主人と僕の旅路 2
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――殺生丸視点――
鈴が「一緒に行きたい」と言い出すと思ったが……――。
「いってらっしゃい」と笑いながら見送る鈴鈴を思い出す。
最近、気付いたことがある。
鈴が不安そうな顔を見せると心が妙にざわつく。
今回、毒気のあるところに行ったのも犬夜叉のこともあるが……。鈴が不安そうな顔を見ていたら、落ち着かなくなった……。
一体、あの娘は何だ…。
そんなことを考えている間に、小さな小屋にたどり着く。どうやら小さな小屋から毒気が出ているらしい。
小屋には、退治屋の娘、風穴の持ち主、犬夜叉と共にいるかごめとかいう娘もいる。
それに加え……腐臭が漂う死者もいた。
――奈落のことを聞くのに邪魔だ――
殺生丸はスッと小屋に入り、ザンと死者の肩を引き裂く。死者であるはずの者がこちらを振り返る。
「誰だ……? てめえ……」
「……。おまえこそなんだ?」
「って、この野郎……。知りもしねえで、このおれを……」と言いながら、死者はグッと立ち上がる。
そして、懐から竹でできた筒を取り出した。
「ふざけやがって……、くらえ!!」
筒からジュッと強烈な毒が出てくる。
先程よりも、強い毒、か……。だが……。
毒は小屋を溶かすも、殺生丸の体は溶けない。
「おれの毒を浴びても溶けねえ!?」
スッと闘鬼神を鞘から取りだし、ザンと死者を斬った。
「この殺生丸に人間ごときの毒が効くか」
ドシャと皮がはがれ骨になり、その中から四魂のかけらが表れる。
「かごめーっ」と犬夜叉が走ってくる。
すぐに殺生丸の姿を確認し、かごめの前にかばうように立つ。
「殺生丸、てめえ……。どうしてここにいる!かごめたちになにしやがった!」
「違うの……犬夜叉……」とかごめがか細い声で言う。
「殺生丸は……私たちを助けて……」
「!」
「助けたわけではない。そいつは話の邪魔なのでかたづけた。それだけだ」
殺生丸の答えに「話……?」と犬夜叉が反応する。
「犬夜叉。きさまらがこの地にいるのは、奈落を追ってのことか?」
「なに……?」
この反応、何も知らぬのか……。しかし……。偶然とは思えん。
「答えろ、犬夜叉。奈落はどこだ。」
「おれたちも見つけだしたわけじゃねえ。奈落の邪気が、丑寅のほうに向かったと聞いた。追ってきたら、奈落の息のかかった連中が襲ってくる。だから間違いなく奈落は近い」
それだけ聞くと、ザッと踵を返す。
「……おい」
「それだけ聞けば十分だ」
丑寅の方角…。そこに奈落がいる。
――主人公視点――
「邪見、殺生丸さま遅いね。ケガとかしてないといいけど」
殺生丸さまが簡単にケガを負うはずがない……と分かっていても、やはり心配になってしまう。
「バカもの。殺生丸さまがそんなことになるはずなかろう」
「それは分かってるんだけど。でも……」
やはり心配だ。
――大切な人だから、傷ついてほしくない――
殺生丸さまを思いつつ、ふと顔を横に向ける。
そこには、すっと立っている琥珀くんが見えた。
え……? 琥珀くん、だよね?
琥珀くんは何やら、奈落の手下の虫の妖怪とやりとりしている。
「っ!!」
「どうした、鈴」
「えっ! あの、その…何でもない」
なんとか平常心を保ちながら、前を向く。
チラリ……ともう一度横を向くと、琥珀くんはいなくなっていた。
――殺生丸さま……今度会ったらーー
――琥珀くんも殺しちゃうのかな……――
まだ幼い子供なのに。なんとか説得できないかな?
