主人と僕の旅路 5 【完結】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「消えた……」
一体、どういうこと。これが奈落が最後に言っていた「望み」と関係がある?
「かごめは……白夜に斬られたのか……?」
七宝ちゃんが犬夜叉さんに一歩近づく。
「おらは見たんじゃ……。無幻の白夜が冥道残月破の妖力を盗むところを……」
冥道残月破は相手を直接冥道に送る技で――――。
思考がまとまりかけていたところに「骨喰いの井戸はどうした……?」と楓さんから声がかかる。
「!」
私はさっきまで奈落がいた場所に目を向ける。骨喰いの井戸があった場所は、最初から何もなかったかのようにまっさらな砂地になっていた。
これって……。もしかしなくても。私。帰れなくなった……? なんで急に?
私は殺生丸さまをおそるおそる見る。殺生丸さまは微かに眉をひそめただけだ。
別に現代に未練があるわけじゃない。それでも。現代に帰れないとなると焦る。せっかく当主様に自分の夢を少し分かってもらえたような気がしていたのに……。
そんな私の混乱をよそに弥勒さんがハッとして手を開く。ヒューと風の音はもうしていない。風穴は消えていた。
珊瑚さんの瞳がウルウルと涙で煌めく。
「呪いが……解けたんだね……」
「ああ、間違いなく……奈落はもういない。だが……。四魂の玉は……どうなった……?」
そう言って弥勒さんが犬夜叉さんに目を向けた。犬夜叉さんは鉄砕牙を構えると冥道残月破を繰り出す。そしてそのまま犬夜叉さんは冥道へ飛び込んでいった。
夢幻の白夜は冥道残月破の妖力でかごめちゃんを冥道に送った。つまりはかごめちゃんを助けに行くためには冥道に飛び込まなきゃいけない――。
「…………」
私は。私達は犬夜叉さんが無事にかごめちゃんを連れて来てくれるのを待つしかない。
消えた骨喰いの井戸のことも。私にここから出来る事は無い……。それでも。
私は殺生丸さまに歩み寄る。
「殺生丸さま」
「…………」
殺生丸さまは何も言わない。ただ瞳だけは「大丈夫か」と私に問いかけていた。私はフルフルと首を横に振る。
一日にいろいろなことが起こり過ぎて。ただでさえ混乱しているのに。骨喰いの井戸が消えて現代にも帰れなくなってしまうなんて。
殺生丸さまは私の頬に手を当てる。
冷たくて気持ちいい。
私は心地よさに目を閉じてから、再び目を開けて殺生丸さまを見つめる。
「殺生丸さま。犬夜叉さんとかごめちゃんが戻ってくるまでここにいていいですか」
「……構わぬ」
それだけ言うと殺生丸さまは近くの木陰に座った。
―三日後―
邪見の機嫌が悪い。それもそうだ。三日間、私と殺生丸さまは骨喰いの井戸にある木陰から動いていない。
それと意外だったのが琥珀君も一緒にいてくれることだ。きっと珊瑚さんから離れないと思っていたのだけれど……。
「ごめんね、二人とも」
「全くじゃ」
ぷんすかと怒る邪見に対して、「大丈夫ですよ」と琥珀君。
「それにしても犬夜叉様とかごめ様。遅いですね」
「うん……」
三日間。いくら何でも遅すぎる。心配だ。
それに私も……。ずっとこのまま現代に帰れないのかな。
私は隣にいる殺生丸さまに目を向ける。殺生丸さまも私に目を向けて……。視線がバチッとあった。
「鈴」
ふいに名前を呼ばれ、殺生丸さまの手が頬に触れた。徐々に殺生丸さまの顔が、唇が、近づいていく。
こんな時だけど。どうしようもなく幸せを感じてしまって――。
私は幸せを噛みしめながら目を閉じた。
もう現代に戻れなくてもいいか。
そんな風に思っていると。急に眼の奥が眩くなる。目を開けると、光の柱が現れ、骨喰いの井戸が光の中から浮かび上がっていた。
「!」
私は思わず光の柱に駆け寄る。と光は消え、後には骨喰いの井戸と犬夜叉さんが現れた。けれどかごめちゃんは……いない。
私は「かごめちゃんは?」と犬夜叉さんに問いかけようと骨喰いの井戸に手を振れた。瞬間、目の前が真っ暗になった――――。
一体、どういうこと。これが奈落が最後に言っていた「望み」と関係がある?
