主人と僕の旅路 4
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私は横になっている琥珀くんを見つめる。分かっているのは琥珀くんの周りが四魂のかけらによって黒く包まれているということだけ。
今の私は楓さんというおばあちゃんの家にお邪魔させてもらっている。
この楓さんというのは桔梗さんの妹だそうで、犬夜叉さんたちとも知り合いらしい。
その楓さんの家に倒れてしまった琥珀君やかごめちゃん、そして私もお邪魔させてもらっている。
ちなみに殺生丸さまと邪見は外にいて、刀々斎さんが鞘を作ってくれているのを待っている状態だ。
私は一度外に目線をやった後、再び琥珀くんへと目線を戻した。
私じゃ、浄化はできない。かごめちゃんじゃないと……。でもかごめちゃんは眠ってしまっているし。
その瞬間、「いやー――っ」と叫びを上げてかごめちゃんが布団から飛び起きた。
「かごめちゃん!?」
「どうしたかごめ、まだ辛いか?」
「え……私……」
かごめちゃんは今の状況が分からないのか、少し混乱しているようだ。それを察して弥勒さんが説明してくれる。
「曲霊に見られた途端に気絶したのです。覚えていますか?」
かごめちゃんは静かに頷く。そして横たわっている琥珀くんに気付いた。
「珊瑚ちゃん、琥珀くんは……」
「ああ……。一度も目をさまさない」
「曲霊に汚されたままなのね。すぐ浄化するわ」
「しかし……曲霊はなぜ琥珀のかけらを汚すことができたのか……」
弥勒さんの話によると、四魂の玉には桔梗さんが残した一点の光があるらしく、その光に奈落が触れることで奈落を苦しめていたらしい。
確かに。以前奈落が琥珀くんの首を狙った時に眩い光が奈落を苦しめていた。
「おそらく桔梗おねえさまの残した光……浄めの術は、奈落にしか効かないのだ」と楓さん。
「敵は奈落――。おねえさまの念は奈落に集中していたはずだ」
奈落にしか効かない、のか。
その間にもかごめちゃんは琥珀くんに手をかざしているが、琥珀くんが目を覚ます気配はない。
「浄化……できない」
「!?」
「どうして……今までできていたのに……」
それじゃあ、琥珀くんは……。
私はすくっと勢いよく立ち上がって外へ飛び出す。
外には爆砕牙を鞘におさめている殺生丸さまがいた。
「あの、殺生丸さま」
「……どうした」
殺生丸さまは刀から私に目を向ける。
「その。琥珀くんがまだ起き上がれなくて。だからもう少し待ってほしいんです」
「琥珀は置いていく。鈴、おまえもだ」
「え……? どうして」
だって。殺生丸さま、言ってくれた。私の居場所は殺生丸さまのところだって――。それなのに。
思わず涙目になってしまう。
「そ、それなら私も一緒に行きます。私だって。戦える。九字兼定があるし。だからっ」
「えーい! いいかげんにしろっ! もともと殺生丸さまは闘いに生きるおかた。むしろ今まできさまらを連れ歩いていたことのほうがおかしいのだっ!」
「でも!」
私は反論しようと口を開いた。それを殺生丸さまが「邪見、きさまもだ」と遮られる。
「で、でも殺生丸さま。…………ってえ!? 邪見も残るの?」
私は思わず邪見と顔を見合わせた。
「ってことはいつもの留守番だね」
「ど、どうして殺生丸さま。一緒に行くっ!!」
私がホッと息を吐きだしたのと対照的に、邪見は殺生丸さまにしがみつく。
そこに犬夜叉さんが楓さんの家から外に出てきた。
「殺生丸おまえ……。曲霊を追っかけるつもりか?」
「あれは私の獲物だ」
「いーんじゃねーか? この世のものでない曲霊を斬れるのは殺生丸だけだしな」
殺生丸さまの天生牙なら。曲霊が斬れる。そして曲霊を斬ればかごめちゃんの力も戻る。
殺生丸さまは背を向けて軽やかに地面を蹴った。
「殺生丸さま!」
私は殺生丸さまの背に向かって声を上げる。
