主人と僕の旅路 2
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-敵視点-
蛮骨たちは最猛勝から奈落の伝言を聞き、白霊山に足を踏み入れる。
「……にしても、なんだよこの空気。以前来た時も気分悪かったけど」
蛇骨の言葉に対して「聖域の結界強くしてんだろ」と蛮骨が答える。
「これじゃ、犬夜叉も鋼牙も追って来れねーはずだ」
「って、おれたちだってきついぜ。いっくら人間でもよー」
その時、霧から鏡をもった少女がサク……と歩いてきた。その隣には琥珀もいる。
「おう琥珀。なんだその白いガキ」
「神無」と琥珀が呼びかけると、少女はスッと鏡を蛮骨たちに見せる。
鏡には殺生丸と人間が映りこんでいた。
―主人公視点―
殺生丸さまはぐんぐんと山道を進んでいく。
「あのー、殺生丸さま」と声をかけてみる。
「……なんだ」
「あの、奈落のこと。何か分かったんですか」
私の質問に対して、「わしが聞こうと思ってたんじゃ」と邪見。
しかし、私と殺生丸さまは邪見のことは無視。
大事な話だしね。
話を奈落のことに集中する。
「おそらく、鈴の読み通りだ」
「え?」
「奈落に手を貸している人間がいる」
つまり、それって…。
「白心上人……かは分からないけど、すごいお坊さんが奈落に協力して奈落が白霊山に入った後、結界を作ったってこと、ですよね」
殺生丸さまは何も言わずに、私を見つめる。
「あ、あのー」
「……大丈夫か」
ん? 何が?
私は思わず首を傾げる。
「本来なら置いていく……。だが、まだ奈落は鈴を狙っている」
えーと、つまり。この前と同じで心配してくれてるんだよね。
「殺生丸さま。……大丈夫です。殺生丸さまがいるから……」
頼りないけど邪見も、ね。
私は大丈夫という気持ちが伝わればいいな、と殺生丸さまを見つめた。
―敵視点―
鏡に殺生丸と人間の小娘が映っている。
「ああ? こいつ……。間違いねえっ。霧骨を殺したやつだぜ」
蛇骨の言葉に対して、琥珀が返す。
「犬夜叉の兄……殺生丸です。これも追って殺せと……。それから人間の小娘も殺せと」
「それで……?」と蛮骨。
だが琥珀は何も言わない。
「おい」と蛮骨は琥珀の肩を掴む。
「そんなこと言うために、わざわざ呼び戻したってのか!? 犬夜叉と闘ってる最中によっ」
「あのまま闘っていたら……殺されていた」
静かに神無は話す。
「蛮骨の鉾は…犬夜叉の刀に勝てない。」
その言葉に対して鉾を神無の前にドスと刺す。
「この蛮竜が傷つけられたこと言ってんのか? こんな傷くれえ……」
すると神無は鉾の傷に触り、「もっと……強くなれる」とス……と煉骨の方を向く。
「へえ……そういうことかい。おう煉骨、いいかげん出したらどうだ。ばれてるぜ」
「……なんのことだ」と言った煉骨に対して、ビッと鉾を向ける。
「わかってたんだよ。おまえがかごめって女から盗った四魂のかけら、隠し持ってることは。」
「……。怒らねえでくれよ、大兄貴」
煉骨は着物から四魂のかけらを取り出す。
「渡そうと思ってたんだ」
シュッと四魂のかけらを受け取る。
「よっしゃ」と蛮骨は話をかえる。
「じゃあ睡骨と……蛇骨、てめえらは殺生丸と人間の小娘を片づけてこい」
「え~っ」と蛇骨が声をあげる。
「不服か? おめえ色男好きだろ」
「おれは犬夜叉がいいって何度も言ってるのに~」
「どうせおまえの片想いだろ。あきらめな」
蛮骨は四魂のかけらを鉾にバンとつけた。
―主人公視点―
ヒュオオオオ……
殺生丸さまは立ち止まり一点を見つめている。
あれ? あの場所……。なんか見知った気配がする。これって……。――四魂のかけら……?――
「来る」
「は?」と邪見。
殺生丸さまは茂みに向かっていく。
「って、殺生丸さま!?」
茂みに殺生丸さまが近づいた瞬間、シャッと何かが出てくる。それをギャリンと闘鬼神で振り払う。
殺生丸さまが振り払ったときになって、やっと茂みから出てきたものが刀だと認識できた。
「奈落の手の者か…」
殺生丸さまは私を背にかばう恰好で相手と向かい合う。
「へへへ、よくおわかりで……」
「あの毒使いと同じ……死人の臭いだ」
死人?
