主人と僕の旅路 3
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殺生丸様と魍魎丸の成り行きをジッと見守る。
何か弱点が……。
「っ!!」
目を凝らすと、微かに左側に黒い靄がかかっている。
これは……。
「四魂のかけら!!」
私は殺生丸様に向かって声を張り上げる。殺生丸様は魍魎丸と対峙しながら、チラリと私を一瞬見た。
「そうか。魍魎丸の外甲や金剛槍破の腕をつなぎ止めているのは、四魂のかけら……よね?」
かごめちゃんも魍魎丸に目をやる。
四魂のかけらに関しては、私よりもかごめちゃんの方が見る力が強い。
ここはかごめちゃんに任せたほうがいいかも。
私は耳だけをかごめちゃんと犬夜叉さんの会話に向ける。
「鎧甲の中……。かなり深い所……。矢が届くかどうか……」
「当てるだけでいい」
かごめちゃんは鋭く矢を構える。そして右肩の鎧甲にピンポイントで当てる。
だが矢ははじかれ、かわりに金剛槍破の槍が返される。
「ダメだわ、あたしの矢じゃささらない」
「場所が分かれば充分だ!」
犬夜叉さんはかごめちゃんを抱きかかえて庇う。そして魍魎丸の前に一歩出た。
「おう、魍魎丸! てめぇの鎧ひっぺがして、中に隠した奈落の心臓ひきずりだしてやるぜ!」
その言葉に魍魎丸はくくくと不気味な笑いを浮かべる。
「隠してなどおらん。この最強の鎧の体を造りあげることは……あの女に気づかれた時にすでに考えていた」
「あの女!?」
魍魎丸は口元にうっすらと笑みを浮かべている。
「自由などというくだらんもののために……奈落を裏切り、わしを裏切り……」
「……」
「きさまたちに奈落の心臓のありかを伝えたあの女だ」
その言葉を聞いた瞬間、無意識に眉に力がこもる。
あの女って、間違いなく神楽のことだ。
「くくく……、まったくバカな女だ。せめてわしに琥珀のかけらを差し出していれば、もう少し生きていられたものを……。つまらん仏心をおこしたあげく……みじめに死んでいった」
沸々と腹の中に固いものが入ってくる。今にも飛び出ていきそうなのを、必死にこらえる。
「しかも……まったくの無駄死にだったということだ。この場の誰ひとり、神楽の遺言をかなえることはできんのだからな」
「………」
グツグツと頭に血が上っていく。
――許せない――
懐から式神を取り出したその瞬間、犬夜叉さんが勢いよく魍魎丸に突っ込んでいく。だが、鉄砕牙が魍魎丸に届くまえにドオオオンと激しい音が響く。
魍魎丸の上には殺生丸さまが――いる。
殺生丸さまの闘鬼神で顔半分が欠けていた。
殺生丸さまは間髪入れずに魍魎丸に向かっていく。
魍魎丸は金剛槍破を出して対抗するも、軽々と殺生丸さまは刀で受け流していく。
もしかしなくても……。殺生丸さま、怒ってる!?
