主人と僕の旅路 3
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神楽が目の前から完全に視界から消えてハッとする。
ボケッとしている場合じゃない!急いで殺生丸のところに戻らないと。でも。
一歩一歩進むたびに、胸が痛くなる。
――私……殺生丸さまのことが好き、なんだ――
意識してしまうとどうしたらいいか分からなくなり、一歩を踏み出すのがちょっぴり怖い。でも、近づきたくてたまらない。
私……。いつもどんな顔をして殺生丸さまと顔を合わせていたっけ。
サクサクと土を踏みしめていくと、優しくて温かい妖気を感じる。そして目の前には殺生丸さまがいる。
「鈴!」と邪見に呼ばれる。
「あ、その……。ごめんなさい、遅くなってしまって」
私は顔を殺生丸さまに向けられない。
きっと今の私の顔は……真っ赤だ。
「……ケガはなかったか」
「……はい」
こうやって何気なく心配してくれる一言さえも、今は妙にドキドキしてしまう。
殺生丸さまはしばらく私を見つめたかと思うと、「……行くぞ」と歩き出す。
しばらく殺生丸さまの後を付いていくと、村の方に出る。大きな湖がある。キラキラと光り透き通っていて美しい。
近くに祠もあるし、きっとこの湖の主は村の人々から慕われているんだろう。
しばらく湖の淵に沿うように歩いていると、なまずの妖怪が暗い雰囲気でしゃがみ込んで何やら呟いている。
耳を澄ましてみると、どうも「志麻どの」とか「信じてた」とか「妻が」とよく分からないことを呟いている。
ドキドキと高鳴る胸を抑え、殺生丸さまを横目で見ると、なまずの妖怪を気にもせず悠然と歩いている。
するとなまずの妖怪もこちらに気付いたのか、目線を上にあげてこちらを見る。私とほんの少し目が合った瞬間、なまずの妖怪の目がキラリと怪しく光る。
「これは……清らかな乙女……」
清らかな乙女? って……。この状況なら私のこと、だよね?
「わしはこの湖の主」
「……」
殺生丸さまはやはり気にもせず、歩いていく。それに対して湖の主と名乗るなまずの妖怪も殺生丸さまを気にすることなく、私を見つめている。
??? さっきから何なんだろう……。
そう思った矢先、なまずの妖怪が巨大化しこちらに一瞬でやってきた。
「!!!」
「もう誰でもええ。おぬしをわしの妻にしてやるわ~!!!」
――邪見視点――
鈴が妙に赤い顔をして戻ってきたと思ったら、あれよあれよという間に湖の主と名乗るなまずの妖怪に湖に引き込まれた。
殺生丸さまはというと、いつも以上の険しい顔をして湖に飛び込もうとしている。
「お、お待ちください! 殺生丸さまっ!!!」
なんとか殺生丸さまにしがみ付こうとしていると、湖の中からバチバチと黄色い閃光が溢れる。
そして鈴が息を切らしながら湖から這い出してきた。
――主人公視点――
「おぬしをわしの妻にしてやるわ~!!!」
なまずの妖怪の声を聞いたと共に、体を押さえられ湖に連れ込まれる。
息がブクブクと泡立つ。
「この湖でわしと共に幸せになろう」
このなまずの妖怪と??
息が苦しい中で必死に抵抗する。
「……嫌、だっ。よく分からない、けれど……。私は、あなたの妻には、なれないっ」
ブクブクという水の音がやけに耳につんざく。
かじかむ手で式紙を取り出す。
――お願い、雷魚っ――
「私、には……」
――この湖全体に電気を――
「……好きな人が、いる、から」
なまずの手が離れ、なんとか湖の上に這い出す。
「……っ」
まだ息が苦しい……。
ゼェゼェと息を吐いていると、誰かに腕を掴まれ支えられる。目線をそちらに移すとやっぱり、殺生丸さまだ。
「あ、あの……」
「……無事か」
「は、はい」
殺生丸さまに掴まれた腕がやけに熱い。
なんだか恥ずかしい……。
すると湖からサメに似た形をした雷魚が飛び出し、紙になって手元に戻ってくる。
「あの、本当に大丈夫ですよ。式紙を使ったので」
雷魚は文字通り、雷の魚。雷、電気を出して相手を攻撃する。
私の式紙を見た殺生丸さまはやっと腕を離してくれる。
それがなんだかほっとするけれど寂しい。
やがて湖からなまずの妖怪が飛び出してくる。
「まさか陰陽師だったとは……」
なまずの妖怪は一言こぼすとトボトボとどこかへ行ってしまった。
殺生丸さまはジッと私を見つめている。
「……」
あまり気にしていなかったそんな仕草でさえ、今は意識してしまう。
