主人と僕の旅路 5 【完結】
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
―殺生丸視点―
空に数多の妖怪が漂う。邪気が空全体に広がっていく。そしてその中央に奈落の体はあった。
「ふん……。変化したところで所詮は化け蜘蛛か」
空にいる妖怪が殺生丸に気付き、一斉に襲い掛かる。
――爆砕牙!――
手に持っている刀が眩い光を放ち、一瞬にして妖怪の体が粉々に砕け散った。
「やっぱりすごいな新しい刀……」
殺生丸は声のした方へ鋭い視線を向ける。
「夢幻の白夜か……」
「斬ったあとも亡骸を破壊し続け、その亡骸を吸収したら最後、本体も破壊に巻き込まれる……か。爆砕牙を使えば、奈落といえども、ひとたまりもないな。遠慮なく斬ったらどうだい?」
殺生丸は唇を噛む。
奈落の体の中に微かに甘い匂いがある。
鈴の匂い――。
「連れの小娘が心配かい? お察しのとおり……いるよ。奈落の中に」
やはり鈴を攫ったのは爆砕牙封じのため……か。
すると奈落が大量の糸を吐き出した。糸はいくつもの妖怪を絡め取り、妖怪の体を溶かしていく。
そんな中、殺生丸は目線だけを後ろに向けた。
来たか。
後ろには犬夜叉たちがいる。そんな犬夜叉と殺生丸を迎え入れるように奈落が自ら体を開いた。
殺生丸はすぐさま奈落の体の中に入り込む。殺生丸には嫌な予感がしていた。
殺生丸はさらに強く唇を噛む。
鈴の甘い匂いに酸っぱい臭いが混ざっていたからだ。
―かごめ視点―
私達は奈落の体内に入ってからというものひたすらに戦い続けている。あんまり長くいるのは良くない。奈落の体内に入った時から瘴気を吸い込んでしまっているからだ。
奈落はバキバキと触手を犬夜叉へ伸ばす。
「ちっ、キリがねえ!」
犬夜叉の刀が黒く染まっていく。
あれは冥道残月破――。
体内が浮かび上がり奈落の顔が浮き上がる。奈落の顔の唇がゆったりと動く。
「根こそぎ冥界に葬り去る……か」
その瞬間、目の前の奈落の体内の壁が透けて一人の女性の姿がうつる。
あれは……。
「鈴ちゃん!」
鈴ちゃんはどこか虚ろな表情でトコトコと歩みを進めている。
「小娘が目をさましたようだ」
「どうせまやかしだ!」
正直私も犬夜叉と同意見だ。けれども。
「ならば遠慮なく斬れ。小娘の幻ごとすべてを冥道に葬り去るがいい」
犬夜叉はギリ……と歯を強く噛みしめた。奈落はその一瞬の隙も見逃さない。
触手が一斉に私達を襲ってきた。犬夜叉は私を抱え次々と触手を避けていく。
「くくく……斬れぬのか。あの小娘は殺生丸の連れ……。犬夜叉、きさまとはなんの関わりもないではないか」
触手は次々と迫ってくる。
そんな中、私は強い気配を感じていた。
「四魂の玉……」
そうだ。この気配――。
「四魂の玉を捜し出して壊すのよ! そうすれば奈落は……」
「玉!?」
「玉は……奈落が吸収したんじゃねぇのか!?」
私も最初はそう思っていた。だけど……。
「この体の奥深くから強い気配を感じるの! だからきっと玉はそのままの玉はそのままの形で……」
その瞬間下から触手が迫る。
「はっ!」
犬夜叉が触手を上手くかわしてくれたが、触手がぬめり犬夜叉は足を滑らせた。私と犬夜叉は真っ逆さまに下に落ちていく。
触手が上にいる弥勒さまや珊瑚ちゃんの間に割って入り、私達は完全に分断されてしまった。
「ちくしょう……。かごめ四魂の玉は……どっちだ!?」
「あっち……」
「行くぞ! 弥勒たちと合流するより、玉を見つけるほうが手っ取り早い」
さっきより気配が強くなってる……? だけど、どうして……。どうして私と犬夜叉を玉の近くに……。
瞬間、犬夜叉の気配が禍々しいものに変わっていく。
「犬夜叉……」
犬夜叉の瞳が……。赤く……。
犬夜叉は爪を立てて私を襲ってくる。
「い、犬夜叉……」
まさか。妖怪に。
「気付かなかったのか」
体内の壁から奈落の大きな目が現れる。
「この奈落に汚された四魂の玉に近づくのがどういうことか……。所詮犬夜叉はか弱き半妖……。たちまち玉の毒気に心を喰われたようだな」
