主人と僕の旅路 3
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「あ……」
その瞬間、犬夜叉さんたちが駆けつけてくる。
「……」
殺生丸さまが無言で犬夜叉さんを睨み付けるようにしていると、犬夜叉さんの肩から子カワウソの妖怪が飛び出してくる。
「お、おとうーっ。しっかりしろ、おとうーっ」
「甘太、とにかく首を……」
七宝ちゃんの声に促されてカワウソの妖怪が風呂敷を取り出す。
パラと開けるところを見ていると、父親と思われるカワウソの顔が入っている。
「頼むっ、くっついてくれ」
七宝ちゃんとカワウソの妖怪が顔を首に押し付けるものの、ゴロ……と空しく転がる。
「っ……」
「う……。わーっ。おとうーっ」
それを横目に見つつ、殺生丸さまは背を向けた。
「あ……。あの、」
「おい。殺生丸」
私の言葉と犬夜叉さんの声がかぶる。
「てめえなんでここにいる?たまたま通りかかったとは思えねぇ」
「……」
犬夜叉さんの言葉に反応して殺生丸さまは顔だけ後ろに向けるものの、「きさまに話すことなどない」と一喝し再び背を向けた。
「待って殺生丸」
かごめちゃんが殺生丸さまを呼び止める。
「あなたの刀……、天生牙って……確か命をつなぐ刀だって……」
「!」
そうだった。そういえば私は殺生丸さまのおかげで今、ここにいられるんだもんね。
「お願い。天生牙でおとうさんを……」
「私には関わりのないことだ」
そこにザッと殺生丸さまの前に七宝ちゃんが飛び出してくる。
「あ、あのっ……。たっ……、助けてやってくれんかのう」
七宝ちゃんの体は小刻みに震えている。それでも七宝ちゃんは話を続ける。
「おとうが死んだら、甘太はひとりぼっちじゃ」
カワウソの妖怪はお父さんの首にしがみついてすすり泣いている。
――――――――
「父様!」
徐々に呼吸が荒くなっていく父様をただすすり泣きながら見ていることしか出来ない。
「父様……。父様がいなくなってしまったら、私は……」
一人ぼっちになっちゃう。もう、安倍家の生き残りは私しかいない。
父様は芦屋家に行けって言うけれど、でも。きっと父様の代わりなんてどこにもいない。
お願い、父様。
――ひとりぼっちにしないで……――
――――――――
「殺生丸は人助けするようなお人好しじゃねえし、だいいち、その天生牙……殺生丸にゃ使えねえ代物だぜ」
「……。そういうことだ」
殺生丸さまはザッと一歩を踏み出す。
「あのっ、殺生丸さまっ」
私はグッと右手の服を力なく握った。
「……鈴」
父を失った悲しさも、一人ぼっちの寂しさも知っているから……。だから。
知らない間に目から大粒の涙が溢れていた。
「っ……」
殺生丸さまの迷惑になってしまうことも分かっているけれど。でも。
「おね、がいです。助けて……助けてあげて、下さい」
殺生丸さまは私の握った手を振り切るように前に進む。
やっぱり……駄目だったかな。
けれど私の思いと裏腹に天生牙を抜いた。
「どけ」
ス……と殺生丸さまが目を細めると刀で空を切った。
その瞬間、ゴロと転がっていたカワウソの妖怪の目が開く。
「おとーう!」
妖怪は首をつなげて体を起こす。
「はぁー。もう戻ってこれんかと思った」
戻る?
「あの……どこに行っておられたので?」
私と同じことを疑問に思ったのか、弥勒さんが尋ねる。
「そこは白い霧に包まれた世界で、わしゃあそこを、首ひとつで飛んでおりました。気がつくとほかにも……おっそろしい顔をした鬼の首がいくつも……」
「白童子に首を狩られた妖怪どもか……」
「そして霧の下にもぐってみると、そこには……」
――巨大な骨――
そこまで聞くと殺生丸さまはサク……と無言で歩き始める。
あ……。ついていかないと。置いてかれてしまう……。犬夜叉さんたちはまだお話中だし。邪魔したら悪いもんね。
私も無言で殺生丸さまの後をついていった。
「お! せ、殺生丸さまぁ~!!!」
しばらく歩いているとどこからか邪見が飛び出してくる。
そういえば……邪見、途中からいなくなっていたような。迷子?