「へえ、鼻がいいな。さすが犬夜叉の兄上さまだ」
シャッと相手が刀を振るう。
しかし殺生丸さまはカカッと余裕で刀をはじき飛ばすと、真正面から刀を振り下ろす。
「うわっと!」
だが相手も簡単にはやられず、かわす。
私はどきどきと殺生丸さまを見守る。
「わっはっは、バカな人間め。おとなしく殺されてしまえ!」と邪見。
その瞬間、ドガと刀がこっちに向かってきた。
「わっ!!!」
「どえっ」
思わず、私は尻餅をついてしまう。
「なんか言ったか? ああ?」
相手はチャッと刀を構える。
「そういえば、小娘も殺すんだったな」
「え?」
小娘って、私……だよね。
ザッと相手が刀を振るうより早く、殺生丸さまは後ろから攻撃をしかける。
「邪見!」と殺生丸さまが一言。
それで言いたいことが伝わったのか、「あ。は、はいっ」と返事をする邪見。
「ここから離れるのだ」
「えっ、だって……」
邪見に急かされて、急いで立ち上がる。
「殺生丸さまのお邪魔だ」
「うん……」
私と邪見はすぐそばにあったギッと揺れる橋を駆ける。それを確認した殺生丸さまは橋を背にしてかばってくれる。
「へえ……。小娘を巻き込みたくねえってか。お優しいこってねえ」
「ふん……。よくしゃべる死人だ……」
「そんじゃ、心おきなくやりますか」
シャッと相手は刀を殺生丸さまに振るう。だが、殺生丸さまはフワと攻撃をよける。
ギッギッと私と邪見は橋の半分まで来る。
「殺生丸さま……大丈夫だよね」
「あほっ、殺生丸さまが人間ごときにやられるかっ」と邪見。
その時――。
「!」
ギ……とひと際大きな音がして、私の前を一人の人間が立っていた。
ヒョオオオ……と風が強まる。
ギシ……とその人物はかぎ爪を構える。
どこかで「スキありい!」と声と、刀を振るう音が聞こえた。
蛮骨たちは最猛勝から奈落の伝言を聞き、白霊山に足を踏み入れる。
「……にしても、なんだよこの空気。以前来た時も気分悪かったけど」
蛇骨の言葉に対して「聖域の結界強くしてんだろ」と蛮骨が答える。
「これじゃ、犬夜叉も鋼牙も追って来れねーはずだ」
「って、おれたちだってきついぜ。いっくら人間でもよー」
その時、霧から鏡をもった少女がサク……と歩いてきた。その隣には琥珀もいる。
「おう琥珀。なんだその白いガキ」
「神無」と琥珀が呼びかけると、少女はスッと鏡を蛮骨たちに見せる。
鏡には殺生丸と人間が映りこんでいた。
―主人公視点―
殺生丸さまはぐんぐんと山道を進んでいく。
「あのー、殺生丸さま」と声をかけてみる。
「……なんだ」
「あの、奈落のこと。何か分かったんですか」
私の質問に対して、「わしが聞こうと思ってたんじゃ」と邪見。
しかし、私と殺生丸さまは邪見のことは無視。
大事な話だしね。
話を奈落のことに集中する。
「おそらく、鈴の読み通りだ」
「え?」
「奈落に手を貸している人間がいる」
つまり、それって…。
「白心上人……かは分からないけど、すごいお坊さんが奈落に協力して奈落が白霊山に入った後、結界を作ったってこと、ですよね」
殺生丸さまは何も言わずに、私を見つめる。
「あ、あのー」
「……大丈夫か」
ん? 何が?