それは間違いなく……。
――神楽を侮辱したからだ――
けれど、今の私はその事にもう嫉妬はしない。むしろ殺生丸さまと同じ気持ち……。
許せない、という強い怒りだ。
殺生丸さまの刀が鎧甲に刺さる。だが、鎧甲を貫くことはない。
「くくく……。らしくないな殺生丸……。剣をとおして伝わってくるぞ…。きさまの気の乱れが……」
ギシギシと嫌な音が闘鬼神から聞こえてくる。
このままじゃ……刀が。
「殺生丸! 剣をひっこめろって言ってるんだ!」
犬夜叉さんも気付いているのか、殺生丸さまに大声で呼びかけている。
このままじゃ刀は……折れる。
「くくく殺生丸……。まさかきさま、神楽を憐れんでいるのではあるまいな」
「くだらん……」
「ならば、なぜ剣を犠牲にする? この鎧甲を、力ずくでこじ開けられると本気で思ったか」
ビシビシと闘鬼神から聞こえる音が大きくなっていく。
そして……。
バキッとあまりにも脆く折れた。
「殺生丸さまっ!」
殺生丸さまの元へ駆け寄ろうとする間もなく、魍魎丸の金剛槍破の触手が殺生丸さまへ伸びていく。
「っ」
今の殺生丸さまの腰にあるのは、癒しの刀。天生牙だけ。
戦う術が……ない。
殺生丸さまは触手を華麗に避けていくが。魍魎丸は触手と共に、槍を飛ばす。
その槍が殺生丸さまの鎧に突き刺さる。
「!」
そしてあっという間に殺生丸さまの体は触手に囲われてしまった。
「う、うそ……」
膝から力が抜ける。
サクッと軽い音を立てて、地面へと足から崩れ落ちた。
逸らしたいのに、目だけが殺生丸さまをとらえている。
「殺生丸さま……」
―邪見視点―――
やっと殺生丸さまと鈴に追いついたのに……。
殺生丸さまはといえば魍魎丸の触手にとらえられ潰されている。そして鈴はその光景を見て、膝から崩れ落ちてしまった。
「お、おい」と邪見は鈴に駆け寄る。
「しっかりせぬか」
「……」
声をかけても鈴はピクリともせず、ただ殺生丸さまのほうを見ているばかりだ。
まぁ、気持ちは痛いほど分かる。わしも殺生丸さまが、あの、殺生丸さまが……と思うと辛い。
特に鈴は早くに家族を亡くし、居場所も無く。やっと見つけた場所が殺生丸さまの隣だった。
それだけに苦しみは大きいだろう。だが、それよりも今は。
わしはペシンと軽く鈴の手をたたく。
だって頬とか叩いたら……殺生丸さまが生きていた時……怖いもん。
って、そうではなくて!
「鈴!! 早く殺生丸さまを助けにいくぞ」
何か弱点が……。
「っ!!」
目を凝らすと、微かに左側に黒い靄がかかっている。
これは……。
「四魂のかけら!!」
私は殺生丸様に向かって声を張り上げる。殺生丸様は魍魎丸と対峙しながら、チラリと私を一瞬見た。
「そうか。魍魎丸の外甲や金剛槍破の腕をつなぎ止めているのは、四魂のかけら……よね?」
かごめちゃんも魍魎丸に目をやる。
四魂のかけらに関しては、私よりもかごめちゃんの方が見る力が強い。
ここはかごめちゃんに任せたほうがいいかも。
私は耳だけをかごめちゃんと犬夜叉さんの会話に向ける。
「鎧甲の中……。かなり深い所……。矢が届くかどうか……」
「当てるだけでいい」
かごめちゃんは鋭く矢を構える。そして右肩の鎧甲にピンポイントで当てる。
だが矢ははじかれ、かわりに金剛槍破の槍が返される。
「ダメだわ、あたしの矢じゃささらない」
「場所が分かれば充分だ!」
犬夜叉さんはかごめちゃんを抱きかかえて庇う。そして魍魎丸の前に一歩出た。
「おう、魍魎丸! てめぇの鎧ひっぺがして、中に隠した奈落の心臓ひきずりだしてやるぜ!」
その言葉に魍魎丸はくくくと不気味な笑いを浮かべる。
「隠してなどおらん。この最強の鎧の体を造りあげることは……あの女に気づかれた時にすでに考えていた」
「あの女!?」
魍魎丸は口元にうっすらと笑みを浮かべている。
「自由などというくだらんもののために……奈落を裏切り、わしを裏切り……」
「……」
「きさまたちに奈落の心臓のありかを伝えたあの女だ」
その言葉を聞いた瞬間、無意識に眉に力がこもる。
あの女って、間違いなく神楽のことだ。
「くくく……、まったくバカな女だ。せめてわしに琥珀のかけらを差し出していれば、もう少し生きていられたものを……。つまらん仏心をおこしたあげく……みじめに死んでいった」
沸々と腹の中に固いものが入ってくる。今にも飛び出ていきそうなのを、必死にこらえる。
「しかも……まったくの無駄死にだったということだ。この場の誰ひとり、神楽の遺言をかなえることはできんのだからな」
「………」
グツグツと頭に血が上っていく。
――許せない――
懐から式神を取り出したその瞬間、犬夜叉さんが勢いよく魍魎丸に突っ込んでいく。だが、鉄砕牙が魍魎丸に届くまえにドオオオンと激しい音が響く。
魍魎丸の上には殺生丸さまが――いる。
殺生丸さまの闘鬼神で顔半分が欠けていた。
殺生丸さまは間髪入れずに魍魎丸に向かっていく。
魍魎丸は金剛槍破を出して対抗するも、軽々と殺生丸さまは刀で受け流していく。
もしかしなくても……。殺生丸さま、怒ってる!?