邪見はうっとりと殺生丸さまを見た後、私を見てギョッとする。
「鈴! お前、なんじゃその顔はっ!」
「え……」
「目が真っ赤だぞ」
あ。さっきまで泣いていたから……。
殺生丸さまはゆっくりと私の方へ顔を向ける。
「あ、えと……。さっきは、その。ごめんなさい」
「……。何があった」
その瞬間、犬夜叉さんたちが駆けつけてくる。
「……」
殺生丸さまが無言で犬夜叉さんを睨み付けるようにしていると、犬夜叉さんの肩から子カワウソの妖怪が飛び出してくる。
「お、おとうーっ。しっかりしろ、おとうーっ」
「甘太、とにかく首を……」
七宝ちゃんの声に促されてカワウソの妖怪が風呂敷を取り出す。
パラと開けるところを見ていると、父親と思われるカワウソの顔が入っている。
「頼むっ、くっついてくれ」
七宝ちゃんとカワウソの妖怪が顔を首に押し付けるものの、ゴロ……と空しく転がる。
「っ……」
「う……。わーっ。おとうーっ」
それを横目に見つつ、殺生丸さまは背を向けた。
「あ……。あの、」
「おい。殺生丸」
私の言葉と犬夜叉さんの声がかぶる。
「てめえなんでここにいる?たまたま通りかかったとは思えねぇ」
「……」
犬夜叉さんの言葉に反応して殺生丸さまは顔だけ後ろに向けるものの、「きさまに話すことなどない」と一喝し再び背を向けた。
「待って殺生丸」
かごめちゃんが殺生丸さまを呼び止める。
「あなたの刀……、天生牙って……確か命をつなぐ刀だって……」
「!」
そうだった。そういえば私は殺生丸さまのおかげで今、ここにいられるんだもんね。
「お願い。天生牙でおとうさんを……」
「私には関わりのないことだ」
そこにザッと殺生丸さまの前に七宝ちゃんが飛び出してくる。
「あ、あのっ……。たっ……、助けてやってくれんかのう」
七宝ちゃんの体は小刻みに震えている。それでも七宝ちゃんは話を続ける。
「おとうが死んだら、甘太はひとりぼっちじゃ」
カワウソの妖怪はお父さんの首にしがみついてすすり泣いている。
――――――――
「父様!」
徐々に呼吸が荒くなっていく父様をただすすり泣きながら見ていることしか出来ない。
「父様……。父様がいなくなってしまったら、私は……」
一人ぼっちになっちゃう。もう、安倍家の生き残りは私しかいない。
父様は芦屋家に行けって言うけれど、でも。きっと父様の代わりなんてどこにもいない。
お願い、父様。
――ひとりぼっちにしないで……――
――――――――
「殺生丸は人助けするようなお人好しじゃねえし、だいいち、その天生牙……殺生丸にゃ使えねえ代物だぜ」
「……。そういうことだ」
殺生丸さまはザッと一歩を踏み出す。
「あのっ、殺生丸さまっ」
私はグッと右手の服を力なく握った。
「……鈴」
父を失った悲しさも、一人ぼっちの寂しさも知っているから……。だから。
知らない間に目から大粒の涙が溢れていた。
「っ……」
殺生丸さまの迷惑になってしまうことも分かっているけれど。でも。
「おね、がいです。助けて……助けてあげて、下さい」
殺生丸さまは私の握った手を振り切るように前に進む。
やっぱり……駄目だったかな。
けれど私の思いと裏腹に天生牙を抜いた。
「どけ」
ス……と殺生丸さまが目を細めると刀で空を切った。
その瞬間、ゴロと転がっていたカワウソの妖怪の目が開く。
「おとーう!」
妖怪は首をつなげて体を起こす。
「はぁー。もう戻ってこれんかと思った」
戻る?
「あの……どこに行っておられたので?」
私と同じことを疑問に思ったのか、弥勒さんが尋ねる。
「そこは白い霧に包まれた世界で、わしゃあそこを、首ひとつで飛んでおりました。気がつくとほかにも……おっそろしい顔をした鬼の首がいくつも……」
「白童子に首を狩られた妖怪どもか……」
「そして霧の下にもぐってみると、そこには……」
――巨大な骨――
そこまで聞くと殺生丸さまはサク……と無言で歩き始める。
あ……。ついていかないと。置いてかれてしまう……。犬夜叉さんたちはまだお話中だし。邪魔したら悪いもんね。
私も無言で殺生丸さまの後をついていった。
「お! せ、殺生丸さまぁ~!!!」
しばらく歩いているとどこからか邪見が飛び出してくる。
そういえば……邪見、途中からいなくなっていたような。迷子?
邪見はうっとりと殺生丸さまを見た後、私を見てギョッとする。
「鈴! お前、なんじゃその顔はっ!」
「え……」
「目が真っ赤だぞ」
あ。さっきまで泣いていたから……。
殺生丸さまはゆっくりと私の方へ顔を向ける。
「あ、えと……。さっきは、その。ごめんなさい」
「……。何があった」