主人と僕の旅路 5 【完結】
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―殺生丸視点―
犬夜叉は鉄砕牙を離してかごめの元へ向かって行く。
犬夜叉……。鉄砕牙の力を借りず曲霊の呪縛から逃れたのか!?
犬夜叉はふわりとかごめを抱きかかえる。その瞬間、ギュッと目を閉じていたかごめが目を開ける。
「犬夜叉……助けてくれたの……? 私がわかるの……?」
「かごめの……声が……聞こえた」
曲霊は犬夜叉に手が出せない。その様子を見て殺生丸はふっと唇をゆがませた。
「どうする曲霊。その半妖はきさまが思っている以上に操りにくいようだな」
「殺生丸きさま……。わしが犬夜叉から出て行くことを望んでいるのか?」
その言葉に殺生丸はわずかに眉を寄せる。
曲霊が犬夜叉の体を捨てるとすれば次は……あのかごめという娘に乗り移ろうとするだろう。機会は一瞬……。曲霊が犬夜叉から出てくる時――。
殺生丸の思った通り曲霊は犬夜叉の体から抜け出し、かごめに乗り移ろうとしている。犬夜叉は咄嗟にかごめから離れる。だが曲霊の一部はかごめの中に残ってしまっている。
「殺生丸よ。天生牙でわしを斬りたいなら方法はただひとつ……。犬夜叉もかごめもその爪で引き裂き、わしが乗り移る肉体を消滅させることだ」
その時犬夜叉に引きつけられるように鉄砕牙が飛び、犬夜叉の手の中に納まった。鉄砕牙がドクンと脈をうち、竜鱗の鉄砕牙に変わる。
「!」
かごめの体から曲霊が強制的に抜けて、犬夜叉に引き寄せられていく。
殺生丸は曲霊の前に降り立つ。曲霊は竜鱗の鉄砕牙に絡めとられ、犬夜叉の体に入ることも出来ない。
犬夜叉の妖穴が――曲霊を捕らえている。
「ふん……。乗り移った相手が悪かった……か……」
殺生丸は天生牙を振り下ろす。
これで終わりだ曲霊!
天生牙は綺麗な曲線を描いて、曲霊を二つに切り裂いた。
「バカな……。わしが……半妖ごときの妖気に……、負け……」
やがて曲霊は宙にスッと消えていった。
曲霊が消えて辺りの空気が軽くなる。
巫女の浄化の力、か……。
殺生丸は鈴と離れた場所まで急ぐ。犬夜叉に鉄砕牙が必要なように、鈴にも九字兼定が必要だと直感で動いていた。
やがて殺生丸の目に鈴の九字兼定が飛び込んでくる。刀は淡い光を放ち、その光は一直線にある方角に向かって伸びていた。
この方角……。鈴の匂いのする方角か。かごめの霊力……とやらが、奈落の邪気を払っているのか!?
殺生丸は九字兼定を握る。刀が殺生丸を拒絶することはない。
殺生丸は九字兼定を一瞥した。
行くか。鈴の元へ――。
犬夜叉は鉄砕牙を離してかごめの元へ向かって行く。
犬夜叉……。鉄砕牙の力を借りず曲霊の呪縛から逃れたのか!?
犬夜叉はふわりとかごめを抱きかかえる。その瞬間、ギュッと目を閉じていたかごめが目を開ける。
「犬夜叉……助けてくれたの……? 私がわかるの……?」
「かごめの……声が……聞こえた」
曲霊は犬夜叉に手が出せない。その様子を見て殺生丸はふっと唇をゆがませた。
「どうする曲霊。その半妖はきさまが思っている以上に操りにくいようだな」
「殺生丸きさま……。わしが犬夜叉から出て行くことを望んでいるのか?」
その言葉に殺生丸はわずかに眉を寄せる。
曲霊が犬夜叉の体を捨てるとすれば次は……あのかごめという娘に乗り移ろうとするだろう。機会は一瞬……。曲霊が犬夜叉から出てくる時――。
殺生丸の思った通り曲霊は犬夜叉の体から抜け出し、かごめに乗り移ろうとしている。犬夜叉は咄嗟にかごめから離れる。だが曲霊の一部はかごめの中に残ってしまっている。
「殺生丸よ。天生牙でわしを斬りたいなら方法はただひとつ……。犬夜叉もかごめもその爪で引き裂き、わしが乗り移る肉体を消滅させることだ」
その時犬夜叉に引きつけられるように鉄砕牙が飛び、犬夜叉の手の中に納まった。鉄砕牙がドクンと脈をうち、竜鱗の鉄砕牙に変わる。
「!」
かごめの体から曲霊が強制的に抜けて、犬夜叉に引き寄せられていく。
殺生丸は曲霊の前に降り立つ。曲霊は竜鱗の鉄砕牙に絡めとられ、犬夜叉の体に入ることも出来ない。
犬夜叉の妖穴が――曲霊を捕らえている。
「ふん……。乗り移った相手が悪かった……か……」
殺生丸は天生牙を振り下ろす。
これで終わりだ曲霊!
天生牙は綺麗な曲線を描いて、曲霊を二つに切り裂いた。
「バカな……。わしが……半妖ごときの妖気に……、負け……」
やがて曲霊は宙にスッと消えていった。
曲霊が消えて辺りの空気が軽くなる。
巫女の浄化の力、か……。
殺生丸は鈴と離れた場所まで急ぐ。犬夜叉に鉄砕牙が必要なように、鈴にも九字兼定が必要だと直感で動いていた。
やがて殺生丸の目に鈴の九字兼定が飛び込んでくる。刀は淡い光を放ち、その光は一直線にある方角に向かって伸びていた。
この方角……。鈴の匂いのする方角か。かごめの霊力……とやらが、奈落の邪気を払っているのか!?
殺生丸は九字兼定を握る。刀が殺生丸を拒絶することはない。
殺生丸は九字兼定を一瞥した。
行くか。鈴の元へ――。