主人と僕の旅路 2
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――殺生丸さまの動きが……鈍くなっている?――
「へへへ殺生丸……おまえさんも相当な見栄っぱりだな」
殺生丸さまと蛇骨はお互い向かい合う。
私はというと、睡骨に髪の毛を掴まれ首にかぎ爪を当てられていた。
「本当は立ってるのもやっとなんだろう。結界のせいでよ」
蛇骨は刀をシャと振るうものの、殺生丸さまは相手の刀の特徴を逆手にとり、蛇骨ごと吹っ飛ばす。
そして間髪入れずに攻撃に移るものの、
「おおっと!」
蛇骨にかわされてしまう。
やっぱり……。
さっきから思っていたけれど、戦っているときの様子がおかしい。動きが鈍くなっているのに加えて、山から……離れようとしている!?
――結界がつらいんだ――
すると蛇骨も私と同じことを考えているのか
「おう、睡骨! 山から離れるんじゃねえぞ!」と叫ぶ。
「言われなくてもわかってる」
睡骨は首にグッとかぎ爪を当ててくる。
「蛇骨、てめえこそさっさと、そのすかした野郎かたづけちまえ。おれはこのガキ殺したくて、ウズウズしてるんだからよ」
かぎ爪を強く当てられたせいで、いつの間にか首から一筋の血が流れていた。
「わかったか。ヘタな動きすると小娘の命はねえぞ。もっとも早いか遅いかの話だけどな!」
蛇骨は再び剣を振るう。
すると……。
――っ!!!――
殺生丸さまはバッと剣を捨てた。
――いや、これは……――
殺生丸さまの捨てた剣は睡骨の右胸に刺さっている。
殺生丸さまの毛皮に蛇骨の剣が当たり血が流れる。けれど殺生丸さまは血が流れるのも気にせず蛇骨に向かい、体を爪で貫いた。
「っつ!!!」
――殺生丸さまが……血を……――
――そ、それよりも今するべきことは逃げることだ!!!――
たっと殺生丸さまの方へかけよろうとするが、足首を思い切り引かれ、ダンと顔から転んでしまう。
私はおそるおそる後ろを振り向くと……剣で貫かれた睡骨が私を掴んでいる。
「う、うそ……」
「逃がしゃしねえよ」
何で。今ので完全に死んだと……。
私はハッとして、殺生丸さまと蛇骨を見る。
「近くで見るとやっぱ色男だな。おれの好みじゃねえけどよ」
殺生丸さまの爪に貫かれた蛇骨がポツリと話始める。
「へへへ、アテがはずれたな……。おれたちはこんなことじゃ死なねえんだよ」
そうか……。死人だから。
ゴオオオ……と風が吹く。
「蛇骨よ、もういいだろう。この女、殺すぜ」
睡骨から嫌な気配を感じる。
「傷つけられたせいかな……。医者の野郎、こわがって出てこねえ」
「っつ……」
殺生丸さまは蛇骨から手を引き抜いて私の方を見るが、
「っっっ!!!」
「死にな!」
睡骨が爪を振り上げる気配がする。
私はギュッと目をつぶった。
……。
…………。
ドサ……と音がして、目を開ける。睡骨の首には矢が刺さり、倒れていた。
「……鈴」
「殺生丸さま……」
殺生丸さまは私の元へ歩み寄ってくれる。それと同時に、巫女の恰好をした女の人が睡骨に近寄ってきた。
睡骨は女の人の顔を見るや否や「桔梗……さま……」と呟く。
え……??
――善人……の睡骨?――
「へへへ殺生丸……おまえさんも相当な見栄っぱりだな」
殺生丸さまと蛇骨はお互い向かい合う。
私はというと、睡骨に髪の毛を掴まれ首にかぎ爪を当てられていた。
「本当は立ってるのもやっとなんだろう。結界のせいでよ」
蛇骨は刀をシャと振るうものの、殺生丸さまは相手の刀の特徴を逆手にとり、蛇骨ごと吹っ飛ばす。
そして間髪入れずに攻撃に移るものの、
「おおっと!」
蛇骨にかわされてしまう。
やっぱり……。
さっきから思っていたけれど、戦っているときの様子がおかしい。動きが鈍くなっているのに加えて、山から……離れようとしている!?
――結界がつらいんだ――
すると蛇骨も私と同じことを考えているのか
「おう、睡骨! 山から離れるんじゃねえぞ!」と叫ぶ。
「言われなくてもわかってる」
睡骨は首にグッとかぎ爪を当ててくる。
「蛇骨、てめえこそさっさと、そのすかした野郎かたづけちまえ。おれはこのガキ殺したくて、ウズウズしてるんだからよ」
かぎ爪を強く当てられたせいで、いつの間にか首から一筋の血が流れていた。
「わかったか。ヘタな動きすると小娘の命はねえぞ。もっとも早いか遅いかの話だけどな!」
蛇骨は再び剣を振るう。
すると……。
――っ!!!――
殺生丸さまはバッと剣を捨てた。
――いや、これは……――
殺生丸さまの捨てた剣は睡骨の右胸に刺さっている。
殺生丸さまの毛皮に蛇骨の剣が当たり血が流れる。けれど殺生丸さまは血が流れるのも気にせず蛇骨に向かい、体を爪で貫いた。
「っつ!!!」
――殺生丸さまが……血を……――
――そ、それよりも今するべきことは逃げることだ!!!――
たっと殺生丸さまの方へかけよろうとするが、足首を思い切り引かれ、ダンと顔から転んでしまう。
私はおそるおそる後ろを振り向くと……剣で貫かれた睡骨が私を掴んでいる。
「う、うそ……」
「逃がしゃしねえよ」
何で。今ので完全に死んだと……。
私はハッとして、殺生丸さまと蛇骨を見る。
「近くで見るとやっぱ色男だな。おれの好みじゃねえけどよ」
殺生丸さまの爪に貫かれた蛇骨がポツリと話始める。
「へへへ、アテがはずれたな……。おれたちはこんなことじゃ死なねえんだよ」
そうか……。死人だから。
ゴオオオ……と風が吹く。
「蛇骨よ、もういいだろう。この女、殺すぜ」
睡骨から嫌な気配を感じる。
「傷つけられたせいかな……。医者の野郎、こわがって出てこねえ」
「っつ……」
殺生丸さまは蛇骨から手を引き抜いて私の方を見るが、
「っっっ!!!」
「死にな!」
睡骨が爪を振り上げる気配がする。
私はギュッと目をつぶった。
……。
…………。
ドサ……と音がして、目を開ける。睡骨の首には矢が刺さり、倒れていた。
「……鈴」
「殺生丸さま……」
殺生丸さまは私の元へ歩み寄ってくれる。それと同時に、巫女の恰好をした女の人が睡骨に近寄ってきた。
睡骨は女の人の顔を見るや否や「桔梗……さま……」と呟く。
え……??
――善人……の睡骨?――