主人と僕の旅路 4
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御母堂様の元を離れて数日が立つ。
殺生丸さまは御母堂様のところにいた時も、そして今も機嫌が悪いようなような気がする。
私が殺生丸さまのいろんな話を聞いてしまったから……じゃ、ない、よね。
――――――
「いろいろとありがとうございました。御母堂様」
「小娘、また殺生丸のあんな話やこんな話が聞きたくなったら来るといい」
「はい!」
私は深く頭を下げた。それから急いで先を行ってしまった殺生丸さまを追う。
邪見がため息を吐きながら「早くしろ~」と声をかけてくれる。
「はーい」
何故邪見がため息を吐いているかと言うと、少し前まで御母堂様が殺生丸さまの昔話をしていたからだ。
そのせいか殺生丸さまの機嫌が凄く悪い…。
まぁ、きっと数日経ったらいつもの優しい殺生丸さまに戻ってくれるよね。
――――――
――と思っていたのだが、今も殺生丸さまは機嫌が悪い。
もちろん、だからといって私や琥珀君に対する態度が変わるわけじゃないけど。
邪見は…………多少蹴られたりしていたような……。
何か殺生丸さまに声をかけた方がいいのかな。でもあまり詮索するのも……。
そんなことを考えながら、いつの間にか一人の男の子が道の真ん中に立ってこちらを見ている。
「殺生丸さま。天生牙の足りぬ部分の秘密……お知りになりたくありませんか……?」
天生牙の足りない部分???
「お悩みなのではありませんか? 天生牙の冥道はいまだに円を描いていないはず」
「こりゃっ、なぜそんなことを知っているっ!?」
「黙れ邪見」
殺生丸さまに一喝された邪見に私はコソコソと話しかける。
「ねぇ、天生牙の足りない部分って……」
「あーそういえばお前さんは知らないのか。冥界の一件で、天生牙の冥道は開いたが、完全な円にはならず。それで殺生丸さまはピリピリしているのだ」
「あーそれで……」
ひとまず殺生丸さまの昔話を聞いたからじゃないってことに安心していい、のかな。
「お知りになりたいなら、私のあとについていらっしゃいませ」
殺生丸さまは男の子の後を追っていく。必然的に私達も後を追っていく形になる。
というか、この男の子。本当に天生牙の秘密を知ってるのか?
これってもしかしなくても……罠?
私はハッとして前を向く。だが。
「童子が消えた……!?」
邪見の言葉と同時に殺生丸さまが視線を上にあげる。
「っ!!!」
上から攻撃が飛んできている。しかも眼前に。
「阿吽っ!」
私は咄嗟に阿吽の手綱を横に引っ張る。間一髪、阿吽に乗っている私と琥珀君は攻撃を逃れた。邪見も咄嗟に崖のある横へジャンプし、琥珀君が今邪見を引き上げている。
そして――。
私は大きな岩場の上に立つ顔半分を仮面で覆っている妖怪、敵を見上げる。
「天生牙の秘密を知りたいか。殺生丸……」
「きさま、なぜ天生牙を知っている」
「昔、その刀と闘ったことがある。もっとも、わしがきさまのおやじと闘った時は、その刀はそんな形ではなかったがな……」
殺生丸さまのお父様と関係が? いや、それよりも形が違うってどういうことだろう。
殺生丸さまは敵に一気に近づき、爪で攻撃をする。だが、軽々と避けられてしまった。
殺生丸さま……本気で戦ってない。
「秘密を知るために、刀を使わず倒そうという気か」
妖怪は武器を思いきり横に振る。
「なめられたものだなっ、この死神鬼も!」
「!」
一直線に私達に向かってくる攻撃をまた阿吽の手綱を引いて避ける。
自らのことを死神鬼と名乗った妖怪の攻撃は殺生丸さまの後ろにある岩に当たる。そして攻撃を受けた岩の一部は円を描いてくり抜かれていた。
「これって冥道!?」
「殺生丸さまのものほど大きくはないが……」
「でも……完全な冥道でした」
私と琥珀君、邪見の三人で円にくり抜かれた岩をマジマジと見つめる。
私は再び殺生丸さまと死神鬼に目を向ける。
「ふん、もともと冥道残月破は、この死神鬼の技だったのだ。それをきさまのおやじが奪った……。そして……」
