主人と僕の旅路 3
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「あ!!」
殺生丸さまと一緒に歩いていると式神の風鳥が戻って来る。
風鳥は風を操る式神で、文字通り鳥の形を成している。子供の頃は父さまと一緒に風鳥に乗って空を飛んだこともあって……。式神のなかでは一番古い式神でもある。
風鳥は私と殺生丸さまの前に降り立ち、そして私に近付いて消えていった。
「え!?」
「……どうかしたのか」と殺生丸さま。
「あ、はい」
私はどうしたものか、と考えながらゆっくりと口を開く。
現代からこの時代に戻ってきた私は再び殺生丸さまと一緒に旅をすることになった。
私が陰陽師だと知った今でも、私の居場所はここだと言ってくれた殺生丸さまの為に私に何か出来ないかって考えて……。
いろいろと悩んだ結果、私は情報収集に徹することに決めた。もちろん、奈落のことで。
殺生丸さまは奈落を追っているし、私も奈落に狙われたり利用されそうになったりして因縁がある。
だから…。
私は少しだけ殺生丸さまから離れて式神の風鳥を出す。
「お願い、奈落の情報を探ってほしいの」
「あの、今、風鳥が情報を掴んだみたいで……」
私は言葉を探しながらゆっくりと口を開く。
「この先の村で、首のない妖怪が暴れているらしくて」
「……」
「それだけじゃなくて、あの赤ん坊によく似た子供、白童子って名前らしいんですけど。その白童子がたくさんの妖怪の首を斬って集めているみたいなんです」
ザァ……と風が横に吹き抜ける。
「つまりは……奈落が関わっている、と」
「はい……」
殺生丸さまはザクッと一歩を踏み出す。
「あのー、殺生丸さまどこに?」と邪見。
「……」
「邪見、今までの話を聞いてなかったでしょ。この先の村に行くんだってば」
殺生丸さまがギロリと邪見を睨み付けたので、急いで説明する。
「……鈴」
低く優しい声で名前を呼ばれる。
「あ、はい」
「……鈴はどうする」
どうする??
「一緒に行くのか」
え……?
一緒に行くって。首のない妖怪がいるこの先の村にってこと、だよね。
私が奈落に狙われているから。それに足手まといになるかもしれないし。殺生丸さま、置いていくつもりだったのかな。
でも、今、尋ねたってことは……。
「殺生丸さまっ! あの、一緒に行ってもいいんですか?」
「……」
殺生丸さまは何も言わずに歩き始める。
きっと、一緒に行ってもいいんだよ、ね。
「あの、殺生丸さま。一緒についていきますね」
「え、え、ちょ。鈴っ! 殺生丸さまぁーーー。わしも連れて行ってぇーーー!!!」
邪見の叫び声が後ろから聞こえてくる。
私は殺生丸さまの隣を歩く。そしてそのちょっと後ろには邪見。
なんだかこの距離感が心地いい…。
「……」
殺生丸さまは無言で歩き続ける。
けれどその顔は難しい顔をしていて。何をかんがえていらっしゃるんだろう?
私が顔をジーと見ていると、殺生丸さまがふいにこちらを見る。
「!?」
「……どうかしたのか」
「い、いえ。その、難しい顔をしているなーって」
殺生丸さまは無言で、腰にある天生牙に触れる。
天生牙……。命を奪うのではなく、命をつなぐ刀。
私が天生牙に視線を落としていると、殺生丸さまが口を開く。
「刀が……騒ぐ」
殺生丸さまと一緒に村のはずれまで歩く。
「っ!!」
この感じ……。
「殺生丸さま、この先に妖怪が。それに、その、言いにくいんですけど。その……」
「犬夜叉、か」
殺生丸さま、気付いていたんだ。
刀が騒ぐって、もしかして犬夜叉さんの爆砕牙があるから?
