主人と僕の旅路 3
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ゴオオオ……と不気味な風が吹き渡る。
殺生丸さまは再び刀を構えると、奈落に向かって振り下ろす。
ドン、とけたたましい音がして奈落の結界が揺れるものの、奈落の本体は斬ることができない。
私は一度殺生丸さまから目を離し、犬夜叉さんへと視線を移す。
犬夜叉さんとかごめちゃんは膝をついて、髑髏の妖怪の話に耳を傾けている。
「このままではまもなく……かけらは汚れた四魂の玉に吸収される……」
「けっ、そんなこと……言われなくたってわかってる」
「そうなる前に……わしを斬れ」
!?
さらに髑髏の妖怪は言葉を続ける。
「奈落なる者の結界を斬るために……このわしを斬るのだ」
「宝仙鬼どの、それは……」といつの間にかかごめちゃんの肩に乗っているノミのおじいちゃん妖怪。
「それは……犬夜叉さまの鉄砕牙に妖力をくださるということか」
そういえば犬夜叉さんの刀がどういうものか見たことなかった。けれど……。今の言葉から察するに鉄砕牙は斬った妖怪の妖力を身に着けることが出来る、ってことだよね。
もしそんなことをしたら……。
「斬られたら……おまえはどうなるんでい」
私の思考を読み取るかのように犬夜叉さんが言葉を続ける。
「生意気に人の心配をしている場合か」
ピシピシ……
「それにな……もしきさまがかけらを持つ資格なき者なら、わしを斬ることはかなわん。それどころか……逆にこの場で命を失うことになる」
「それを聞いて、少しは気が楽になったぜ」
犬夜叉さんは鞘からザッと大きな鉄砕牙を抜く。そして宝仙鬼の頭めがけて斬る。
が、金剛石のつぶてが犬夜叉さんの体を襲っただけで宝仙鬼自身にはヒビすら入っていなかった。
ドン!!!
一際大きな音が後ろから響いてきて、私は再び殺生丸さまを見つめる。殺生丸さまは再び奈落に刀を向けるものの、奈落は動じない。
「くくく殺生丸。そんなにわしを斬りたいか。ならば望みをかなえてやろう」
奈落は背中から触手を出す。
竜のような首が殺生丸さまに襲い掛かるが、当然のように闘鬼神で切り裂かれる。
その瞬間、
「!」
ぶわっと瘴気が広がった。
瘴気は私の側にいた邪見の手前までやってきて、地面をぶくぶくと溶かしていく。
もしかして……奈落は……。
「ふん……。この殺生丸にきさまごときの瘴気が効くか」
「ふっ。おまえに効かずとも……」
やっぱり。
「おえ~」と素っ頓狂な声を上げる邪見と、苦しそうに口元を覆う珊瑚ちゃんと弥勒さん。
狙いは私達。
私は懐へと手を入れる。
「邪見、悪いけど私の後ろへ下がってて」
「へ?」
邪見は私をマジマジと見ながら、ゆっくりと後ろへ下がっていく。後ろに下がったのを確認すると、懐から風鳥を取り出す。
「汚れた空気を退けろ、風鳥!」
風鳥は大きな翼を広げると、風で瘴気を奈落のいる方へ飛ばしていく。
「「「!!!!」」」
その瞬間、犬夜叉さんたちの目が大きく見開かれたが今は何も話しかけてこなかった。
唯一かごめちゃんだけは私の横に立って、弓を構える。そして矢を放つと、瘴気を遠ざけるのではなく浄化してしまった。
かごめちゃんってやっぱり……。薄々思ってはいたけれど巫女さん。それも、相当強い。
斬り裂かれた奈落の触手はバキバキと奇妙な音を立てて、枝分かれしていく。
「どうする? 殺生丸。わしを斬り刻むたびに、瘴気が満ちあふれる。この場にいるものはいずれ死に絶える」
……。
奈落の言葉に「だ、大丈夫じゃ。かごめの矢があれば……」と七宝ちゃんが呟くものの、
「矢は……もうないわ」とかごめちゃんはかえす。
かごめちゃんの背には一本まだ矢があるものの、バチバチと鋭い音をたてて触れそうにない。
奈落の言葉に殺生丸さまは目線だけを私に向けている。
トクン……。
殺生丸さま……。
大丈夫。私はもう殺生丸さまの足手まといにはなったりはしない!
