主人と僕の旅路 5 【完結】
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蹴られた邪見は空中で一回転したかと思うと、見事に阿吽に乗っかった。殺生丸さまは爆砕牙で奈落の肉体を斬り続け。やがて――。
「姉上!」
「珊瑚さん!」
雲母に乗った珊瑚さんと弥勒さんの姿が見え始める。
良かった。無事だ。
そうこうしているうちにも爆砕牙の破壊は広がり、奈落もついに自分から体を切り離し始めた。
「ふん……無駄なことを」
瞬間、景色が一気に広くなり上空に奈落が現れた。犬夜叉さん、かごめちゃんもちょうど同じタイミングで現れる。
ここまで長かった。ようやく奈落と対峙できる――。
「ふん……集まったか。仲間……とかいうくだらん連中が……」
「誰ひとり欠けちゃいねえぜ」
私はいつでも式神を取り出せるように、一層気を張り詰める。
「まったくおめでたい連中だ。仲間が揃ったというだけで、四魂の玉に光が戻った……。これはきさまらの希望というやつか……? だが忘れるな。四魂の玉はもはやこの奈落と一体……」
奈落の顔がバキバキと不気味な顔に変わっていく。
奈落は瘴気の固まりをこちらに飛ばしてくる。すぐに犬夜叉さんが冥道残月破で瘴気もろとも奈落を攻撃する。だが奈落は諦めが悪い。それどころか下からも瘴気の固まりを飛ばしてくる。
「爆砕牙!」
「! 炎虎!」
爆砕牙で破壊された肉片が今までより強い瘴気を振り撒いている。炎虎は破壊された肉片を炎で包み無力化していく。
けれど――。こっちが圧倒的に不利だ。
私は後ろにいる琥珀君をチラッと振り返る。
私には刀の九字兼定があるけれど。琥珀君は普通の男の子だ。
「「邪見!」」
私と殺生丸さまの声が被る。殺生丸さまはそれを気にも留めず「奈落の体から出ろ」と指示を出した。
殺生丸さまも私と同じことを考えていたみたい。
「それじゃあ私は殺生丸さまと一緒に」
一緒にいる! と言おうとしたところで「鈴も出ろ」と一蹴される。
「でも……」
私は殺生丸さまと見つめ合った後、琥珀君に目を向ける。
きっと奈落を倒すために皆ここに残る。そうすると外で琥珀君を守る人がいなくなる。
私は「分かりました」と返事をして、防毒面を外した。そして「珊瑚さん!」と防毒面を投げた。珊瑚さんは見事に防毒面をキャッチ。
「珊瑚さん、これ。ありがとうございました。私、琥珀君をしっかり守りますから。だから。珊瑚さんも。弥勒さんと一緒に。無事に琥珀君と合流してくださいね」
「あ、ああ」
続いて琥珀君も弥勒さんに防毒面を渡す。
「お使いください。姉上を頼みます」
「……。うん」
邪見は阿吽の手綱を引いて、弥勒さんと珊瑚さんに背を向けて奈落の体内から出る。
外から見た奈落の体内はスカスカで、今にも落ちそうである。
ん? 落ちそう? ――――どこに。
「っ!?」
奈落の意図に気付いた瞬間に体を乗り出して、顔を下に向ける。
森じゃない。明らかに人の手が入った盛り土。畑だ……。
思わず頬に冷や汗が伝う。
よく分からないけれど。奈落は桔梗さんにこだわっていた。なら――。きっと最後に行き着く先も桔梗さんの所だ。
琥珀君も奈落の様子に気付いたのか「人里に向かってる……」と呟く。
「阿吽!」
私は邪見から阿吽の手綱を強引に奪う。
「楓さんの村に……。桔梗さんのいた村に向かって! 奈落より早く!」
「姉上!」
「珊瑚さん!」
雲母に乗った珊瑚さんと弥勒さんの姿が見え始める。
良かった。無事だ。
そうこうしているうちにも爆砕牙の破壊は広がり、奈落もついに自分から体を切り離し始めた。
「ふん……無駄なことを」
瞬間、景色が一気に広くなり上空に奈落が現れた。犬夜叉さん、かごめちゃんもちょうど同じタイミングで現れる。
ここまで長かった。ようやく奈落と対峙できる――。
「ふん……集まったか。仲間……とかいうくだらん連中が……」
「誰ひとり欠けちゃいねえぜ」
私はいつでも式神を取り出せるように、一層気を張り詰める。
「まったくおめでたい連中だ。仲間が揃ったというだけで、四魂の玉に光が戻った……。これはきさまらの希望というやつか……? だが忘れるな。四魂の玉はもはやこの奈落と一体……」
奈落の顔がバキバキと不気味な顔に変わっていく。
奈落は瘴気の固まりをこちらに飛ばしてくる。すぐに犬夜叉さんが冥道残月破で瘴気もろとも奈落を攻撃する。だが奈落は諦めが悪い。それどころか下からも瘴気の固まりを飛ばしてくる。
「爆砕牙!」
「! 炎虎!」
爆砕牙で破壊された肉片が今までより強い瘴気を振り撒いている。炎虎は破壊された肉片を炎で包み無力化していく。
けれど――。こっちが圧倒的に不利だ。
私は後ろにいる琥珀君をチラッと振り返る。
私には刀の九字兼定があるけれど。琥珀君は普通の男の子だ。
「「邪見!」」
私と殺生丸さまの声が被る。殺生丸さまはそれを気にも留めず「奈落の体から出ろ」と指示を出した。
殺生丸さまも私と同じことを考えていたみたい。
「それじゃあ私は殺生丸さまと一緒に」
一緒にいる! と言おうとしたところで「鈴も出ろ」と一蹴される。
「でも……」
私は殺生丸さまと見つめ合った後、琥珀君に目を向ける。
きっと奈落を倒すために皆ここに残る。そうすると外で琥珀君を守る人がいなくなる。
私は「分かりました」と返事をして、防毒面を外した。そして「珊瑚さん!」と防毒面を投げた。珊瑚さんは見事に防毒面をキャッチ。
「珊瑚さん、これ。ありがとうございました。私、琥珀君をしっかり守りますから。だから。珊瑚さんも。弥勒さんと一緒に。無事に琥珀君と合流してくださいね」
「あ、ああ」
続いて琥珀君も弥勒さんに防毒面を渡す。
「お使いください。姉上を頼みます」
「……。うん」
邪見は阿吽の手綱を引いて、弥勒さんと珊瑚さんに背を向けて奈落の体内から出る。
外から見た奈落の体内はスカスカで、今にも落ちそうである。
ん? 落ちそう? ――――どこに。
「っ!?」
奈落の意図に気付いた瞬間に体を乗り出して、顔を下に向ける。
森じゃない。明らかに人の手が入った盛り土。畑だ……。
思わず頬に冷や汗が伝う。
よく分からないけれど。奈落は桔梗さんにこだわっていた。なら――。きっと最後に行き着く先も桔梗さんの所だ。
琥珀君も奈落の様子に気付いたのか「人里に向かってる……」と呟く。
「阿吽!」
私は邪見から阿吽の手綱を強引に奪う。
「楓さんの村に……。桔梗さんのいた村に向かって! 奈落より早く!」