勇気をだして、今日のこと、殺生丸さまに言ったら……。
殺生丸さま、何て言うんだろう……。
鈴が「一緒に行きたい」と言い出すと思ったが……――。
「いってらっしゃい」と笑いながら見送る鈴鈴を思い出す。
最近、気付いたことがある。
鈴が不安そうな顔を見せると心が妙にざわつく。
今回、毒気のあるところに行ったのも犬夜叉のこともあるが……。鈴が不安そうな顔を見ていたら、落ち着かなくなった……。
一体、あの娘は何だ…。
そんなことを考えている間に、小さな小屋にたどり着く。どうやら小さな小屋から毒気が出ているらしい。
小屋には、退治屋の娘、風穴の持ち主、犬夜叉と共にいるかごめとかいう娘もいる。
それに加え……腐臭が漂う死者もいた。
――奈落のことを聞くのに邪魔だ――
殺生丸はスッと小屋に入り、ザンと死者の肩を引き裂く。死者であるはずの者がこちらを振り返る。
「誰だ……? てめえ……」
「……。おまえこそなんだ?」
「って、この野郎……。知りもしねえで、このおれを……」と言いながら、死者はグッと立ち上がる。
そして、懐から竹でできた筒を取り出した。
「ふざけやがって……、くらえ!!」
筒からジュッと強烈な毒が出てくる。
先程よりも、強い毒、か……。だが……。
毒は小屋を溶かすも、殺生丸の体は溶けない。
「おれの毒を浴びても溶けねえ!?」
スッと闘鬼神を鞘から取りだし、ザンと死者を斬った。
「この殺生丸に人間ごときの毒が効くか」
ドシャと皮がはがれ骨になり、その中から四魂のかけらが表れる。
「かごめーっ」と犬夜叉が走ってくる。
すぐに殺生丸の姿を確認し、かごめの前にかばうように立つ。
「殺生丸、てめえ……。どうしてここにいる!かごめたちになにしやがった!」
「違うの……犬夜叉……」とかごめがか細い声で言う。
「殺生丸は……私たちを助けて……」
「!」
「助けたわけではない。そいつは話の邪魔なのでかたづけた。それだけだ」
殺生丸の答えに「話……?」と犬夜叉が反応する。
「犬夜叉。きさまらがこの地にいるのは、奈落を追ってのことか?」
「なに……?」
この反応、何も知らぬのか……。しかし……。偶然とは思えん。
「答えろ、犬夜叉。奈落はどこだ。」
「おれたちも見つけだしたわけじゃねえ。奈落の邪気が、丑寅のほうに向かったと聞いた。追ってきたら、奈落の息のかかった連中が襲ってくる。だから間違いなく奈落は近い」
それだけ聞くと、ザッと踵を返す。
「……おい」
「それだけ聞けば十分だ」
丑寅の方角…。そこに奈落がいる。
――主人公視点――
「邪見、殺生丸さま遅いね。ケガとかしてないといいけど」
殺生丸さまが簡単にケガを負うはずがない……と分かっていても、やはり心配になってしまう。
「バカもの。殺生丸さまがそんなことになるはずなかろう」
「それは分かってるんだけど。でも……」
やはり心配だ。
――大切な人だから、傷ついてほしくない――
殺生丸さまを思いつつ、ふと顔を横に向ける。
そこには、すっと立っている琥珀くんが見えた。
え……? 琥珀くん、だよね?
琥珀くんは何やら、奈落の手下の虫の妖怪とやりとりしている。
「っ!!」
「どうした、鈴」
「えっ! あの、その…何でもない」
なんとか平常心を保ちながら、前を向く。
チラリ……ともう一度横を向くと、琥珀くんはいなくなっていた。
――殺生丸さま……今度会ったらーー
――琥珀くんも殺しちゃうのかな……――
まだ幼い子供なのに。なんとか説得できないかな?
勇気をだして、今日のこと、殺生丸さまに言ったら……。
殺生丸さま、何て言うんだろう……。