主人と僕の旅路 4
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私は天生牙を抱えながら、邪見と琥珀君と留守番をしていた。
殺生丸さま、どこ行ったんだろう。どうしてキスなんてしたのか聞きたかったのに……。
と考えたところでブンブンと首を振った。
違う、違う。
天生牙を殺生丸さまに渡したかったのに。
一人ため息を吐く。と、邪見も続けてため息を吐いた。
ガチッと邪見と視線が合う。
「まったくお前はやっかいなことを持ち込んでくるなぁ」
「う……。すみません」
確かに。殺生丸さまとキスしてからというもの、殺生丸さまが一人行動する回数が増えたような気がする。
私はもう一度ため息を吐いて、立ち上がる。
「ちょっと顔洗ってくる」
天生牙を抱えながら少し離れた川まで歩いていく。
やっぱりこのままじゃ駄目だよなぁ。殺生丸さまに私のことどう思っているのか聞きたい。でももし何とも思っていなかったら。
――そっちの方が怖い。
私は深くため息を吐きながら、冷たい水をすくって顔を洗う。
その時――。
後ろに嫌な妖気を感じてハッと振り返る。
「その刀うぉ~渡せぇ~」
「!!!」
後ろにいたのは大きな鎌を二つ持った巨大なカマキリだ。
刀って殺生丸さまの天生牙のこと、だよね。
私はギュッと天生牙を抱え込みながら、式神へと手を伸ばす。
「悪しき者を燃やせ『炎虎』」
炎虎はカマキリに向かって炎を吐き出す。
「グワァァァァァァー---!!!」
炎はカマキリの体を黒焦げにし、灰にしていく。
だが、カマキリは体を炎に包まれているにも関わらずこちらに突進してきた。
「っ!」
予想していない動きに思わず後ずさる。
式神は妖怪しか攻撃できないため、炎が私を焦がすことはない。
それをカマキリも読んでいたのか、鎌を直接振り上げてきた。
「!!! 水竜!!!」
式神へと手を伸ばす。が、ほんの一瞬の差で鎌が私の頬をなぞる。
「っ!」
頬から一筋血が流れる。
「このっ!!!」
一気に頭に血が上った。炎虎の炎が増して一気にカマキリの体を焼いていく。
「ガァァァァァァァ!!!」
大きな悲鳴があがってカマキリは消失した。
ふーと肩で息をする。
頬からはまだ血が流れている。
治るのは明日、明後日かなと思いながら乱暴に手の甲で血を拭う。
するとふと上空に白い影が横切るのが見えた。その白い影はこちらに降りてくる。
「せ、殺生丸さま……」
降りてきたのは殺生丸さまだ。
突然に殺生丸さまが間近に降りてきて、一瞬頭が真っ白になる。
そのまま殺生丸さまは怪我をした方の頬に手を伸ばす。
「いっ!!!」
ピリッとした痛みが頬に走って、思わず眉をしかめた。
殺生丸さまはそのまま優しく傷をなぞる。
「あ、あの。殺生丸、さま……?」
「……ほかに怪我はないか」
「な、ないです」
ない、とはっきり答えたのに殺生丸さまはまだ頬に手を触れている。
「……」
「……」
沈黙が続く。
「あ、あの殺生丸さま!」と私は沈黙に耐えきれなくなり口を開く。
「て、天生牙っ。天生牙を渡そうと思って!」
「……」
私はグイッと半ば強引に天生牙を殺生丸さまに渡す。
「か、カマキリの妖怪が何故か天生牙を狙っていましたけど。でも、指先さえも触らせていないのでっ。安心してくださいっ」
「……」
焦りで自分でも何を言っているか分からなくなる。
その間にも殺生丸さまは顔色一つ変えず、無事に天生牙を受け取ってくれた。
やっぱり。天生牙は殺生丸さまの手にある方がしっくりする。
殺生丸さまは天生牙を腰に差すと、再び私の頬に触れる。
「っ!」
何だってまた!?
