主人と僕の旅路 4
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―主人公視点―
――息が苦しい。
――空気が吸えない。
視界は真っ暗な中、琥珀君の袖だけを必死に掴む。意識が朦朧としてきた。
――ドクン――
息を吸いたい。
――ドクン――
苦しい。
手で胸を掻きむしる。
――ドクンッ!!!
急に心臓の音がやけに大きく響き渡る。その瞬間、体から力が抜けていった。
マズい。早く、早く息を。
意識が……。
だんだんと体が動かなくなっていく中、とあることに気付いてしまう。
この感覚……。前にもあったような。
意識が薄れていく中、殺生丸さまと殺生丸さまに対峙する奈落の姿が思い浮かぶ。
そうだ。あの時も確か――。
―殺生丸視点―
鈴に近づいてくる鬼が見える。
――あの世の使いども!
殺生丸は鞘から癒しの天生牙を抜くと、冥界の犬を縦に切り伏せる。
犬の体は真っ二つになり鈴と琥珀の体が地面に落ちる。
鈴……。
一瞬、鈴の笑った顔が思い浮かぶ。
嫌な考えを打ち消すように殺生丸はゆっくりと鈴に手を伸ばす。
すると「う……」と微かにうめき声が聞こえた。
ハッとして殺生丸は伸ばしていた手を引っ込める。
生きている……。
「う……」
鈴とまた違ったうめき声がする。
琥珀の声だ。
琥珀は自力で顔を上げると、殺生丸を見た後、鈴へと視線を移す。
「きさまは動けるようだな。四魂のかけらの力……か」
「はい。鈴さんは……」
そう問いかけるのと同タイミングで今までたどってきた冥界への一本道が崩れ始める。
「道が……」
ガラガラと音を立てて道が崩れ始めたかと思うと、次から次へと空からあの世のつかいどもが襲い掛かってくる。
殺生丸は鋭い爪で襲い掛かってきた敵を薙ぎ払う。だが今度は地面から先程倒した冥界の犬が首を分裂させ襲ってきた。
「鈴を連れて走れ」
「はい!」
琥珀は言葉通りに鈴をおぶろうとする。だが身長差、体重差が邪魔をして上手くおぶる事が出来ない。
その間にも敵は次々と殺生丸に襲い掛かってくる。
それに殺生丸は天生牙を抜いて応戦していく。
やっと琥珀は鈴をおぶさる。だがどちらかというと引きずる形だ。
琥珀はおぶさったまま走ろうと一歩を踏み出す。
だがその瞬間、琥珀の下の道がガラガラと崩れ始める。
「!」
殺生丸はそんな二人を易々と抱きかかえ、安全な場所に下ろす。
「余計な手間をかけさせるな」
「は……はい」
「行くぞ、離れるな」
殺生丸は冥界の先へ進んでいく。琥珀も鈴をおぶさりひきずりながらも、殺生丸の後を進んでいく。
この先に……冥道残月破を育てるなにかがあるということか?
いつの間にやらあの世のつかいどもは襲ってこなくなっていた。
ザ……
しばらく進んでいくと、急に何かが臭ってくる。
スン……
この臭い……。
殺生丸は隣を歩いていた琥珀、におぶさっている鈴へと目をやる。
そうしている間にも酸っぱい臭いは強くなっていく。
「琥珀……」
「はい」
「鈴を降ろせ」
「え……。でも」
琥珀は突然の鈴を降ろせという指示の意図が理解できず戸惑っている。
そうしている間にも臭いは充満していく。
「早くしろ」
殺生丸はもう一度琥珀に指示を出す。
琥珀はゆっくりと地面に膝を着こうとした。その瞬間、鈴の目がバチッと開く。
「もう遅いわ」
「え……」
琥珀はおぶさっている鈴に顔を向けようとしている。
「離れろ!」
殺生丸が声を上げる。
だが時すでに遅し……。
鈴は人間の爪とは思えぬ鋭い爪で琥珀の頬を引っ掻いた。
琥珀の頬から赤い血が滴る。
「鈴さん……?」
「おかしいな。体を真っ二つに引き裂いてやりたかったのに」
鈴は妖艶に唇の端を上げる。
殺生丸も自身の鋭い爪を出す。
「きさま……何者だ」
「あら、私は鈴よ」
この臭い……。あの時と同じだ。
――犬夜叉が妖怪に変化した時、血の臭いが変わった時と――
「きさま……狐か」
「そういうあなたは犬でしょうに」
鈴はクスクスと見たことのない笑い方をしていた。
いつの間にか鈴に七尾が生えている。
――息が苦しい。
――空気が吸えない。
視界は真っ暗な中、琥珀君の袖だけを必死に掴む。意識が朦朧としてきた。
――ドクン――
息を吸いたい。
――ドクン――
苦しい。
手で胸を掻きむしる。
――ドクンッ!!!