「かごめは……白夜に斬られたのか……?」
七宝ちゃんが犬夜叉さんに一歩近づく。
「おらは見たんじゃ……。無幻の白夜が冥道残月破の妖力を盗むところを……」
冥道残月破は相手を直接冥道に送る技で――――。
思考がまとまりかけていたところに「骨喰いの井戸はどうした……?」と楓さんから声がかかる。
「!」
私はさっきまで奈落がいた場所に目を向ける。骨喰いの井戸があった場所は、最初から何もなかったかのようにまっさらな砂地になっていた。
これって……。もしかしなくても。私。帰れなくなった……? なんで急に?
私は殺生丸さまをおそるおそる見る。殺生丸さまは微かに眉をひそめただけだ。
別に現代に未練があるわけじゃない。それでも。現代に帰れないとなると焦る。せっかく当主様に自分の夢を少し分かってもらえたような気がしていたのに……。
そんな私の混乱をよそに弥勒さんがハッとして手を開く。ヒューと風の音はもうしていない。風穴は消えていた。
珊瑚さんの瞳がウルウルと涙で煌めく。
「呪いが……解けたんだね……」
「ああ、間違いなく……奈落はもういない。だが……。四魂の玉は……どうなった……?」
そう言って弥勒さんが犬夜叉さんに目を向けた。犬夜叉さんは鉄砕牙を構えると冥道残月破を繰り出す。そしてそのまま犬夜叉さんは冥道へ飛び込んでいった。
夢幻の白夜は冥道残月破の妖力でかごめちゃんを冥道に送った。つまりはかごめちゃんを助けに行くためには冥道に飛び込まなきゃいけない――。
「…………」
私は。私達は犬夜叉さんが無事にかごめちゃんを連れて来てくれるのを待つしかない。
消えた骨喰いの井戸のことも。私にここから出来る事は無い……。それでも。
私は殺生丸さまに歩み寄る。
「殺生丸さま」
「…………」
殺生丸さまは何も言わない。ただ瞳だけは「大丈夫か」と私に問いかけていた。私はフルフルと首を横に振る。
一日にいろいろなことが起こり過ぎて。ただでさえ混乱しているのに。骨喰いの井戸が消えて現代にも帰れなくなってしまうなんて。
殺生丸さまは私の頬に手を当てる。
冷たくて気持ちいい。
私は心地よさに目を閉じてから、再び目を開けて殺生丸さまを見つめる。
「殺生丸さま。犬夜叉さんとかごめちゃんが戻ってくるまでここにいていいですか」
「……構わぬ」
それだけ言うと殺生丸さまは近くの木陰に座った。
―三日後―
邪見の機嫌が悪い。それもそうだ。三日間、私と殺生丸さまは骨喰いの井戸にある木陰から動いていない。
それと意外だったのが琥珀君も一緒にいてくれることだ。きっと珊瑚さんから離れないと思っていたのだけれど……。
「ごめんね、二人とも」
「全くじゃ」
ぷんすかと怒る邪見に対して、「大丈夫ですよ」と琥珀君。
「それにしても犬夜叉様とかごめ様。遅いですね」
「うん……」
三日間。いくら何でも遅すぎる。心配だ。
それに私も……。ずっとこのまま現代に帰れないのかな。
私は隣にいる殺生丸さまに目を向ける。殺生丸さまも私に目を向けて……。視線がバチッとあった。
「鈴」
ふいに名前を呼ばれ、殺生丸さまの手が頬に触れた。徐々に殺生丸さまの顔が、唇が、近づいていく。
こんな時だけど。どうしようもなく幸せを感じてしまって――。
私は幸せを噛みしめながら目を閉じた。
もう現代に戻れなくてもいいか。
そんな風に思っていると。急に眼の奥が眩くなる。目を開けると、光の柱が現れ、骨喰いの井戸が光の中から浮かび上がっていた。
「!」
私は思わず光の柱に駆け寄る。と光は消え、後には骨喰いの井戸と犬夜叉さんが現れた。けれどかごめちゃんは……いない。
私は「かごめちゃんは?」と犬夜叉さんに問いかけようと骨喰いの井戸に手を振れた。瞬間、目の前が真っ暗になった――――。