主人と僕の旅路 2
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ザワ……と不気味な風が吹く。
目の前には大きな山がそびえたっている。
白霊山に着いてからというもの、殺生丸さまは私と邪見を置いてどこかへ行ってしまった。
「つらい……」とぐで~と横になっている邪見。
さすがは陰陽師の中で有名な白霊山である。
私も妖怪の血を多少はひいているので、この山の結界はつらい。が、なんとか立てている。もし、妖怪の血を半分ついでいたら私もぐで~となっていただろう。
「この白霊山は聖域ではないか。こんな所に邪気の塊の奈落がいるはずないのに……」
相当まいっているのか、邪見がブツブツと言い始めた。
「元気だして、邪見」
「そんなこと言うてもなー。こんな所に奈落なんぞいるはずがないだろう」
「確かに……」
――殺生丸さまはなんでこんな所をさぐろうと……――
――殺生丸視点――
殺生丸は結界に徐々に近づいていた。
ザ……と風が吹く。
聖なる結界……か。近づけんな。
奈落の手下……、琥珀とかいう小僧の臭いをたどって来たが……。
――主人公視点――
「遅いね、殺生丸さま」
「わしは早く帰りたい……」
白霊山を観察するように見ていると、ボウ……と人影が見えた。
えっ……。
人影は山に向かって、ゆっくりと歩いている。目を凝らして見てみる。
この背格好……、間違いない。
――琥珀くんだ!!-―
琥珀くん、まさかまた奈落に操られているんじゃ……。
不安と焦りで、私は琥珀くんに追いつこうと走り出した。
山に近づいていくにつれ、体が重くなっていく。
結界に近づいているんだ……。体がかなりきつい……。だけど、琥珀くんを助けなきゃ。
琥珀くんを追っていくと目の前に洞窟が現れる。
それに……
――この洞窟、妖気がする――
妖気がする……ということは、妖怪がいるということ。
私は陰陽術は使わないって決めたけど。でも、だからといって琥珀くんをこのままにしてはおけない。
私はゴクリと唾を飲み込むと、琥珀くんを追って洞窟に入って行った。
「琥珀くん!」
すぐ目の前にいる琥珀くんが振り返る。
「あなたは……鈴さん! どうしてここに……」
「よかった。奈落に操られていないんだね! この前琥珀くん、いきなり襲い掛かって来たから。四魂のかけらを使って、奈落が琥珀くんをまた操るんじゃないかって」
「戻ってください!! ここはあなたの来る場所じゃ……」と琥珀くんが言った時だった。
ザワ……と何かが……、いや、妖怪がこちらに近づいてくる。
洞窟の奥にすごい数の妖怪がいる。
どうして? この結界には妖怪は近寄れないはず……。
「鈴さん、ゆっくり戻ってください。やつらが気づく前に……」
目の前には大きな山がそびえたっている。
白霊山に着いてからというもの、殺生丸さまは私と邪見を置いてどこかへ行ってしまった。
「つらい……」とぐで~と横になっている邪見。
さすがは陰陽師の中で有名な白霊山である。
私も妖怪の血を多少はひいているので、この山の結界はつらい。が、なんとか立てている。もし、妖怪の血を半分ついでいたら私もぐで~となっていただろう。
「この白霊山は聖域ではないか。こんな所に邪気の塊の奈落がいるはずないのに……」
相当まいっているのか、邪見がブツブツと言い始めた。
「元気だして、邪見」
「そんなこと言うてもなー。こんな所に奈落なんぞいるはずがないだろう」
「確かに……」
――殺生丸さまはなんでこんな所をさぐろうと……――
――殺生丸視点――
殺生丸は結界に徐々に近づいていた。
ザ……と風が吹く。
聖なる結界……か。近づけんな。
奈落の手下……、琥珀とかいう小僧の臭いをたどって来たが……。
――主人公視点――
「遅いね、殺生丸さま」
「わしは早く帰りたい……」
白霊山を観察するように見ていると、ボウ……と人影が見えた。
えっ……。
人影は山に向かって、ゆっくりと歩いている。目を凝らして見てみる。
この背格好……、間違いない。
――琥珀くんだ!!-―
琥珀くん、まさかまた奈落に操られているんじゃ……。
不安と焦りで、私は琥珀くんに追いつこうと走り出した。
山に近づいていくにつれ、体が重くなっていく。
結界に近づいているんだ……。体がかなりきつい……。だけど、琥珀くんを助けなきゃ。
琥珀くんを追っていくと目の前に洞窟が現れる。
それに……
――この洞窟、妖気がする――
妖気がする……ということは、妖怪がいるということ。
私は陰陽術は使わないって決めたけど。でも、だからといって琥珀くんをこのままにしてはおけない。
私はゴクリと唾を飲み込むと、琥珀くんを追って洞窟に入って行った。
「琥珀くん!」
すぐ目の前にいる琥珀くんが振り返る。
「あなたは……鈴さん! どうしてここに……」
「よかった。奈落に操られていないんだね! この前琥珀くん、いきなり襲い掛かって来たから。四魂のかけらを使って、奈落が琥珀くんをまた操るんじゃないかって」
「戻ってください!! ここはあなたの来る場所じゃ……」と琥珀くんが言った時だった。
ザワ……と何かが……、いや、妖怪がこちらに近づいてくる。
洞窟の奥にすごい数の妖怪がいる。
どうして? この結界には妖怪は近寄れないはず……。
「鈴さん、ゆっくり戻ってください。やつらが気づく前に……」