私はグッと拳を握りしめ、殺生丸さまに頷いた。
殺生丸さまは再び奈落へと目を向ける。
「奈落。言いたいことはそれだけか。人間ごときの命と引きかえに剣を鈍らすほど……」
ス……
「この殺生丸は甘くないわっ」
殺生丸さまは刀を振りかざす。奈落の触手は木端微塵に粉砕される。そして……大量の瘴気が私達めがけてやって来た。
「風鳥っ!!!」
風鳥は先程よりも大きく早く翼をはためかせる。
トクン……
大丈夫。
トクン……
殺生丸さまの邪魔になったりしない。
トクン、トクン、トクン……
せめて自分の身は自分で護ってみせる!
その瞬間、ドクンッ!!!!――
心臓の音がやけに大きく響き、私は膝から崩れ落ちる。
何、これ……。
風鳥が元の紙に戻ってしまう。その瞬間にも、瘴気はこちらに迫っている。
早く、風鳥を出さないと。……でも……。
体が動かない。
目をあけて……いられ、な、い……。
――邪見視点――
「鈴!! おい、鈴!!」
必死に呼びかけるも鈴は地面に横たわったまま、ピクリとも動かない。殺生丸さまはというと、闘鬼神を下げじっと鈴を見ている。
一体、なにがおこったんじゃ……。
鈴に呼びかけている間にも、瘴気はグングンとこちらに来ている。
その時、犬夜叉がわしの前に立った。
「みんな奥に逃げろ。おれが瘴気を払う」
「どうした小僧……。わしを斬り……刀を強くするのではなかったのか……?」
「やかましい! おまえはあとまわしだ!」
殺生丸さまは再び刀を構えると、奈落に向かって振り下ろす。
ドン、とけたたましい音がして奈落の結界が揺れるものの、奈落の本体は斬ることができない。
私は一度殺生丸さまから目を離し、犬夜叉さんへと視線を移す。
犬夜叉さんとかごめちゃんは膝をついて、髑髏の妖怪の話に耳を傾けている。
「このままではまもなく……かけらは汚れた四魂の玉に吸収される……」
「けっ、そんなこと……言われなくたってわかってる」
「そうなる前に……わしを斬れ」
!?
さらに髑髏の妖怪は言葉を続ける。
「奈落なる者の結界を斬るために……このわしを斬るのだ」
「宝仙鬼どの、それは……」といつの間にかかごめちゃんの肩に乗っているノミのおじいちゃん妖怪。
「それは……犬夜叉さまの鉄砕牙に妖力をくださるということか」
そういえば犬夜叉さんの刀がどういうものか見たことなかった。けれど……。今の言葉から察するに鉄砕牙は斬った妖怪の妖力を身に着けることが出来る、ってことだよね。
もしそんなことをしたら……。
「斬られたら……おまえはどうなるんでい」
私の思考を読み取るかのように犬夜叉さんが言葉を続ける。
「生意気に人の心配をしている場合か」
ピシピシ……
「それにな……もしきさまがかけらを持つ資格なき者なら、わしを斬ることはかなわん。それどころか……逆にこの場で命を失うことになる」
「それを聞いて、少しは気が楽になったぜ」
犬夜叉さんは鞘からザッと大きな鉄砕牙を抜く。そして宝仙鬼の頭めがけて斬る。
が、金剛石のつぶてが犬夜叉さんの体を襲っただけで宝仙鬼自身にはヒビすら入っていなかった。
ドン!!!
