主人と僕の旅路 4
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
―主人公視点―
あれからかなりの時間が経ったけれど、殺生丸さまは戻ってこない。
殺生丸さまなら大丈夫だと思ってはいるけれど、それでも心配はする。
かごめちゃんも隣で「犬夜叉……」と呟いている。
すると突然空模様が怪しくなってきた。ゴロロロ……と音が鳴り、ドオオオオンと雷が落ちた。
「刀々斎さんっ!?」
雷と共に刀々斎さんが三つ目の牛に乗ってやってきた。
「どうやら……始まっちまったらしいな」
「なにが起こってるかわかるの!?」
かごめちゃんの問いかけに刀々斎さんが何故か私の方を見る。
「鈴は分かってると思うが……。鉄砕牙と天生牙……まもなく一本の刀になるぞ」
「っ!」
やっぱり……。あの時、死神鬼が急に笑い出した理由。それはおそらく鉄砕牙が天生牙に吸収される、ということだ。
刀々斎さんは「よっこらしょ」と牛の頭を軽く叩く。すると牛の三つ目が光って目の前に丸いスクリーンのようなものが現れる。
そこに殺生丸さまと犬夜叉さんが映し出された。
犬夜叉さんの背には金剛槍破の石が刺さっている。
「犬夜叉!!!」
かごめちゃんが拳をギュッと握りしめる。
犬夜叉さんの目の前には何故かもう一つ鉄砕牙がある。しかも刀自体が勝手に動いている。
いや、そうじゃない。
――奈落……!
ということは、あの勝手に動く刀は神無の鏡を纏わせた天生牙だ。
犬夜叉さんは奈落に操られた天生牙を折ろうと追いかける。その攻撃を天生牙は上へと避ける。
と、すでに殺生丸さまは先回りをして天生牙を手にした。
「殺生丸さま……」
どうするつもりなんだろう。
殺生丸さまは上から犬夜叉さんを冷たく見下ろす。
「構えろ犬夜叉」
「!」
殺生丸さまが犬夜叉さんと刀を交える。
かなり重い一撃だ。
その重い一撃で、徐々に徐々に鏡の欠片が取り払われる。
……やった!
これで奈落の思惑は……。
喜んだ束の間、どうも殺生丸さまの様子がいつもと違うことに気付く。
殺生丸さまは刀を引かない。むしろ今までより力強く犬夜叉さんの鉄砕牙に天生牙を押し付ける。
やがてバキッと鈍い音がして天生牙が折れた。
鉄砕牙が黒い刀に変わる。
冥道残月破……。
これって殺生丸さまが犬夜叉さんに冥道残月破を譲った…………ってことだよね。
神無の鏡の欠片が取り払われたのに、殺生丸さまと犬夜叉さんが戻って来る気配はない。
それどころか二人は冥界に取り残され、犬夜叉さんに至っては気絶している。
「ちょっと!!! 犬夜叉は無事なんでしょうね」とかごめちゃんが刀々斎さんの肩を揺さぶる。
「そ、それを言われても」
そんな中、殺生丸さまは犬夜叉さんの頬を殴る。その反動で犬夜叉さんは目を覚ます。
「冥道は閉じた。このまま冥道に飲みこまれるか……生きて再びもとの世に戻れるか……犬夜叉、きさま次第だ」
「おれ……次第……?」
犬夜叉さんは鉄砕牙を冥道残月破へと変化させる。
殺生丸さまと犬夜叉さんは冥道の闇へと引っ張られていく。
「消えるんじゃねえ殺生丸! 刀を譲られた上に死なれたんじゃ目覚めが悪いぜ!」
そして――。
犬夜叉さんはハッと何かに気付いた表情をして、刀を振り下ろした。
突然ドン、と大きな地響きと共に私達の頭上に冥道が現れる。
その冥道から殺生丸さまと傷だらけの犬夜叉さんが見えた。
「殺生丸さま!」
「犬夜叉!」
私が殺生丸さまに駆け寄るより前に刀々斎さんが殺生丸さまに歩み寄る。
「殺生丸。おまえなりに納得できたかい?」
「もはや刀に興味はない。行くぞ邪見、鈴」
「「はい」」