私は視線を上に上げる。と、ふいに殺生丸さまの顔が近づいてきた。
「!!!」
あの時と同じ光景。キス、された時と――。
私は顔を赤くしながらギュッと目を閉じる。殺生丸さまが徐々に顔を近づけてくる気配だけを感じていた。
唇が重なり合うまであと少し――。
「鈴~!!!」
ふいに甲高い邪見の声が聞こえてハッと目を開ける。
ほんの少し遠くから邪見と琥珀が駆け寄ってくるのが見えた。
殺生丸さまが私の頬から手を離す。
「鈴~!と、殺生丸さまもお戻りでしたか」
元気にはしゃぐ邪見と裏腹に、琥珀君はバツの悪そうな顔をしている。
「っ」
琥珀君に今までのことバレてるっ。
殺生丸さまはというと近づいてきた邪見を踏みつけ、さらにグリグリと潰している。
あーと憐れみの視線を邪見に向ける。
殺生丸さまは邪見を無視して「行くぞ」と声をかけてくれる。
私と琥珀君は少し赤面しながらも「「はい」」と返事をして、殺生丸さまの後を追った。
殺生丸さま、どこ行ったんだろう。どうしてキスなんてしたのか聞きたかったのに……。
と考えたところでブンブンと首を振った。
違う、違う。
天生牙を殺生丸さまに渡したかったのに。
一人ため息を吐く。と、邪見も続けてため息を吐いた。
ガチッと邪見と視線が合う。
「まったくお前はやっかいなことを持ち込んでくるなぁ」
「う……。すみません」
確かに。殺生丸さまとキスしてからというもの、殺生丸さまが一人行動する回数が増えたような気がする。
私はもう一度ため息を吐いて、立ち上がる。
「ちょっと顔洗ってくる」
天生牙を抱えながら少し離れた川まで歩いていく。
やっぱりこのままじゃ駄目だよなぁ。殺生丸さまに私のことどう思っているのか聞きたい。でももし何とも思っていなかったら。
――そっちの方が怖い。
私は深くため息を吐きながら、冷たい水をすくって顔を洗う。
その時――。
後ろに嫌な妖気を感じてハッと振り返る。
「その刀うぉ~渡せぇ~」
「!!!」
後ろにいたのは大きな鎌を二つ持った巨大なカマキリだ。
刀って殺生丸さまの天生牙のこと、だよね。
私はギュッと天生牙を抱え込みながら、式神へと手を伸ばす。
「悪しき者を燃やせ『炎虎』」
炎虎はカマキリに向かって炎を吐き出す。
「グワァァァァァァー---!!!」
炎はカマキリの体を黒焦げにし、灰にしていく。
だが、カマキリは体を炎に包まれているにも関わらずこちらに突進してきた。
「っ!」
予想していない動きに思わず後ずさる。
式神は妖怪しか攻撃できないため、炎が私を焦がすことはない。
それをカマキリも読んでいたのか、鎌を直接振り上げてきた。
「!!! 水竜!!!」
式神へと手を伸ばす。が、ほんの一瞬の差で鎌が私の頬をなぞる。
「っ!」
頬から一筋血が流れる。
「このっ!!!」
一気に頭に血が上った。炎虎の炎が増して一気にカマキリの体を焼いていく。
「ガァァァァァァァ!!!」
大きな悲鳴があがってカマキリは消失した。
ふーと肩で息をする。
頬からはまだ血が流れている。
治るのは明日、明後日かなと思いながら乱暴に手の甲で血を拭う。
するとふと上空に白い影が横切るのが見えた。その白い影はこちらに降りてくる。
「せ、殺生丸さま……」
降りてきたのは殺生丸さまだ。
突然に殺生丸さまが間近に降りてきて、一瞬頭が真っ白になる。
そのまま殺生丸さまは怪我をした方の頬に手を伸ばす。
「いっ!!!」
ピリッとした痛みが頬に走って、思わず眉をしかめた。
殺生丸さまはそのまま優しく傷をなぞる。
「あ、あの。殺生丸、さま……?」
「……ほかに怪我はないか」
「な、ないです」
ない、とはっきり答えたのに殺生丸さまはまだ頬に手を触れている。
「……」
「……」
沈黙が続く。
「あ、あの殺生丸さま!」と私は沈黙に耐えきれなくなり口を開く。
「て、天生牙っ。天生牙を渡そうと思って!」
「……」
私はグイッと半ば強引に天生牙を殺生丸さまに渡す。
「か、カマキリの妖怪が何故か天生牙を狙っていましたけど。でも、指先さえも触らせていないのでっ。安心してくださいっ」
「……」
焦りで自分でも何を言っているか分からなくなる。
その間にも殺生丸さまは顔色一つ変えず、無事に天生牙を受け取ってくれた。
やっぱり。天生牙は殺生丸さまの手にある方がしっくりする。
殺生丸さまは天生牙を腰に差すと、再び私の頬に触れる。
「っ!」
何だってまた!?
私は視線を上に上げる。と、ふいに殺生丸さまの顔が近づいてきた。
「!!!」
あの時と同じ光景。キス、された時と――。
私は顔を赤くしながらギュッと目を閉じる。殺生丸さまが徐々に顔を近づけてくる気配だけを感じていた。
唇が重なり合うまであと少し――。
「鈴~!!!」
ふいに甲高い邪見の声が聞こえてハッと目を開ける。
ほんの少し遠くから邪見と琥珀が駆け寄ってくるのが見えた。
殺生丸さまが私の頬から手を離す。
「鈴~!と、殺生丸さまもお戻りでしたか」
元気にはしゃぐ邪見と裏腹に、琥珀君はバツの悪そうな顔をしている。
「っ」
琥珀君に今までのことバレてるっ。
殺生丸さまはというと近づいてきた邪見を踏みつけ、さらにグリグリと潰している。
あーと憐れみの視線を邪見に向ける。
殺生丸さまは邪見を無視して「行くぞ」と声をかけてくれる。
私と琥珀君は少し赤面しながらも「「はい」」と返事をして、殺生丸さまの後を追った。