「あ、あのっ。殺生丸さま。そ、そろそろ行きましょう」
殺生丸さまの目線が気になって耐えられず不自然に歩きはじめた。
ボケッとしている場合じゃない!急いで殺生丸のところに戻らないと。でも。
一歩一歩進むたびに、胸が痛くなる。
――私……殺生丸さまのことが好き、なんだ――
意識してしまうとどうしたらいいか分からなくなり、一歩を踏み出すのがちょっぴり怖い。でも、近づきたくてたまらない。
私……。いつもどんな顔をして殺生丸さまと顔を合わせていたっけ。
サクサクと土を踏みしめていくと、優しくて温かい妖気を感じる。そして目の前には殺生丸さまがいる。
「鈴!」と邪見に呼ばれる。
「あ、その……。ごめんなさい、遅くなってしまって」
私は顔を殺生丸さまに向けられない。
きっと今の私の顔は……真っ赤だ。
「……ケガはなかったか」
「……はい」
こうやって何気なく心配してくれる一言さえも、今は妙にドキドキしてしまう。
殺生丸さまはしばらく私を見つめたかと思うと、「……行くぞ」と歩き出す。
しばらく殺生丸さまの後を付いていくと、村の方に出る。大きな湖がある。キラキラと光り透き通っていて美しい。
近くに祠もあるし、きっとこの湖の主は村の人々から慕われているんだろう。
しばらく湖の淵に沿うように歩いていると、なまずの妖怪が暗い雰囲気でしゃがみ込んで何やら呟いている。
耳を澄ましてみると、どうも「志麻どの」とか「信じてた」とか「妻が」とよく分からないことを呟いている。
ドキドキと高鳴る胸を抑え、殺生丸さまを横目で見ると、なまずの妖怪を気にもせず悠然と歩いている。
するとなまずの妖怪もこちらに気付いたのか、目線を上にあげてこちらを見る。私とほんの少し目が合った瞬間、なまずの妖怪の目がキラリと怪しく光る。
「これは……清らかな乙女……」
清らかな乙女? って……。この状況なら私のこと、だよね?
「わしはこの湖の主」
「……」
殺生丸さまはやはり気にもせず、歩いていく。それに対して湖の主と名乗るなまずの妖怪も殺生丸さまを気にすることなく、私を見つめている。
??? さっきから何なんだろう……。
そう思った矢先、なまずの妖怪が巨大化しこちらに一瞬でやってきた。
「!!!」
「もう誰でもええ。おぬしをわしの妻にしてやるわ~!!!」
――邪見視点――
鈴が妙に赤い顔をして戻ってきたと思ったら、あれよあれよという間に湖の主と名乗るなまずの妖怪に湖に引き込まれた。
殺生丸さまはというと、いつも以上の険しい顔をして湖に飛び込もうとしている。
「お、お待ちください! 殺生丸さまっ!!!」
なんとか殺生丸さまにしがみ付こうとしていると、湖の中からバチバチと黄色い閃光が溢れる。
そして鈴が息を切らしながら湖から這い出してきた。
――主人公視点――
「おぬしをわしの妻にしてやるわ~!!!」
なまずの妖怪の声を聞いたと共に、体を押さえられ湖に連れ込まれる。
息がブクブクと泡立つ。
「この湖でわしと共に幸せになろう」
このなまずの妖怪と??
息が苦しい中で必死に抵抗する。
「……嫌、だっ。よく分からない、けれど……。私は、あなたの妻には、なれないっ」
ブクブクという水の音がやけに耳につんざく。
かじかむ手で式紙を取り出す。
――お願い、雷魚っ――
「私、には……」
――この湖全体に電気を――
「……好きな人が、いる、から」
なまずの手が離れ、なんとか湖の上に這い出す。
「……っ」
まだ息が苦しい……。
ゼェゼェと息を吐いていると、誰かに腕を掴まれ支えられる。目線をそちらに移すとやっぱり、殺生丸さまだ。
「あ、あの……」
「……無事か」
「は、はい」
殺生丸さまに掴まれた腕がやけに熱い。
なんだか恥ずかしい……。
すると湖からサメに似た形をした雷魚が飛び出し、紙になって手元に戻ってくる。
「あの、本当に大丈夫ですよ。式紙を使ったので」
雷魚は文字通り、雷の魚。雷、電気を出して相手を攻撃する。
私の式紙を見た殺生丸さまはやっと腕を離してくれる。
それがなんだかほっとするけれど寂しい。
やがて湖からなまずの妖怪が飛び出してくる。
「まさか陰陽師だったとは……」
なまずの妖怪は一言こぼすとトボトボとどこかへ行ってしまった。
殺生丸さまはジッと私を見つめている。
「……」
あまり気にしていなかったそんな仕草でさえ、今は意識してしまう。
「あ、あのっ。殺生丸さま。そ、そろそろ行きましょう」
殺生丸さまの目線が気になって耐えられず不自然に歩きはじめた。