主人と僕の旅路 4
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「げへへへ噂に聞いたぞ」
「殺生丸きさま……武器を失ったそうだな」
殺生丸さまの前を二匹の鬼が遮る。私は邪見に「最近こういうの多いね」とコソッと話す。
「武器を失ったとはいえ、お強い殺生丸さまを倒せば妖怪の中で泊がつくと、雑魚どもが群がってくるのだ」
でも――それだけじゃない。
鬼の一人がギロリと琥珀君を睨みつけた。
「きさまを倒せばその人間の子倅 の……」
「「!」」
私は式神へと素早く手を伸ばす。だが私が手を出す前に殺生丸さまが自身の鋭い爪で鬼を裂いた。
そして「行くぞ」と背を向けて歩いてしまう。
「くおら琥珀っ。わかっておるだろうなっ。殺生丸さまは最後まで言わせなかったが……」
「はい……。鬼どもはおれの四魂のかけらを狙って……」
そう、鬼たちは殺生丸さまだけでなく、琥珀君のかけらも狙っている。見事殺生丸さまを倒せたら一石二鳥というわけだ。
もちろん殺生丸さまは強いから倒されたりしないけれども。
私達は殺生丸さまの後を着いていく。ザッと風が横を凪いだ。
「っ!」
私はその風に反応して、ハッと上空を見上げる。
何、この妖気……。奈落の気配はするけれど、たくさんの妖怪の妖気もところどころにあって。何よりいい表せない不穏な気配が上空一面に漂っている。
「殺生丸さま」
私は阿吽から降りて殺生丸さまに駆け寄る。
「……鈴、さがっていろ」
「っ」
私は素直に頷いて殺生丸さまの背へと下がった。
その瞬間、上からドオオオンという激しい音と共に一人の妖怪が現れる。
妖怪は右手の鎌のような触手を一気に琥珀君へと突き出した。
「琥珀君っ!」
この妖怪も琥珀君の四魂の欠片を狙っているんだ。
阿吽に乗って上空に逃げた琥珀君を妖怪は再び狙う。それを殺生丸さまが妖怪に向かって攻撃していき、妖怪の狙いは琥珀君から外れた。
が、そのせいで妖怪の攻撃が殺生丸さまに当たってしまう。
「!」
殺生丸さま!!!
「おまえ弱いな……」
妖怪はニヤリと気味の悪い笑みを浮かべる。
妖怪は右手を伸ばして殺生丸さまに向かう。が殺生丸さまも爪を伸ばして妖怪の右手を裂く。そして見事、妖怪の胸に右腕を突き刺した。
「やったっ。あの無礼者めがっ。殺生丸さまを弱いなどとぬかしたこと、地獄で後悔するがいいわっ!」
その邪見の言葉に阿吽に乗っている琥珀君が「いえ、おかしいです!」と声を張り上げる。
「琥珀君!?」
「殺生丸さまの腕……あいつの体を貫いているはずなのに……」
私はジッと目を凝らす。
確かに。何か様子がおかしい。貫いているというよりむしろ……抜けないかのような。
そうしているうちにも妖怪は背中から触手をバキバキと伸ばしてくる。あっという間に殺生丸の周りを触手が囲う。
「「「殺生丸さま!」」」
触手が一斉に殺生丸さまへと襲う。殺生丸さまは触手で殺られる前に妖怪から抜け出す。
「っ」
殺生丸さまの右腕が――焼けただれていた。
あの妖怪の方が強い毒を持っている!?
私は恐る恐る三歩だけ殺生丸さまに近づく。
「殺生丸さま……」
殺生丸さまは私の気配に気付いたのか、私を一瞥して後再び妖怪に目を向ける。
妖怪は「ふっ」と笑みをこぼし、触手を伸ばす。その触手は見事殺生丸さまの毛皮を貫いた。
「!」
「あいつ、殺生丸さまの右腕を狙っている!」
「え!?」
琥珀君の声に私は着物に手を入れていつでも式神を取り出せる状態にしておく。
きっと殺生丸さまは手出ししてほしくはないだろうけれど。でも、もしもの場合は……。
ゴクリと唾を飲みこんだ。
妖怪が再び攻撃を仕掛ける。そのとき、妖怪の頭に鎌が刺さった。
ハッとして上空を見上げる。琥珀君が鎖鎌を持っていた。
琥珀君は阿吽から飛び降りる。
っ! マズい!
確かに奈落には四魂のかけらは触れなかったけれど。
この妖怪、雰囲気が怪しいし。本当に奈落の分身なの……?