ザクザクと歩いていくと目の前に大きな妖怪が倒れている。しかも……首がない妖怪。
首のない妖怪は人間に攻撃されたのか、体に無数の矢が刺さり私の目の前でズル……と崩れていった。
殺生丸さまと一緒に歩いていると式神の風鳥が戻って来る。
風鳥は風を操る式神で、文字通り鳥の形を成している。子供の頃は父さまと一緒に風鳥に乗って空を飛んだこともあって……。式神のなかでは一番古い式神でもある。
風鳥は私と殺生丸さまの前に降り立ち、そして私に近付いて消えていった。
「え!?」
「……どうかしたのか」と殺生丸さま。
「あ、はい」
私はどうしたものか、と考えながらゆっくりと口を開く。
現代からこの時代に戻ってきた私は再び殺生丸さまと一緒に旅をすることになった。
私が陰陽師だと知った今でも、私の居場所はここだと言ってくれた殺生丸さまの為に私に何か出来ないかって考えて……。
いろいろと悩んだ結果、私は情報収集に徹することに決めた。もちろん、奈落のことで。
殺生丸さまは奈落を追っているし、私も奈落に狙われたり利用されそうになったりして因縁がある。
だから…。
私は少しだけ殺生丸さまから離れて式神の風鳥を出す。
「お願い、奈落の情報を探ってほしいの」
「あの、今、風鳥が情報を掴んだみたいで……」
私は言葉を探しながらゆっくりと口を開く。
「この先の村で、首のない妖怪が暴れているらしくて」
「……」
「それだけじゃなくて、あの赤ん坊によく似た子供、白童子って名前らしいんですけど。その白童子がたくさんの妖怪の首を斬って集めているみたいなんです」
ザァ……と風が横に吹き抜ける。
「つまりは……奈落が関わっている、と」
「はい……」
殺生丸さまはザクッと一歩を踏み出す。
「あのー、殺生丸さまどこに?」と邪見。
「……」
「邪見、今までの話を聞いてなかったでしょ。この先の村に行くんだってば」
殺生丸さまがギロリと邪見を睨み付けたので、急いで説明する。
「……鈴」
低く優しい声で名前を呼ばれる。
「あ、はい」
「……鈴はどうする」
どうする??
「一緒に行くのか」
え……?
一緒に行くって。首のない妖怪がいるこの先の村にってこと、だよね。
私が奈落に狙われているから。それに足手まといになるかもしれないし。殺生丸さま、置いていくつもりだったのかな。
でも、今、尋ねたってことは……。
「殺生丸さまっ! あの、一緒に行ってもいいんですか?」
「……」
殺生丸さまは何も言わずに歩き始める。
きっと、一緒に行ってもいいんだよ、ね。
「あの、殺生丸さま。一緒についていきますね」
「え、え、ちょ。鈴っ! 殺生丸さまぁーーー。わしも連れて行ってぇーーー!!!」
邪見の叫び声が後ろから聞こえてくる。
私は殺生丸さまの隣を歩く。そしてそのちょっと後ろには邪見。
なんだかこの距離感が心地いい…。
「……」
殺生丸さまは無言で歩き続ける。
けれどその顔は難しい顔をしていて。何をかんがえていらっしゃるんだろう?
私が顔をジーと見ていると、殺生丸さまがふいにこちらを見る。
「!?」
「……どうかしたのか」
「い、いえ。その、難しい顔をしているなーって」
殺生丸さまは無言で、腰にある天生牙に触れる。
天生牙……。命を奪うのではなく、命をつなぐ刀。
私が天生牙に視線を落としていると、殺生丸さまが口を開く。
「刀が……騒ぐ」
殺生丸さまと一緒に村のはずれまで歩く。
「っ!!」
この感じ……。
「殺生丸さま、この先に妖怪が。それに、その、言いにくいんですけど。その……」
「犬夜叉、か」
殺生丸さま、気付いていたんだ。
刀が騒ぐって、もしかして犬夜叉さんの爆砕牙があるから?
ザクザクと歩いていくと目の前に大きな妖怪が倒れている。しかも……首がない妖怪。
首のない妖怪は人間に攻撃されたのか、体に無数の矢が刺さり私の目の前でズル……と崩れていった。
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