「犬夜叉……」
空に数多の妖怪が漂う。邪気が空全体に広がっていく。そしてその中央に奈落の体はあった。
「ふん……。変化したところで所詮は化け蜘蛛か」
空にいる妖怪が殺生丸に気付き、一斉に襲い掛かる。
――爆砕牙!――
手に持っている刀が眩い光を放ち、一瞬にして妖怪の体が粉々に砕け散った。
「やっぱりすごいな新しい刀……」
殺生丸は声のした方へ鋭い視線を向ける。
「夢幻の白夜か……」
「斬ったあとも亡骸を破壊し続け、その亡骸を吸収したら最後、本体も破壊に巻き込まれる……か。爆砕牙を使えば、奈落といえども、ひとたまりもないな。遠慮なく斬ったらどうだい?」
殺生丸は唇を噛む。
奈落の体の中に微かに甘い匂いがある。
鈴の匂い――。
「連れの小娘が心配かい? お察しのとおり……いるよ。奈落の中に」
やはり鈴を攫ったのは爆砕牙封じのため……か。
すると奈落が大量の糸を吐き出した。糸はいくつもの妖怪を絡め取り、妖怪の体を溶かしていく。
そんな中、殺生丸は目線だけを後ろに向けた。
来たか。
後ろには犬夜叉たちがいる。そんな犬夜叉と殺生丸を迎え入れるように奈落が自ら体を開いた。
殺生丸はすぐさま奈落の体の中に入り込む。殺生丸には嫌な予感がしていた。
殺生丸はさらに強く唇を噛む。
鈴の甘い匂いに酸っぱい臭いが混ざっていたからだ。
―かごめ視点―
私達は奈落の体内に入ってからというものひたすらに戦い続けている。あんまり長くいるのは良くない。奈落の体内に入った時から瘴気を吸い込んでしまっているからだ。
奈落はバキバキと触手を犬夜叉へ伸ばす。
「ちっ、キリがねえ!」
犬夜叉の刀が黒く染まっていく。
あれは冥道残月破――。
体内が浮かび上がり奈落の顔が浮き上がる。奈落の顔の唇がゆったりと動く。
「根こそぎ冥界に葬り去る……か」
その瞬間、目の前の奈落の体内の壁が透けて一人の女性の姿がうつる。
あれは……。
「鈴ちゃん!」
鈴ちゃんはどこか虚ろな表情でトコトコと歩みを進めている。
「小娘が目をさましたようだ」
「どうせまやかしだ!」
正直私も犬夜叉と同意見だ。けれども。
「ならば遠慮なく斬れ。小娘の幻ごとすべてを冥道に葬り去るがいい」
犬夜叉はギリ……と歯を強く噛みしめた。奈落はその一瞬の隙も見逃さない。
触手が一斉に私達を襲ってきた。犬夜叉は私を抱え次々と触手を避けていく。
「くくく……斬れぬのか。あの小娘は殺生丸の連れ……。犬夜叉、きさまとはなんの関わりもないではないか」
触手は次々と迫ってくる。
そんな中、私は強い気配を感じていた。
「四魂の玉……」
そうだ。この気配――。
「四魂の玉を捜し出して壊すのよ! そうすれば奈落は……」
「玉!?」
「玉は……奈落が吸収したんじゃねぇのか!?」
私も最初はそう思っていた。だけど……。
「この体の奥深くから強い気配を感じるの! だからきっと玉はそのままの玉はそのままの形で……」
その瞬間下から触手が迫る。
「はっ!」
犬夜叉が触手を上手くかわしてくれたが、触手がぬめり犬夜叉は足を滑らせた。私と犬夜叉は真っ逆さまに下に落ちていく。
触手が上にいる弥勒さまや珊瑚ちゃんの間に割って入り、私達は完全に分断されてしまった。
「ちくしょう……。かごめ四魂の玉は……どっちだ!?」
「あっち……」
「行くぞ! 弥勒たちと合流するより、玉を見つけるほうが手っ取り早い」
さっきより気配が強くなってる……? だけど、どうして……。どうして私と犬夜叉を玉の近くに……。
瞬間、犬夜叉の気配が禍々しいものに変わっていく。
「犬夜叉……」
犬夜叉の瞳が……。赤く……。
犬夜叉は爪を立てて私を襲ってくる。
「い、犬夜叉……」
まさか。妖怪に。
「気付かなかったのか」
体内の壁から奈落の大きな目が現れる。
「この奈落に汚された四魂の玉に近づくのがどういうことか……。所詮犬夜叉はか弱き半妖……。たちまち玉の毒気に心を喰われたようだな」
「犬夜叉……」
1/15ページ