妖怪はバキバキと琥珀君に触手を伸ばし、易々と首の裏にあるかけらに触れる。あっという間にかけらが黒く汚れていく。
「琥珀君!!!」
私は準備しておいた式神を取り出す。
「炎虎!!!」
炎虎は口から大量の炎を吐き出した。その炎は触手を焼き尽くす。
よしっ、と思った瞬間。
「邪魔だな」と低い声が聞こえた。
声の先へ目をやる。――と、今度は触手が私に迫っていた。
「殺生丸きさま……武器を失ったそうだな」
殺生丸さまの前を二匹の鬼が遮る。私は邪見に「最近こういうの多いね」とコソッと話す。
「武器を失ったとはいえ、お強い殺生丸さまを倒せば妖怪の中で泊がつくと、雑魚どもが群がってくるのだ」
でも――それだけじゃない。
鬼の一人がギロリと琥珀君を睨みつけた。
「きさまを倒せばその人間の
「「!」」
私は式神へと素早く手を伸ばす。だが私が手を出す前に殺生丸さまが自身の鋭い爪で鬼を裂いた。
そして「行くぞ」と背を向けて歩いてしまう。
「くおら琥珀っ。わかっておるだろうなっ。殺生丸さまは最後まで言わせなかったが……」
「はい……。鬼どもはおれの四魂のかけらを狙って……」
そう、鬼たちは殺生丸さまだけでなく、琥珀君のかけらも狙っている。見事殺生丸さまを倒せたら一石二鳥というわけだ。
もちろん殺生丸さまは強いから倒されたりしないけれども。
私達は殺生丸さまの後を着いていく。ザッと風が横を凪いだ。
「っ!」
私はその風に反応して、ハッと上空を見上げる。
何、この妖気……。奈落の気配はするけれど、たくさんの妖怪の妖気もところどころにあって。何よりいい表せない不穏な気配が上空一面に漂っている。
「殺生丸さま」
私は阿吽から降りて殺生丸さまに駆け寄る。
「……鈴、さがっていろ」
「っ」
私は素直に頷いて殺生丸さまの背へと下がった。
その瞬間、上からドオオオンという激しい音と共に一人の妖怪が現れる。
妖怪は右手の鎌のような触手を一気に琥珀君へと突き出した。
「琥珀君っ!」
この妖怪も琥珀君の四魂の欠片を狙っているんだ。
阿吽に乗って上空に逃げた琥珀君を妖怪は再び狙う。それを殺生丸さまが妖怪に向かって攻撃していき、妖怪の狙いは琥珀君から外れた。
が、そのせいで妖怪の攻撃が殺生丸さまに当たってしまう。
「!」
殺生丸さま!!!
「おまえ弱いな……」
妖怪はニヤリと気味の悪い笑みを浮かべる。
妖怪は右手を伸ばして殺生丸さまに向かう。が殺生丸さまも爪を伸ばして妖怪の右手を裂く。そして見事、妖怪の胸に右腕を突き刺した。
「やったっ。あの無礼者めがっ。殺生丸さまを弱いなどとぬかしたこと、地獄で後悔するがいいわっ!」
その邪見の言葉に阿吽に乗っている琥珀君が「いえ、おかしいです!」と声を張り上げる。
「琥珀君!?」
「殺生丸さまの腕……あいつの体を貫いているはずなのに……」
私はジッと目を凝らす。
確かに。何か様子がおかしい。貫いているというよりむしろ……抜けないかのような。
そうしているうちにも妖怪は背中から触手をバキバキと伸ばしてくる。あっという間に殺生丸の周りを触手が囲う。
「「「殺生丸さま!」」」
触手が一斉に殺生丸さまへと襲う。殺生丸さまは触手で殺られる前に妖怪から抜け出す。
「っ」
殺生丸さまの右腕が――焼けただれていた。
あの妖怪の方が強い毒を持っている!?
私は恐る恐る三歩だけ殺生丸さまに近づく。
「殺生丸さま……」
殺生丸さまは私の気配に気付いたのか、私を一瞥して後再び妖怪に目を向ける。
妖怪は「ふっ」と笑みをこぼし、触手を伸ばす。その触手は見事殺生丸さまの毛皮を貫いた。
「!」
「あいつ、殺生丸さまの右腕を狙っている!」
「え!?」
琥珀君の声に私は着物に手を入れていつでも式神を取り出せる状態にしておく。
きっと殺生丸さまは手出ししてほしくはないだろうけれど。でも、もしもの場合は……。
ゴクリと唾を飲みこんだ。
妖怪が再び攻撃を仕掛ける。そのとき、妖怪の頭に鎌が刺さった。
ハッとして上空を見上げる。琥珀君が鎖鎌を持っていた。
琥珀君は阿吽から飛び降りる。
っ! マズい!
確かに奈落には四魂のかけらは触れなかったけれど。
この妖怪、雰囲気が怪しいし。本当に奈落の分身なの……?
妖怪はバキバキと琥珀君に触手を伸ばし、易々と首の裏にあるかけらに触れる。あっという間にかけらが黒く汚れていく。
「琥珀君!!!」
私は準備しておいた式神を取り出す。
「炎虎!!!」
炎虎は口から大量の炎を吐き出した。その炎は触手を焼き尽くす。
よしっ、と思った瞬間。
「邪魔だな」と低い声が聞こえた。
声の先へ目をやる。――と、今度は触手が私に迫っていた。