!」
「姉上!」
かごめの霊力で奈落の邪気が晴れていく。奈落の体に光が差し込む。そしてそれは珊瑚の視線の先にも――。
「四魂の玉の光……」
間違いない。あの光の先に奈落がいる!
珊瑚は雲母に乗って光の先へ向かう。その光が本物ではなく、奈落が見せた偽物だと知らずに――。
以前法師さまは言っていた。奈落を滅し、呪いが解ければ……風穴は消えると。私が奈落を倒せば、法師さまの命は助かる!
ドクン!
光の先に奈落が現れる。
「奈落!」
珊瑚は飛来骨を構える。だがその瞬間奈落の胸元辺りがバキバキと割れ、中から気絶した鈴が現れる。
「さあ……わしを打ち砕け。四魂の玉ごと」
「鈴さんを放せ!」
「鈴がいては飛来骨を投げられんか? 優しいな珊瑚。だが、その優しさが……法師を殺す」
「!」
珊瑚は構えた飛来骨からわずかに力を緩めてしまう。
「……どういうことだ……」
「言わなくてもおまえが一番よくわかっているはずだ。法師は今偽りの光に引き寄せられさまよっている。まもなく風穴を開くだろう」
っ!法師さまっ!
法師さまが……法師さまがっ。死んじゃうのだけは嫌だ。でも。
「この鈴という娘……。おまえにとってなんなのだ。法師の命を犠牲にしてまで守るべきものなのか……」
「くっ……」
でも。鈴さんのことも見捨てられない。
珊瑚は唇を噛みしめる。
鈴さんのことは見捨てられない。けど。
珊瑚の頭に最悪な事態が浮かぶ。
いやだ! 法師さまが死ぬなんて……。
珊瑚は再びグッと飛来骨に力を込める。
たとえ地獄に落ちても法師さまの命だけは……。
―琥珀視点―
琥珀は阿吽を率いて奈落の体内を進んでいた。犬夜叉たちが楓の村に琥珀を置いていったが、自ら奈落の体内に入っていくことにした。
そんな琥珀の視線の先に光が見える。
「光……!?」
琥珀は急ぎ足で光の先へと向かう。と、そこには奈落と珊瑚が対峙していた。宙で横たわっている鈴を挟んで――。
「姉上!」
琥珀は珊瑚に近づこうとするものの先が網のようになっていて近付けない。そうしている間にも珊瑚は飛来骨を投げようとしている。
「姉上! 姉上!」
必死に琥珀は珊瑚を呼ぶも、どうも珊瑚には琥珀の声が聞こえていないようだ。
そこに「よう琥珀」と夢幻の白夜が現れる。
「黙って見てな。どうせおまえの声なんか珊瑚には聞こえてないんだから……」
「どういうことだ!」
「人の心は弱いって話さ」
そう言って白夜は珊瑚に視線を向ける。
「特におまえの姉上は今、死にかけの法師を救うことで頭が一杯だ」
「!」
珊瑚がより一層飛来骨を持つ拳を強くする。
……まさか姉上っ!!!
珊瑚は一度目を閉じて思いきり息を吸った。
「許して鈴さん!」
「姉上!」