主人と僕の旅路 2
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犬夜叉さんたちと別れた私達は、また殺生丸さまと一緒に旅をしていた。
また一緒に旅が出来て嬉しい! だけど……、陰陽師だと殺生丸さまにバレてしまったときが怖い……。
今はバレてないみたいだけど、だからといって気を抜かないようにしないと。
今、殺生丸さまは何かを捜している。多分奈落だと思うけど、どうしてだろう……。
「ねー邪見。どうして殺生丸さまは奈落を捜しているの?」とすぐ前をトコトコと歩く邪見に声をかける。
「鈴、おまえがさらわれた一件で、殺生丸さまはお怒りなのだ」
「ほ、本当にっ!?」
それって、とても不謹慎だけどすごく嬉しい!!
だけど「思いあがるな、ばか者」と邪見さまに叱られてしまう。
「殺生丸さまは誇り高いおかただからな。平静をよそおってはおられるが、あれだけコケにされちゃあ、腹の中はさぞ煮えくり返って……」
ザワ……と風が吹く。
「……」
「!!!!」
殺生丸さまが邪見を睨み付けると、邪見の頭を思いっきり踏みつけた。
邪見の頭に、大きなたん瘤が出来る。
殺生丸さま、図星だったんだ……。にしても邪見ったら、余計なこと言うから……。
――って、元は私のせいか――
「ご、ごめんね。邪見」
「全くじゃ」
殺生丸さまは、邪見に目もくれずひたすら前を歩く。
その時……。
「っ!!」
「どうした、鈴」
私の反応にびっくりしてか、邪見が問いかけてくる。
「ううん、何でもない」と嘘をつく。
この近くに何かがいる……。上手く言えないけど、人間だけど人間じゃないような……。
それに近くに犬夜叉さんや、あの狸の七宝ちゃんの妖気も感じる。
――もしかして、何かが起こっている?――
ふいに、「鈴」と殺生丸さまに呼ばれた。
「は、はい」
「ここで待っていろ」
「え?」
「……毒気のあるところだ」
つまり……、危ないから待っていろってことかな?
犬夜叉さんのところに行くんだろうな……。
前の私だったら、「一緒に行く」って言うんだろうけど……。今回は毒気のあるところだし、それに……。
――鈴の居場所はここだ――
殺生丸さまの言葉を思い出す。
今ならちゃんと分かる。殺生丸さまは帰ってきてくれるって。だから今は笑顔で見送ろう。
「いってらっしゃい、殺生丸さま!」
殺生丸さまが、ふっと笑った……ような気がした。
「……えっ?」
「……行ってくる」
「っ!!」
殺生丸さまが、私の言葉を返してくれるなんて…。
距離がまたちょっと、縮まったかな?
「邪見」
「はいっ!」
「……留守番だ」
「はいっ! ……って、え!?」と瞳をウルウルさせる邪見。
「……では行ってくる」
「「いってらっしゃい!!」」
また一緒に旅が出来て嬉しい! だけど……、陰陽師だと殺生丸さまにバレてしまったときが怖い……。
今はバレてないみたいだけど、だからといって気を抜かないようにしないと。
今、殺生丸さまは何かを捜している。多分奈落だと思うけど、どうしてだろう……。
「ねー邪見。どうして殺生丸さまは奈落を捜しているの?」とすぐ前をトコトコと歩く邪見に声をかける。
「鈴、おまえがさらわれた一件で、殺生丸さまはお怒りなのだ」
「ほ、本当にっ!?」
それって、とても不謹慎だけどすごく嬉しい!!
だけど「思いあがるな、ばか者」と邪見さまに叱られてしまう。
「殺生丸さまは誇り高いおかただからな。平静をよそおってはおられるが、あれだけコケにされちゃあ、腹の中はさぞ煮えくり返って……」
ザワ……と風が吹く。
「……」
「!!!!」
殺生丸さまが邪見を睨み付けると、邪見の頭を思いっきり踏みつけた。
邪見の頭に、大きなたん瘤が出来る。
殺生丸さま、図星だったんだ……。にしても邪見ったら、余計なこと言うから……。
――って、元は私のせいか――
「ご、ごめんね。邪見」
「全くじゃ」
殺生丸さまは、邪見に目もくれずひたすら前を歩く。
その時……。
「っ!!」
「どうした、鈴」
私の反応にびっくりしてか、邪見が問いかけてくる。
「ううん、何でもない」と嘘をつく。
この近くに何かがいる……。上手く言えないけど、人間だけど人間じゃないような……。
それに近くに犬夜叉さんや、あの狸の七宝ちゃんの妖気も感じる。
――もしかして、何かが起こっている?――
ふいに、「鈴」と殺生丸さまに呼ばれた。
「は、はい」
「ここで待っていろ」
「え?」
「……毒気のあるところだ」
つまり……、危ないから待っていろってことかな?
犬夜叉さんのところに行くんだろうな……。
前の私だったら、「一緒に行く」って言うんだろうけど……。今回は毒気のあるところだし、それに……。
――鈴の居場所はここだ――
殺生丸さまの言葉を思い出す。
今ならちゃんと分かる。殺生丸さまは帰ってきてくれるって。だから今は笑顔で見送ろう。
「いってらっしゃい、殺生丸さま!」
殺生丸さまが、ふっと笑った……ような気がした。
「……えっ?」
「……行ってくる」
「っ!!」
殺生丸さまが、私の言葉を返してくれるなんて…。
距離がまたちょっと、縮まったかな?
「邪見」
「はいっ!」
「……留守番だ」
「はいっ! ……って、え!?」と瞳をウルウルさせる邪見。
「……では行ってくる」
「「いってらっしゃい!!」」
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