こんな時なのに殺生丸さまに名前を呼ばれて、ほんの少し顔が赤くなってしまう。
「待ちな殺生丸」と刀々斎さんは殺生丸さまを呼び止める。
「あれ……持ってけよ。冥道の中から落ちてきたんだ」
刀々斎さんの視線の先には天生牙が地面に刺さっていた。
あれ? でも天生牙って折れたんじゃ。
刀々斎さんは地面から天生牙を抜く。
「もっともこれは最初の頃の、斬れない刀……。癒しの天生牙だがな」
「それで……? それを持って人助けをしてまわれとでも言うのか。ふざけるな」
殺生丸さまはそれだけ冷たく言うと去って行ってしまう。
そんな中私は「あのー」と刀々斎さんに声をかけた
確かに戦える刀としてはもう天生牙は役に立たないのかもしれないけれど。
それでもこの刀は殺生丸さまをずっと守ってきた刀だ。
天生牙は殺生丸さまの刀だ。
――他の人には渡せない。
「あの、様子を見て渡しておきます」
刀々斎さんは何故か私をジロジロと見ている。
「呪いは解けたみたいだな」
「あ、はい。殺生丸さまのおかげで。その、いろいろと助言を下さってありがとうございました」
「いやいや。そこは気にしなくてもいい」
刀々斎さんは軽く笑うと、私に天生牙を差し出す。
「それより、鈴」
「はい」
「もう少し積極的になってもいいんだぞ」
?
刀々斎さんの言っている意味がよく分からず、天生牙をもらいながら首を傾げる。
刀々斎さんは「だーかーらー」と茶目っ気たっぷりに口を開いた。
「呪いが解けたってことは、寿命も気にしなくていい。もう少し自分から積極的に殺生丸に誘惑しろってことさ」
「ゆゆゆゆ、ユウワク!?」
キス――。殺生丸さまの唇――。
「っ!」
一気にブワッと体温が上がる。
「なななな、何を言って」
「ま、頑張れよ」
そう言って刀々斎さんは犬夜叉さんやかごめちゃんのところに行ってしまった。
あれからかなりの時間が経ったけれど、殺生丸さまは戻ってこない。
殺生丸さまなら大丈夫だと思ってはいるけれど、それでも心配はする。
かごめちゃんも隣で「犬夜叉……」と呟いている。
すると突然空模様が怪しくなってきた。ゴロロロ……と音が鳴り、ドオオオオンと雷が落ちた。
「刀々斎さんっ!?」
雷と共に刀々斎さんが三つ目の牛に乗ってやってきた。
「どうやら……始まっちまったらしいな」
「なにが起こってるかわかるの!?」
かごめちゃんの問いかけに刀々斎さんが何故か私の方を見る。
「鈴は分かってると思うが……。鉄砕牙と天生牙……まもなく一本の刀になるぞ」
「っ!」
やっぱり……。あの時、死神鬼が急に笑い出した理由。それはおそらく鉄砕牙が天生牙に吸収される、ということだ。
刀々斎さんは「よっこらしょ」と牛の頭を軽く叩く。すると牛の三つ目が光って目の前に丸いスクリーンのようなものが現れる。
そこに殺生丸さまと犬夜叉さんが映し出された。
犬夜叉さんの背には金剛槍破の石が刺さっている。
「犬夜叉!!!」
かごめちゃんが拳をギュッと握りしめる。
犬夜叉さんの目の前には何故かもう一つ鉄砕牙がある。しかも刀自体が勝手に動いている。
いや、そうじゃない。
――奈落……!
ということは、あの勝手に動く刀は神無の鏡を纏わせた天生牙だ。
犬夜叉さんは奈落に操られた天生牙を折ろうと追いかける。その攻撃を天生牙は上へと避ける。
と、すでに殺生丸さまは先回りをして天生牙を手にした。
「殺生丸さま……」
どうするつもりなんだろう。
殺生丸さまは上から犬夜叉さんを冷たく見下ろす。
「構えろ犬夜叉」
「!」
殺生丸さまが犬夜叉さんと刀を交える。
かなり重い一撃だ。
その重い一撃で、徐々に徐々に鏡の欠片が取り払われる。
……やった!