それは間違いなく……。
――神楽を侮辱したからだ――
けれど、今の私はその事にもう嫉妬はしない。むしろ殺生丸さまと同じ気持ち……。
許せない、という強い怒りだ。
殺生丸さまの刀が鎧甲に刺さる。だが、鎧甲を貫くことはない。
「くくく……。らしくないな殺生丸……。剣をとおして伝わってくるぞ…。きさまの気の乱れが……」
ギシギシと嫌な音が闘鬼神から聞こえてくる。
このままじゃ……刀が。
「殺生丸! 剣をひっこめろって言ってるんだ!」
犬夜叉さんも気付いているのか、殺生丸さまに大声で呼びかけている。
このままじゃ刀は……折れる。
「くくく殺生丸……。まさかきさま、神楽を憐れんでいるのではあるまいな」
「くだらん……」
「ならば、なぜ剣を犠牲にする? この鎧甲を、力ずくでこじ開けられると本気で思ったか」
ビシビシと闘鬼神から聞こえる音が大きくなっていく。
そして……。
バキッとあまりにも脆く折れた。
「殺生丸さまっ!」
殺生丸さまの元へ駆け寄ろうとする間もなく、魍魎丸の金剛槍破の触手が殺生丸さまへ伸びていく。
「っ」
今の殺生丸さまの腰にあるのは、癒しの刀。天生牙だけ。
戦う術が……ない。
殺生丸さまは触手を華麗に避けていくが。魍魎丸は触手と共に、槍を飛ばす。
その槍が殺生丸さまの鎧に突き刺さる。
「!」
そしてあっという間に殺生丸さまの体は触手に囲われてしまった。
「う、うそ……」
膝から力が抜ける。
サクッと軽い音を立てて、地面へと足から崩れ落ちた。
逸らしたいのに、目だけが殺生丸さまをとらえている。
「殺生丸さま……」
―邪見視点―――
やっと殺生丸さまと鈴に追いついたのに……。
殺生丸さまはといえば魍魎丸の触手にとらえられ潰されている。そして鈴はその光景を見て、膝から崩れ落ちてしまった。
「お、おい」と邪見は鈴に駆け寄る。
「しっかりせぬか」
「……」
声をかけても鈴はピクリともせず、ただ殺生丸さまのほうを見ているばかりだ。
まぁ、気持ちは痛いほど分かる。わしも殺生丸さまが、あの、殺生丸さまが……と思うと辛い。
特に鈴は早くに家族を亡くし、居場所も無く。やっと見つけた場所が殺生丸さまの隣だった。
それだけに苦しみは大きいだろう。だが、それよりも今は。
わしはペシンと軽く鈴の手をたたく。
だって頬とか叩いたら……殺生丸さまが生きていた時……怖いもん。
って、そうではなくて!
「鈴!! 早く殺生丸さまを助けにいくぞ」