死神鬼が自身の仮面へと手を伸ばす。
「この顔もな……」
仮面をとった死神鬼の左顔は消えていた。
殺生丸さまは御母堂様のところにいた時も、そして今も機嫌が悪いようなような気がする。
私が殺生丸さまのいろんな話を聞いてしまったから……じゃ、ない、よね。
――――――
「いろいろとありがとうございました。御母堂様」
「小娘、また殺生丸のあんな話やこんな話が聞きたくなったら来るといい」
「はい!」
私は深く頭を下げた。それから急いで先を行ってしまった殺生丸さまを追う。
邪見がため息を吐きながら「早くしろ~」と声をかけてくれる。
「はーい」
何故邪見がため息を吐いているかと言うと、少し前まで御母堂様が殺生丸さまの昔話をしていたからだ。
そのせいか殺生丸さまの機嫌が凄く悪い…。
まぁ、きっと数日経ったらいつもの優しい殺生丸さまに戻ってくれるよね。
――――――
――と思っていたのだが、今も殺生丸さまは機嫌が悪い。
もちろん、だからといって私や琥珀君に対する態度が変わるわけじゃないけど。
邪見は…………多少蹴られたりしていたような……。
何か殺生丸さまに声をかけた方がいいのかな。でもあまり詮索するのも……。
そんなことを考えながら、いつの間にか一人の男の子が道の真ん中に立ってこちらを見ている。
「殺生丸さま。天生牙の足りぬ部分の秘密……お知りになりたくありませんか……?」
天生牙の足りない部分???
「お悩みなのではありませんか? 天生牙の冥道はいまだに円を描いていないはず」
「こりゃっ、なぜそんなことを知っているっ!?」
「黙れ邪見」
殺生丸さまに一喝された邪見に私はコソコソと話しかける。
「ねぇ、天生牙の足りない部分って……」
「あーそういえばお前さんは知らないのか。冥界の一件で、天生牙の冥道は開いたが、完全な円にはならず。それで殺生丸さまはピリピリしているのだ」
「あーそれで……」
ひとまず殺生丸さまの昔話を聞いたからじゃないってことに安心していい、のかな。
「お知りになりたいなら、私のあとについていらっしゃいませ」
殺生丸さまは男の子の後を追っていく。必然的に私達も後を追っていく形になる。
というか、この男の子。本当に天生牙の秘密を知ってるのか?
これってもしかしなくても……罠?
私はハッとして前を向く。だが。
「童子が消えた……!?」
邪見の言葉と同時に殺生丸さまが視線を上にあげる。
「っ!!!」
上から攻撃が飛んできている。しかも眼前に。
「阿吽っ!」
私は咄嗟に阿吽の手綱を横に引っ張る。間一髪、阿吽に乗っている私と琥珀君は攻撃を逃れた。邪見も咄嗟に崖のある横へジャンプし、琥珀君が今邪見を引き上げている。
そして――。
私は大きな岩場の上に立つ顔半分を仮面で覆っている妖怪、敵を見上げる。
「天生牙の秘密を知りたいか。殺生丸……」
「きさま、なぜ天生牙を知っている」
「昔、その刀と闘ったことがある。もっとも、わしがきさまのおやじと闘った時は、その刀はそんな形ではなかったがな……」
殺生丸さまのお父様と関係が? いや、それよりも形が違うってどういうことだろう。
殺生丸さまは敵に一気に近づき、爪で攻撃をする。だが、軽々と避けられてしまった。
殺生丸さま……本気で戦ってない。
「秘密を知るために、刀を使わず倒そうという気か」
妖怪は武器を思いきり横に振る。
「なめられたものだなっ、この死神鬼も!」
「!」
一直線に私達に向かってくる攻撃をまた阿吽の手綱を引いて避ける。
自らのことを死神鬼と名乗った妖怪の攻撃は殺生丸さまの後ろにある岩に当たる。そして攻撃を受けた岩の一部は円を描いてくり抜かれていた。
「これって冥道!?」
「殺生丸さまのものほど大きくはないが……」
「でも……完全な冥道でした」
私と琥珀君、邪見の三人で円にくり抜かれた岩をマジマジと見つめる。
私は再び殺生丸さまと死神鬼に目を向ける。
「ふん、もともと冥道残月破は、この死神鬼の技だったのだ。それをきさまのおやじが奪った……。そして……」
死神鬼が自身の仮面へと手を伸ばす。
「この顔もな……」
仮面をとった死神鬼の左顔は消えていた。