これで奈落の思惑は……。
喜んだ束の間、どうも殺生丸さまの様子がいつもと違うことに気付く。
殺生丸さまは刀を引かない。むしろ今までより力強く犬夜叉さんの鉄砕牙に天生牙を押し付ける。
やがてバキッと鈍い音がして天生牙が折れた。
鉄砕牙が黒い刀に変わる。
冥道残月破……。
これって殺生丸さまが犬夜叉さんに冥道残月破を譲った…………ってことだよね。
神無の鏡の欠片が取り払われたのに、殺生丸さまと犬夜叉さんが戻って来る気配はない。
それどころか二人は冥界に取り残され、犬夜叉さんに至っては気絶している。
「ちょっと!!! 犬夜叉は無事なんでしょうね」とかごめちゃんが刀々斎さんの肩を揺さぶる。
「そ、それを言われても」
そんな中、殺生丸さまは犬夜叉さんの頬を殴る。その反動で犬夜叉さんは目を覚ます。
「冥道は閉じた。このまま冥道に飲みこまれるか……生きて再びもとの世に戻れるか……犬夜叉、きさま次第だ」
「おれ……次第……?」
犬夜叉さんは鉄砕牙を冥道残月破へと変化させる。
殺生丸さまと犬夜叉さんは冥道の闇へと引っ張られていく。
「消えるんじゃねえ殺生丸! 刀を譲られた上に死なれたんじゃ目覚めが悪いぜ!」
そして――。
犬夜叉さんはハッと何かに気付いた表情をして、刀を振り下ろした。
突然ドン、と大きな地響きと共に私達の頭上に冥道が現れる。
その冥道から殺生丸さまと傷だらけの犬夜叉さんが見えた。
「殺生丸さま!」
「犬夜叉!」
私が殺生丸さまに駆け寄るより前に刀々斎さんが殺生丸さまに歩み寄る。
「殺生丸。おまえなりに納得できたかい?」
「もはや刀に興味はない。行くぞ邪見、鈴」
「「はい」」
こんな時なのに殺生丸さまに名前を呼ばれて、ほんの少し顔が赤くなってしまう。
「待ちな殺生丸」と刀々斎さんは殺生丸さまを呼び止める。
「あれ……持ってけよ。冥道の中から落ちてきたんだ」
刀々斎さんの視線の先には天生牙が地面に刺さっていた。
あれ? でも天生牙って折れたんじゃ。
刀々斎さんは地面から天生牙を抜く。
「もっともこれは最初の頃の、斬れない刀……。癒しの天生牙だがな」
「それで……? それを持って人助けをしてまわれとでも言うのか。ふざけるな」
殺生丸さまはそれだけ冷たく言うと去って行ってしまう。
そんな中私は「あのー」と刀々斎さんに声をかけた
確かに戦える刀としてはもう天生牙は役に立たないのかもしれないけれど。
それでもこの刀は殺生丸さまをずっと守ってきた刀だ。
天生牙は殺生丸さまの刀だ。
――他の人には渡せない。
「あの、様子を見て渡しておきます」
刀々斎さんは何故か私をジロジロと見ている。
「呪いは解けたみたいだな」
「あ、はい。殺生丸さまのおかげで。その、いろいろと助言を下さってありがとうございました」
「いやいや。そこは気にしなくてもいい」
刀々斎さんは軽く笑うと、私に天生牙を差し出す。
「それより、鈴」
「はい」
「もう少し積極的になってもいいんだぞ」
?
刀々斎さんの言っている意味がよく分からず、天生牙をもらいながら首を傾げる。
刀々斎さんは「だーかーらー」と茶目っ気たっぷりに口を開いた。
「呪いが解けたってことは、寿命も気にしなくていい。もう少し自分から積極的に殺生丸に誘惑しろってことさ」
「ゆゆゆゆ、ユウワク!?」
キス――。殺生丸さまの唇――。
「っ!」
一気にブワッと体温が上がる。
「なななな、何を言って」
「ま、頑張れよ」
そう言って刀々斎さんは犬夜叉さんやかごめちゃんのところに行ってしまった。