主人と僕の旅路 3
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
川辺を阿吽に乗って進んでいく。
目の前には殺生丸さま、隣には邪見。戦国時代に来てからのいつも通りの光景。それがなんだかとても久々のように感じる。
目を川に向ける。と、大きな妖怪の骨が沈んでいる。わずかに水辺から出ている甲羅が特徴的だ。
それに……。
私は阿吽から降りて、骨に近付いていく。そして軽く地面に膝をついた。
ジッと甲羅に目を凝らしていると殺生丸さまが「冥王獣だ」と静かに呟く。
「冥王獣……」
顎に右手をそえる。
冥王獣……。古い文献で見たことがある。
「確か甲羅が最も堅いと言われる妖怪……」
「世の中広しといえども冥王獣の甲羅を斬る力があるのは、殺生丸さまくらいではあるまいかな?」
邪見が私の横にやってくる。
「でも邪見」と私。
「甲羅が一枚はがれてるんだよね」
「え」
邪見が一歩川へと近付く。
甲羅と甲羅の間にぽっかり空いている。そこに黒い跡。
「なんだか既視感……」と思わずぽつりと呟く。
「札の焼き付いた跡がある。おおかた人間の坊主にでもやられたんだろう」
ああ、なるほど……。
殺生丸さまは一瞬私の顔を見た後、ザッと歩き出す。私もハッとして阿吽に乗る。
事が事だけに複雑な気分……。
嫌なモヤモヤを抱えながら阿吽に乗って殺生丸様の後をついて行こうとする。すると前から「気にするな」と一言。
「え……」
ハッとして前を、殺生丸様を見る。
「……鈴のせいではない」
相変わらず殺生丸様は私に背を向けたまま進んでいく。
「……はい」
私は胸にまた別の温かいモヤモヤを抱えながら頷いた。
殺生丸さまにしては珍しく村に辿り着く。
この辺りだけ雲行きがおかしい。空に何か……。
顔を上にあげた。
その瞬間、ドーンと巨大な音が響いて空から何か、妖怪がやってくる。家が一瞬で崩れ落ちた。
甲羅が特徴的な妖怪。……その姿は先程川で見た冥王獣そのものだ。
「どうしてっ」と私が言う前に殺生丸様は素早く前に飛び出す。
「「殺生丸さまっ!!」」
私と邪見は少し後から殺生丸様を追っていく。
後を追うと殺生丸様は見たことのない妖怪と対峙している。
「なんじゃ、あやつは」
「分からないけれど……。微かに奈落の妖気が」
殺生丸さまの側には犬夜叉さんとかごめちゃんの姿も見える。
「かごめちゃん!」
「鈴ちゃん!」
私は阿吽から降りてかごめちゃんの横に移動する。
「これ、一体何があったの」
「とある鎧があって、その鎧が冥王獣の甲羅から出来ていたの。だから冥王獣はその甲羅を取り戻そうと」
でも……。
「「あの冥王獣は骨だけの亡骸だった」」
殺生丸さまの低い声と私の高い声が重なる。
殺生丸さまは目の前の妖怪に問いかける。
「魍魎丸の臭いをたどって来てみたら、蘇った冥王獣がいた。魍魎丸はなにをしようとしている」
「おれもね……それが知りたくて見てるのさ」
殺生丸さまとは別に犬夜叉さんは冥王獣に刀を抜いて向かい合っている。
「小僧撃ってみろ、金剛槍破を……」
犬夜叉さんは金剛槍破を打つが、甲羅の堅い冥王獣には全く効いていない。
何かが変だ。
多分、魍魎丸は冥王獣を取り込んで鎧にしようとしている。なのにどうして冥王獣を犬夜叉さんと戦わせたりするのか。
私が考えている間にも冥王獣と犬夜叉さんの戦いは続いている。
「次は押しつぶしてくれる!」
冥王獣は犬夜叉さんに向かっていく。が、突如ピクリと止まり今まで甲羅で隠していた顔を出してきた。
「金剛槍破を撃ってみろ」
「けっ、言われなくても……」
キィンと犬夜叉さんの刀が変わる。
「ははあ。そういうことか」
「!」
殺生丸様の前に立つ奈落の分身の言葉にハッとする。
――読めた……魍魎丸の狙いが!――
「犬夜叉、撃ってはいかん!」
弥勒さんも私と同じことを考えたのか大声で犬夜叉さんを止めにかかる。
「これは罠だ! おそらく魍魎丸は冥王獣を使って……」
「けっ、なんだか知らねぇが……吹っ飛ばせば問題ねぇんだろ!?」
このままじゃ、マズイ!!