私は思わず首を傾げる。
「本来なら置いていく……。だが、まだ奈落は鈴を狙っている」
えーと、つまり。この前と同じで心配してくれてるんだよね。
「殺生丸さま。……大丈夫です。殺生丸さまがいるから……」
頼りないけど邪見も、ね。
私は大丈夫という気持ちが伝わればいいな、と殺生丸さまを見つめた。
―敵視点―
鏡に殺生丸と人間の小娘が映っている。
「ああ? こいつ……。間違いねえっ。霧骨を殺したやつだぜ」
蛇骨の言葉に対して、琥珀が返す。
「犬夜叉の兄……殺生丸です。これも追って殺せと……。それから人間の小娘も殺せと」
「それで……?」と蛮骨。
だが琥珀は何も言わない。
「おい」と蛮骨は琥珀の肩を掴む。
「そんなこと言うために、わざわざ呼び戻したってのか!? 犬夜叉と闘ってる最中によっ」
「あのまま闘っていたら……殺されていた」
静かに神無は話す。
「蛮骨の鉾は…犬夜叉の刀に勝てない。」
その言葉に対して鉾を神無の前にドスと刺す。
「この蛮竜が傷つけられたこと言ってんのか? こんな傷くれえ……」
すると神無は鉾の傷に触り、「もっと……強くなれる」とス……と煉骨の方を向く。
「へえ……そういうことかい。おう煉骨、いいかげん出したらどうだ。ばれてるぜ」
「……なんのことだ」と言った煉骨に対して、ビッと鉾を向ける。
「わかってたんだよ。おまえがかごめって女から盗った四魂のかけら、隠し持ってることは。」
「……。怒らねえでくれよ、大兄貴」
煉骨は着物から四魂のかけらを取り出す。
「渡そうと思ってたんだ」
シュッと四魂のかけらを受け取る。
「よっしゃ」と蛮骨は話をかえる。
「じゃあ睡骨と……蛇骨、てめえらは殺生丸と人間の小娘を片づけてこい」
「え~っ」と蛇骨が声をあげる。
「不服か? おめえ色男好きだろ」
「おれは犬夜叉がいいって何度も言ってるのに~」
「どうせおまえの片想いだろ。あきらめな」
蛮骨は四魂のかけらを鉾にバンとつけた。
―主人公視点―
ヒュオオオオ……
殺生丸さまは立ち止まり一点を見つめている。
あれ? あの場所……。なんか見知った気配がする。これって……。――四魂のかけら……?――
「来る」
「は?」と邪見。
殺生丸さまは茂みに向かっていく。
「って、殺生丸さま!?」
茂みに殺生丸さまが近づいた瞬間、シャッと何かが出てくる。それをギャリンと闘鬼神で振り払う。
殺生丸さまが振り払ったときになって、やっと茂みから出てきたものが刀だと認識できた。
「奈落の手の者か…」
殺生丸さまは私を背にかばう恰好で相手と向かい合う。
「へへへ、よくおわかりで……」
「あの毒使いと同じ……死人の臭いだ」
死人?
「へえ、鼻がいいな。さすが犬夜叉の兄上さまだ」
シャッと相手が刀を振るう。
しかし殺生丸さまはカカッと余裕で刀をはじき飛ばすと、真正面から刀を振り下ろす。
「うわっと!」
だが相手も簡単にはやられず、かわす。
私はどきどきと殺生丸さまを見守る。
「わっはっは、バカな人間め。おとなしく殺されてしまえ!」と邪見。
その瞬間、ドガと刀がこっちに向かってきた。
「わっ!!!」
「どえっ」
思わず、私は尻餅をついてしまう。
「なんか言ったか? ああ?」
相手はチャッと刀を構える。
「そういえば、小娘も殺すんだったな」
「え?」
小娘って、私……だよね。
ザッと相手が刀を振るうより早く、殺生丸さまは後ろから攻撃をしかける。
「邪見!」と殺生丸さまが一言。
それで言いたいことが伝わったのか、「あ。は、はいっ」と返事をする邪見。
「ここから離れるのだ」
「えっ、だって……」
邪見に急かされて、急いで立ち上がる。
「殺生丸さまのお邪魔だ」
「うん……」
私と邪見はすぐそばにあったギッと揺れる橋を駆ける。それを確認した殺生丸さまは橋を背にしてかばってくれる。
「へえ……。小娘を巻き込みたくねえってか。お優しいこってねえ」
「ふん……。よくしゃべる死人だ……」
「そんじゃ、心おきなくやりますか」
シャッと相手は刀を殺生丸さまに振るう。だが、殺生丸さまはフワと攻撃をよける。
ギッギッと私と邪見は橋の半分まで来る。
「殺生丸さま……大丈夫だよね」
「あほっ、殺生丸さまが人間ごときにやられるかっ」と邪見。
その時――。
「!」
ギ……とひと際大きな音がして、私の前を一人の人間が立っていた。
ヒョオオオ……と風が強まる。
ギシ……とその人物はかぎ爪を構える。
どこかで「スキありい!」と声と、刀を振るう音が聞こえた。