一際大きな音が後ろから響いてきて、私は再び殺生丸さまを見つめる。殺生丸さまは再び奈落に刀を向けるものの、奈落は動じない。
「くくく殺生丸。そんなにわしを斬りたいか。ならば望みをかなえてやろう」
奈落は背中から触手を出す。
竜のような首が殺生丸さまに襲い掛かるが、当然のように闘鬼神で切り裂かれる。
その瞬間、
「!」
ぶわっと瘴気が広がった。
瘴気は私の側にいた邪見の手前までやってきて、地面をぶくぶくと溶かしていく。
もしかして……奈落は……。
「ふん……。この殺生丸にきさまごときの瘴気が効くか」
「ふっ。おまえに効かずとも……」
やっぱり。
「おえ~」と素っ頓狂な声を上げる邪見と、苦しそうに口元を覆う珊瑚ちゃんと弥勒さん。
狙いは私達。
私は懐へと手を入れる。
「邪見、悪いけど私の後ろへ下がってて」
「へ?」
邪見は私をマジマジと見ながら、ゆっくりと後ろへ下がっていく。後ろに下がったのを確認すると、懐から風鳥を取り出す。
「汚れた空気を退けろ、風鳥!」
風鳥は大きな翼を広げると、風で瘴気を奈落のいる方へ飛ばしていく。
「「「!!!!」」」
その瞬間、犬夜叉さんたちの目が大きく見開かれたが今は何も話しかけてこなかった。
唯一かごめちゃんだけは私の横に立って、弓を構える。そして矢を放つと、瘴気を遠ざけるのではなく浄化してしまった。
かごめちゃんってやっぱり……。薄々思ってはいたけれど巫女さん。それも、相当強い。
斬り裂かれた奈落の触手はバキバキと奇妙な音を立てて、枝分かれしていく。
「どうする? 殺生丸。わしを斬り刻むたびに、瘴気が満ちあふれる。この場にいるものはいずれ死に絶える」
……。
奈落の言葉に「だ、大丈夫じゃ。かごめの矢があれば……」と七宝ちゃんが呟くものの、
「矢は……もうないわ」とかごめちゃんはかえす。
かごめちゃんの背には一本まだ矢があるものの、バチバチと鋭い音をたてて触れそうにない。
奈落の言葉に殺生丸さまは目線だけを私に向けている。
トクン……。
殺生丸さま……。
大丈夫。私はもう殺生丸さまの足手まといにはなったりはしない!
私はグッと拳を握りしめ、殺生丸さまに頷いた。
殺生丸さまは再び奈落へと目を向ける。
「奈落。言いたいことはそれだけか。人間ごときの命と引きかえに剣を鈍らすほど……」
ス……
「この殺生丸は甘くないわっ」
殺生丸さまは刀を振りかざす。奈落の触手は木端微塵に粉砕される。そして……大量の瘴気が私達めがけてやって来た。
「風鳥っ!!!」
風鳥は先程よりも大きく早く翼をはためかせる。
トクン……
大丈夫。
トクン……
殺生丸さまの邪魔になったりしない。
トクン、トクン、トクン……
せめて自分の身は自分で護ってみせる!
その瞬間、ドクンッ!!!!――
心臓の音がやけに大きく響き、私は膝から崩れ落ちる。
何、これ……。
風鳥が元の紙に戻ってしまう。その瞬間にも、瘴気はこちらに迫っている。
早く、風鳥を出さないと。……でも……。
体が動かない。
目をあけて……いられ、な、い……。
――邪見視点――
「鈴!! おい、鈴!!」
必死に呼びかけるも鈴は地面に横たわったまま、ピクリとも動かない。殺生丸さまはというと、闘鬼神を下げじっと鈴を見ている。
一体、なにがおこったんじゃ……。
鈴に呼びかけている間にも、瘴気はグングンとこちらに来ている。
その時、犬夜叉がわしの前に立った。
「みんな奥に逃げろ。おれが瘴気を払う」
「どうした小僧……。わしを斬り……刀を強くするのではなかったのか……?」
「やかましい! おまえはあとまわしだ!」