主人と僕の旅路 2
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睡骨が「桔梗……さま」と優しい顔をして巫女さんに声を発する。
善良の睡骨に人が変わった!?
「やっと……戻れた……。黒い光に邪魔されて……出て来られなかった……」
「あなたは……医者の睡骨さまか?」
巫女さんが問いかける。
睡骨の言葉から察するにこの巫女さんは桔梗というらしい……。
「桔梗さま……。私の首の……四魂のかけらを……とってください……。それで私は骨に返る……」
四魂のかけら……。やっぱり……。
「やっと思い出した。私は一度死んでいる」
睡骨は遠くを見るように、ポツリポツリと語り始める。
「前に生きていた時も……。もうひとりの私……七人隊の睡骨は……、たくさん人を殺した……。私は……どうすることもできなかった。同じことを繰り返すのはもう……耐えられない」
「……」
睡骨……。
「頼む……桔梗さま。かけらをとって……私の魂を救ってほしい……」
「睡骨さま……」
桔梗さんはギュッと右手を握りしめ、震えつつも睡骨の首に手を伸ばす。
だが……。ザンという音と共に蛇骨の刀が睡骨の首を斬り裂いた。
「ふっ……。形見がわりにもらってくぜ」
蛇骨は四魂のかけらを手にし、サッと早足で去っていた。睡骨の姿は骨に変わっていく。
睡骨……。四魂のかけらに操られていただけ……だった。
私は桔梗さんに近付く。
「あの……桔梗さん……ですよね。助けてくれてありがとうございます」
「ああ……ケガはないか? こわかったろう」
「……はい。だけどこの人……なんだか……。それに……、殺生丸さまも助けにきてくれましたから」
すると何故か桔梗さんがハッとして、ジッとこちらを睨み付ける。
えっ!? 私、何かしたっけ――
「お前……」
桔梗さんは口を開く。
「私と同じか?」
「え……」
「強い霊力……いや、私とは違うものか」
「え……!?」
そうだった。桔梗さんの言葉を聞くまでしばらく忘れていた気がする。
私……。
――陰陽師だった……――
その時、殺生丸さまが私の腕を強く……でも傷つけないように気を使いながら掴む。
「殺生丸……さま?」
「……行くぞ」
殺生丸さまは私の腕を掴みながら、歩いていく。
「あのっ、さようならっ」
私は殺生丸さまに引っ張られる形でその場を後にした。
私は殺生丸さまに腕を掴まれながら引っ張られ……いつの間にかグデッとしている邪見の元へ連れて来られていた。
「あ、あの……。殺生丸さま」
私はおそるおそる殺生丸さまの顔色を窺う。
やっぱり……。足手まといになっちゃったから……怒っているのかな。私のせいで怪我を負わせてしまったし。
「あの……ごめんなさい。私のせいで。怪我を……」
「なんじゃと!? 鈴、お前は何ということを!!!」
私の発言で邪見が騒ぎ始める。
殺生丸さまは邪見を一瞥するといつものごとく、邪見を踏みつけ……。私の頬に手を当てた。
へ!? え、え、え!?
「……」
殺生丸さまは黙ったまま、私の頬に手を当てている。
「殺生丸さま……?」
「……すまなかった……」
「……え」
「……鈴に傷をつけた……」
そんなことっ!
と否定しようとするも、殺生丸さまは言葉を続ける。
「……すまなかった……」
「……殺生丸さま……」
私は頬に当てられた殺生丸さまの手に、自分の手を重ねる。
「私の方こそ……ごめんなさい。でも、私……。殺生丸さまが助けにきてくれて、すごく嬉しかったです。いつも助けにきてくれて……ありがとうございます」
「……」
殺生丸さまは頬から手を離す。
「……何かあれば……助けに行く……。必ず」
――殺生丸さま……――
殺生丸さまの優しさに触れたところで、そういえば……と思い話しかける。
「あの……。殺生丸さま。あの巫女の桔梗さん……」
私はかごめちゃんに会った時を思い出す。
--------------
「き、桔梗って?」と私はおそるおそる尋ねる。
「犬夜叉の想い人……」
「え?! あの、私はてっきり犬夜叉さんとかごめちゃんは恋人同士かと……」
そう言ったとき、七宝ちゃんがこっそり私に耳打ちする。
「犬夜叉はかごめがいながら、桔梗に二股しとるんじゃ」
--------------
桔梗って名前……。
「犬夜叉さん……の想い人?」
「……おそらく」
殺生丸さまは言葉を続ける。
「あの女も死人……」
「え……死人」
あの桔梗さんが死人……? それに桔梗さん、巫女だからか私のこと見抜いていた……よね。
――殺生丸さまに……何て思われているのか……なんて聞けない――
善良の睡骨に人が変わった!?
