主人と僕の旅路 5 【完結】
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―主人公視点―
私はパチリと目を覚ます。
「う……。ここは……」
私はキョロキョロと周りを見渡す。すると目の前に曲霊が現れた。
「!」
そうだった。私は自身の意志で――体を曲霊に乗っ取らせた。
――――――――――
「離れてやってもいい」
「っ」
「陰陽師。お前が提案にのるのであれば」
――――――――――
その提案が体を乗っ取らせることなのだが――。
よくよく考えれば私……その提案にのっていないぞ。
私はキッと曲霊を睨みつけ、刀を抜く。切っ先を向けると曲霊はわずかに距離をとった。
「やっぱり。あなたが体を乗っ取ろうとしたのはこの刀を恐れて、ですよね」
「その刀は九条兼定。悪を退ける力があるのは知っていたがまさかここまでとはな」
「それでこの場所は」
「奈落の体内だ」
「奈落の体内!?」
私は改めて周囲を見渡す。薄暗くてなんだかブヨブヨとして壁と床が広がっている。そして遠くを見ると見覚えのあるシルエットが見える。
「犬夜叉さん?」
私は曲霊を警戒しつつ犬夜叉さんに歩み寄る。だが犬夜叉さんの様子がどこかおかしい。いや、様子というより妖気が……。今の犬夜叉さんは奈落の妖気に当てられている。
そう気付いた瞬間、犬夜叉さんの赤い瞳がこちらを睨みつけた。
「っ!」
前方の犬夜叉さんに後方の曲霊。
私の陰陽術だけでここを突破できるか――。
犬夜叉さんは爪でこちらに向かってくる。
「!!!」
私は着物から式神を取り出す。半妖である犬夜叉さんにどこまで効くか。そう思った時、「動……くな……」と犬夜叉さんの口が開く。そして犬夜叉さんは曲霊のいた場所に一撃をくらわせた。
――まだ自我を保っている。
「くくく……。驚いたな……。まだ人の心が残っているのか……。しかし……無駄だ」
曲霊はぐにゃりと歪み、犬夜叉さんの体の中に入っていった。
琥珀君の時みたいに……操るつもりだ。
私はグッと刀の切っ先を犬夜叉さん、いや曲霊に向ける。
この刀が悪を退けるとはいえ。その効果が犬夜叉さん本人に効いてしまっては困る。
私が犬夜叉さんを斬ることなど出来ないと知っているのか、曲霊は犬夜叉さんの体でニヤリと笑ってみせる。
「っ」
何とか曲霊だけを斬る方法を考えないと……。
その瞬間、目の前に愛しい人が突然現れる。
「殺生丸さま!!!」
どうしてここに!? それに私。奈落の体内にいるからか殺生丸さまの妖気を感じ取れなかった。
私は殺生丸さまへ一歩足を踏み出す。が、一歩を踏み出した瞬間足元が崩れていった。
「!」
殺生丸さまが必死な形相でこちらに向かってきてくれる。
――……このままじゃ今までと同じだ。足手まといは嫌だ。
体が奈落の体内へ引き込まれていく中、私は力を振り絞って刀を地に突き立てた。力強く刀を握るもののグイグイと体は奈落の体内の奥へ吸い込まれていく。
そして……。
「せっしょ、まる、さ……」
「鈴」
刀から手を離してしまった。
私はパチリと目を覚ます。
「う……。ここは……」
私はキョロキョロと周りを見渡す。すると目の前に曲霊が現れた。
「!」
そうだった。私は自身の意志で――体を曲霊に乗っ取らせた。
――――――――――
「離れてやってもいい」
「っ」
「陰陽師。お前が提案にのるのであれば」
――――――――――
その提案が体を乗っ取らせることなのだが――。
よくよく考えれば私……その提案にのっていないぞ。
私はキッと曲霊を睨みつけ、刀を抜く。切っ先を向けると曲霊はわずかに距離をとった。
「やっぱり。あなたが体を乗っ取ろうとしたのはこの刀を恐れて、ですよね」
「その刀は九条兼定。悪を退ける力があるのは知っていたがまさかここまでとはな」
「それでこの場所は」
「奈落の体内だ」
「奈落の体内!?」
私は改めて周囲を見渡す。薄暗くてなんだかブヨブヨとして壁と床が広がっている。そして遠くを見ると見覚えのあるシルエットが見える。
「犬夜叉さん?」
私は曲霊を警戒しつつ犬夜叉さんに歩み寄る。だが犬夜叉さんの様子がどこかおかしい。いや、様子というより妖気が……。今の犬夜叉さんは奈落の妖気に当てられている。
そう気付いた瞬間、犬夜叉さんの赤い瞳がこちらを睨みつけた。
「っ!」
前方の犬夜叉さんに後方の曲霊。
私の陰陽術だけでここを突破できるか――。
犬夜叉さんは爪でこちらに向かってくる。
「!!!」
私は着物から式神を取り出す。半妖である犬夜叉さんにどこまで効くか。そう思った時、「動……くな……」と犬夜叉さんの口が開く。そして犬夜叉さんは曲霊のいた場所に一撃をくらわせた。
――まだ自我を保っている。
「くくく……。驚いたな……。まだ人の心が残っているのか……。しかし……無駄だ」
曲霊はぐにゃりと歪み、犬夜叉さんの体の中に入っていった。
琥珀君の時みたいに……操るつもりだ。
私はグッと刀の切っ先を犬夜叉さん、いや曲霊に向ける。
この刀が悪を退けるとはいえ。その効果が犬夜叉さん本人に効いてしまっては困る。
私が犬夜叉さんを斬ることなど出来ないと知っているのか、曲霊は犬夜叉さんの体でニヤリと笑ってみせる。
「っ」
何とか曲霊だけを斬る方法を考えないと……。
その瞬間、目の前に愛しい人が突然現れる。
「殺生丸さま!!!」
どうしてここに!? それに私。奈落の体内にいるからか殺生丸さまの妖気を感じ取れなかった。
私は殺生丸さまへ一歩足を踏み出す。が、一歩を踏み出した瞬間足元が崩れていった。
「!」
殺生丸さまが必死な形相でこちらに向かってきてくれる。
――……このままじゃ今までと同じだ。足手まといは嫌だ。
体が奈落の体内へ引き込まれていく中、私は力を振り絞って刀を地に突き立てた。力強く刀を握るもののグイグイと体は奈落の体内の奥へ吸い込まれていく。
そして……。
「せっしょ、まる、さ……」
「鈴」
刀から手を離してしまった。