私はスッと懐から紙を取り出す。
大丈夫。どこぞやのお坊さんに出来たなら……。
――私にだってーー
「金剛槍破!!」
「あの甲羅ごと灰にしろ、炎虎!!」
犬夜叉さんと私の声が被る。金剛槍破と炎虎の吐き出す炎と同時に冥王獣に向かっていく。
せめて……せめて甲羅だけでも――消し炭にしなければ――
目の前には殺生丸さま、隣には邪見。戦国時代に来てからのいつも通りの光景。それがなんだかとても久々のように感じる。
目を川に向ける。と、大きな妖怪の骨が沈んでいる。わずかに水辺から出ている甲羅が特徴的だ。
それに……。
私は阿吽から降りて、骨に近付いていく。そして軽く地面に膝をついた。
ジッと甲羅に目を凝らしていると殺生丸さまが「冥王獣だ」と静かに呟く。
「冥王獣……」
顎に右手をそえる。
冥王獣……。古い文献で見たことがある。
「確か甲羅が最も堅いと言われる妖怪……」
「世の中広しといえども冥王獣の甲羅を斬る力があるのは、殺生丸さまくらいではあるまいかな?」
邪見が私の横にやってくる。
「でも邪見」と私。
「甲羅が一枚はがれてるんだよね」
「え」
邪見が一歩川へと近付く。
甲羅と甲羅の間にぽっかり空いている。そこに黒い跡。
「なんだか既視感……」と思わずぽつりと呟く。
「札の焼き付いた跡がある。おおかた人間の坊主にでもやられたんだろう」
ああ、なるほど……。
殺生丸さまは一瞬私の顔を見た後、ザッと歩き出す。私もハッとして阿吽に乗る。
事が事だけに複雑な気分……。
嫌なモヤモヤを抱えながら阿吽に乗って殺生丸様の後をついて行こうとする。すると前から「気にするな」と一言。
「え……」
ハッとして前を、殺生丸様を見る。
「……鈴のせいではない」
相変わらず殺生丸様は私に背を向けたまま進んでいく。
「……はい」
私は胸にまた別の温かいモヤモヤを抱えながら頷いた。
殺生丸さまにしては珍しく村に辿り着く。
この辺りだけ雲行きがおかしい。空に何か……。
顔を上にあげた。
その瞬間、ドーンと巨大な音が響いて空から何か、妖怪がやってくる。家が一瞬で崩れ落ちた。
甲羅が特徴的な妖怪。……その姿は先程川で見た冥王獣そのものだ。
「どうしてっ」と私が言う前に殺生丸様は素早く前に飛び出す。
「「殺生丸さまっ!!」」
私と邪見は少し後から殺生丸様を追っていく。
後を追うと殺生丸様は見たことのない妖怪と対峙している。
「なんじゃ、あやつは」
「分からないけれど……。微かに奈落の妖気が」
殺生丸さまの側には犬夜叉さんとかごめちゃんの姿も見える。
「かごめちゃん!」
「鈴ちゃん!」
私は阿吽から降りてかごめちゃんの横に移動する。
「これ、一体何があったの」
「とある鎧があって、その鎧が冥王獣の甲羅から出来ていたの。だから冥王獣はその甲羅を取り戻そうと」
でも……。
「「あの冥王獣は骨だけの亡骸だった」」
殺生丸さまの低い声と私の高い声が重なる。
殺生丸さまは目の前の妖怪に問いかける。
「魍魎丸の臭いをたどって来てみたら、蘇った冥王獣がいた。魍魎丸はなにをしようとしている」
「おれもね……それが知りたくて見てるのさ」
殺生丸さまとは別に犬夜叉さんは冥王獣に刀を抜いて向かい合っている。
「小僧撃ってみろ、金剛槍破を……」
犬夜叉さんは金剛槍破を打つが、甲羅の堅い冥王獣には全く効いていない。
何かが変だ。
多分、魍魎丸は冥王獣を取り込んで鎧にしようとしている。なのにどうして冥王獣を犬夜叉さんと戦わせたりするのか。
私が考えている間にも冥王獣と犬夜叉さんの戦いは続いている。
「次は押しつぶしてくれる!」
冥王獣は犬夜叉さんに向かっていく。が、突如ピクリと止まり今まで甲羅で隠していた顔を出してきた。
「金剛槍破を撃ってみろ」
「けっ、言われなくても……」
キィンと犬夜叉さんの刀が変わる。
「ははあ。そういうことか」
「!」
殺生丸様の前に立つ奈落の分身の言葉にハッとする。
――読めた……魍魎丸の狙いが!――
「犬夜叉、撃ってはいかん!」
弥勒さんも私と同じことを考えたのか大声で犬夜叉さんを止めにかかる。
「これは罠だ! おそらく魍魎丸は冥王獣を使って……」
「けっ、なんだか知らねぇが……吹っ飛ばせば問題ねぇんだろ!?」
このままじゃ、マズイ!!
私はスッと懐から紙を取り出す。
大丈夫。どこぞやのお坊さんに出来たなら……。
――私にだってーー
「金剛槍破!!」
「あの甲羅ごと灰にしろ、炎虎!!」
犬夜叉さんと私の声が被る。金剛槍破と炎虎の吐き出す炎と同時に冥王獣に向かっていく。
せめて……せめて甲羅だけでも――消し炭にしなければ――