「やっと……戻れた……。黒い光に邪魔されて……出て来られなかった……」
「あなたは……医者の睡骨さまか?」
巫女さんが問いかける。
睡骨の言葉から察するにこの巫女さんは桔梗というらしい……。
「桔梗さま……。私の首の……四魂のかけらを……とってください……。それで私は骨に返る……」
四魂のかけら……。やっぱり……。
「やっと思い出した。私は一度死んでいる」
睡骨は遠くを見るように、ポツリポツリと語り始める。
「前に生きていた時も……。もうひとりの私……七人隊の睡骨は……、たくさん人を殺した……。私は……どうすることもできなかった。同じことを繰り返すのはもう……耐えられない」
「……」
睡骨……。
「頼む……桔梗さま。かけらをとって……私の魂を救ってほしい……」
「睡骨さま……」
桔梗さんはギュッと右手を握りしめ、震えつつも睡骨の首に手を伸ばす。
だが……。ザンという音と共に蛇骨の刀が睡骨の首を斬り裂いた。
「ふっ……。形見がわりにもらってくぜ」
蛇骨は四魂のかけらを手にし、サッと早足で去っていた。睡骨の姿は骨に変わっていく。
睡骨……。四魂のかけらに操られていただけ……だった。
私は桔梗さんに近付く。
「あの……桔梗さん……ですよね。助けてくれてありがとうございます」
「ああ……ケガはないか? こわかったろう」
「……はい。だけどこの人……なんだか……。それに……、殺生丸さまも助けにきてくれましたから」
すると何故か桔梗さんがハッとして、ジッとこちらを睨み付ける。
えっ!? 私、何かしたっけ――
「お前……」
桔梗さんは口を開く。
「私と同じか?」
「え……」
「強い霊力……いや、私とは違うものか」
「え……!?」
そうだった。桔梗さんの言葉を聞くまでしばらく忘れていた気がする。
私……。
――陰陽師だった……――
その時、殺生丸さまが私の腕を強く……でも傷つけないように気を使いながら掴む。
「殺生丸……さま?」
「……行くぞ」
殺生丸さまは私の腕を掴みながら、歩いていく。
「あのっ、さようならっ」
私は殺生丸さまに引っ張られる形でその場を後にした。
私は殺生丸さまに腕を掴まれながら引っ張られ……いつの間にかグデッとしている邪見の元へ連れて来られていた。
「あ、あの……。殺生丸さま」
私はおそるおそる殺生丸さまの顔色を窺う。
やっぱり……。足手まといになっちゃったから……怒っているのかな。私のせいで怪我を負わせてしまったし。
「あの……ごめんなさい。私のせいで。怪我を……」
「なんじゃと!? 鈴、お前は何ということを!!!」
私の発言で邪見が騒ぎ始める。
殺生丸さまは邪見を一瞥するといつものごとく、邪見を踏みつけ……。私の頬に手を当てた。
へ!? え、え、え!?
「……」
殺生丸さまは黙ったまま、私の頬に手を当てている。
「殺生丸さま……?」
「……すまなかった……」
「……え」
「……鈴に傷をつけた……」
そんなことっ!
と否定しようとするも、殺生丸さまは言葉を続ける。
「……すまなかった……」
「……殺生丸さま……」
私は頬に当てられた殺生丸さまの手に、自分の手を重ねる。
「私の方こそ……ごめんなさい。でも、私……。殺生丸さまが助けにきてくれて、すごく嬉しかったです。いつも助けにきてくれて……ありがとうございます」
「……」
殺生丸さまは頬から手を離す。
「……何かあれば……助けに行く……。必ず」
――殺生丸さま……――
殺生丸さまの優しさに触れたところで、そういえば……と思い話しかける。
「あの……。殺生丸さま。あの巫女の桔梗さん……」
私はかごめちゃんに会った時を思い出す。
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「き、桔梗って?」と私はおそるおそる尋ねる。
「犬夜叉の想い人……」
「え?! あの、私はてっきり犬夜叉さんとかごめちゃんは恋人同士かと……」
そう言ったとき、七宝ちゃんがこっそり私に耳打ちする。
「犬夜叉はかごめがいながら、桔梗に二股しとるんじゃ」
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桔梗って名前……。
「犬夜叉さん……の想い人?」
「……おそらく」
殺生丸さまは言葉を続ける。
「あの女も死人……」
「え……死人」
あの桔梗さんが死人……? それに桔梗さん、巫女だからか私のこと見抜いていた……よね。
――殺生丸さまに……何て思われているのか……なんて聞けない――