「必ず帰ってきてくださいね」
前ほどでないけれど。やっぱり不安を感じてしまう。留守番といえど置いていかれてしまうのは――。
今の私は楓さんというおばあちゃんの家にお邪魔させてもらっている。
この楓さんというのは桔梗さんの妹だそうで、犬夜叉さんたちとも知り合いらしい。
その楓さんの家に倒れてしまった琥珀君やかごめちゃん、そして私もお邪魔させてもらっている。
ちなみに殺生丸さまと邪見は外にいて、刀々斎さんが鞘を作ってくれているのを待っている状態だ。
私は一度外に目線をやった後、再び琥珀くんへと目線を戻した。
私じゃ、浄化はできない。かごめちゃんじゃないと……。でもかごめちゃんは眠ってしまっているし。
その瞬間、「いやー――っ」と叫びを上げてかごめちゃんが布団から飛び起きた。
「かごめちゃん!?」
「どうしたかごめ、まだ辛いか?」
「え……私……」
かごめちゃんは今の状況が分からないのか、少し混乱しているようだ。それを察して弥勒さんが説明してくれる。
「曲霊に見られた途端に気絶したのです。覚えていますか?」
かごめちゃんは静かに頷く。そして横たわっている琥珀くんに気付いた。
「珊瑚ちゃん、琥珀くんは……」
「ああ……。一度も目をさまさない」
「曲霊に汚されたままなのね。すぐ浄化するわ」
「しかし……曲霊はなぜ琥珀のかけらを汚すことができたのか……」
弥勒さんの話によると、四魂の玉には桔梗さんが残した一点の光があるらしく、その光に奈落が触れることで奈落を苦しめていたらしい。
確かに。以前奈落が琥珀くんの首を狙った時に眩い光が奈落を苦しめていた。
「おそらく桔梗おねえさまの残した光……浄めの術は、奈落にしか効かないのだ」と楓さん。
「敵は奈落――。おねえさまの念は奈落に集中していたはずだ」
奈落にしか効かない、のか。
その間にもかごめちゃんは琥珀くんに手をかざしているが、琥珀くんが目を覚ます気配はない。
「浄化……できない」
「!?」
「どうして……今までできていたのに……」
それじゃあ、琥珀くんは……。
私はすくっと勢いよく立ち上がって外へ飛び出す。
外には爆砕牙を鞘におさめている殺生丸さまがいた。
「あの、殺生丸さま」
「……どうした」
殺生丸さまは刀から私に目を向ける。
「その。琥珀くんがまだ起き上がれなくて。だからもう少し待ってほしいんです」
「琥珀は置いていく。鈴、おまえもだ」
「え……? どうして」
だって。殺生丸さま、言ってくれた。私の居場所は殺生丸さまのところだって――。それなのに。
思わず涙目になってしまう。
「そ、それなら私も一緒に行きます。私だって。戦える。九字兼定があるし。だからっ」
「えーい! いいかげんにしろっ! もともと殺生丸さまは闘いに生きるおかた。むしろ今まできさまらを連れ歩いていたことのほうがおかしいのだっ!」
「でも!」
私は反論しようと口を開いた。それを殺生丸さまが「邪見、きさまもだ」と遮られる。
「で、でも殺生丸さま。…………ってえ!? 邪見も残るの?」
私は思わず邪見と顔を見合わせた。
「ってことはいつもの留守番だね」
「ど、どうして殺生丸さま。一緒に行くっ!!」
私がホッと息を吐きだしたのと対照的に、邪見は殺生丸さまにしがみつく。
そこに犬夜叉さんが楓さんの家から外に出てきた。
「殺生丸おまえ……。曲霊を追っかけるつもりか?」
「あれは私の獲物だ」
「いーんじゃねーか? この世のものでない曲霊を斬れるのは殺生丸だけだしな」
殺生丸さまの天生牙なら。曲霊が斬れる。そして曲霊を斬ればかごめちゃんの力も戻る。
殺生丸さまは背を向けて軽やかに地面を蹴った。
「殺生丸さま!」
私は殺生丸さまの背に向かって声を上げる。
「必ず帰ってきてくださいね」
前ほどでないけれど。やっぱり不安を感じてしまう。留守番といえど置いていかれてしまうのは――。