急に心臓の音がやけに大きく響き渡る。その瞬間、体から力が抜けていった。
マズい。早く、早く息を。
意識が……。
だんだんと体が動かなくなっていく中、とあることに気付いてしまう。
この感覚……。前にもあったような。
意識が薄れていく中、殺生丸さまと殺生丸さまに対峙する奈落の姿が思い浮かぶ。
そうだ。あの時も確か――。
―殺生丸視点―
鈴に近づいてくる鬼が見える。
――あの世の使いども!
殺生丸は鞘から癒しの天生牙を抜くと、冥界の犬を縦に切り伏せる。
犬の体は真っ二つになり鈴と琥珀の体が地面に落ちる。
鈴……。
一瞬、鈴の笑った顔が思い浮かぶ。
嫌な考えを打ち消すように殺生丸はゆっくりと鈴に手を伸ばす。
すると「う……」と微かにうめき声が聞こえた。
ハッとして殺生丸は伸ばしていた手を引っ込める。
生きている……。
「う……」
鈴とまた違ったうめき声がする。
琥珀の声だ。
琥珀は自力で顔を上げると、殺生丸を見た後、鈴へと視線を移す。
「きさまは動けるようだな。四魂のかけらの力……か」
「はい。鈴さんは……」
そう問いかけるのと同タイミングで今までたどってきた冥界への一本道が崩れ始める。
「道が……」
ガラガラと音を立てて道が崩れ始めたかと思うと、次から次へと空からあの世のつかいどもが襲い掛かってくる。
殺生丸は鋭い爪で襲い掛かってきた敵を薙ぎ払う。だが今度は地面から先程倒した冥界の犬が首を分裂させ襲ってきた。
「鈴を連れて走れ」
「はい!」
琥珀は言葉通りに鈴をおぶろうとする。だが身長差、体重差が邪魔をして上手くおぶる事が出来ない。
その間にも敵は次々と殺生丸に襲い掛かってくる。
それに殺生丸は天生牙を抜いて応戦していく。
やっと琥珀は鈴をおぶさる。だがどちらかというと引きずる形だ。
琥珀はおぶさったまま走ろうと一歩を踏み出す。
だがその瞬間、琥珀の下の道がガラガラと崩れ始める。
「!」
殺生丸はそんな二人を易々と抱きかかえ、安全な場所に下ろす。
「余計な手間をかけさせるな」
「は……はい」
「行くぞ、離れるな」
殺生丸は冥界の先へ進んでいく。琥珀も鈴をおぶさりひきずりながらも、殺生丸の後を進んでいく。
この先に……冥道残月破を育てるなにかがあるということか?
いつの間にやらあの世のつかいどもは襲ってこなくなっていた。
ザ……
しばらく進んでいくと、急に何かが臭ってくる。
スン……
この臭い……。
殺生丸は隣を歩いていた琥珀、におぶさっている鈴へと目をやる。
そうしている間にも酸っぱい臭いは強くなっていく。
「琥珀……」
「はい」
「鈴を降ろせ」
「え……。でも」
琥珀は突然の鈴を降ろせという指示の意図が理解できず戸惑っている。
そうしている間にも臭いは充満していく。
「早くしろ」
殺生丸はもう一度琥珀に指示を出す。
琥珀はゆっくりと地面に膝を着こうとした。その瞬間、鈴の目がバチッと開く。
「もう遅いわ」
「え……」
琥珀はおぶさっている鈴に顔を向けようとしている。
「離れろ!」
殺生丸が声を上げる。
だが時すでに遅し……。
鈴は人間の爪とは思えぬ鋭い爪で琥珀の頬を引っ掻いた。
琥珀の頬から赤い血が滴る。
「鈴さん……?」
「おかしいな。体を真っ二つに引き裂いてやりたかったのに」
鈴は妖艶に唇の端を上げる。
殺生丸も自身の鋭い爪を出す。
「きさま……何者だ」
「あら、私は鈴よ」
この臭い……。あの時と同じだ。
――犬夜叉が妖怪に変化した時、血の臭いが変わった時と――
「きさま……狐か」
「そういうあなたは犬でしょうに」
鈴はクスクスと見たことのない笑い方をしていた。
いつの間にか鈴に七尾が生えている。