主人と僕の旅路 1
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―殺生丸視点-
「お捜ししましたぞ、殺生丸さま。おいたわしいお姿…」
従者の邪見の声があたりに響く。
殺生丸は最近治ってきた体をなんとか動かした。
「ああっ、無理に動かれては…」
「…帰るぞ邪見」
ゆっくり歩きながら考える。
あの女は一体何だったのか…。まだ幼さが残っていた。
ザワ…
風が強く吹く。
「…!」
風にのってきた臭いは…あの女の血の臭い…。
血と――狼の臭い。
あの人間の小娘がいつも食料をとってくる方向…。
人里が襲われたのか?
しかしこの殺生丸には関係のないこと…。
そうは思うものの、足が人里の方に向かっていた。
あの小娘の血の臭いをたどっていく。
なるほど、狼の臭いもする。
人喰い狼に殺られたか。
「ガウガウガウ」
目の前には四匹の狼と、既に死んでいるあの人間。
ギロ……。
睨んだ瞬間、狼がすごい速さで逃げ出す。
「いやさすがでございますな、殺生丸さま。たったひと睨みで」
邪見が小娘に近づく。
「ああ、こりゃもうダメだ。ひと噛みで殺されてますな。殺生丸さま、この人間がなにか…?」
「いや…」
踵を返そうとするが…。
あの小娘の顔が頭から離れない。
特にあの笑顔が…。
再び小娘の方に向き直る。
そして天生牙を抜いた。
「…?殺生丸さま?」
天生牙が脈を打つ。
なるほど…。
見える…こやつらあの世からの使いかー
試してみるか――天生牙の力を!
天生牙で一気にあの世からの使いを斬る。サァと使いが塵のように消えていく。
そして倒れている小娘をそっと腕にかかえた。
トクン…。
少女が微かに脈を打った。
そしてゆっくりと目を開く。
「…。よう、かい?」
「え゛…生き返った…!?って、あのっ、殺生丸さま。天生牙でその娘をお助けに…!?」
ふっ、天生牙…か。この刀…使いようによっては、役にたつかもしれん。
犬夜叉よ――。この殺生丸を殺しきれなかったこと―。いずれきさまは後悔する。
「お捜ししましたぞ、殺生丸さま。おいたわしいお姿…」
従者の邪見の声があたりに響く。
殺生丸は最近治ってきた体をなんとか動かした。
「ああっ、無理に動かれては…」
「…帰るぞ邪見」
ゆっくり歩きながら考える。
あの女は一体何だったのか…。まだ幼さが残っていた。
ザワ…
風が強く吹く。
「…!」
風にのってきた臭いは…あの女の血の臭い…。
血と――狼の臭い。
あの人間の小娘がいつも食料をとってくる方向…。
人里が襲われたのか?
しかしこの殺生丸には関係のないこと…。
そうは思うものの、足が人里の方に向かっていた。
あの小娘の血の臭いをたどっていく。
なるほど、狼の臭いもする。
人喰い狼に殺られたか。
「ガウガウガウ」
目の前には四匹の狼と、既に死んでいるあの人間。
ギロ……。
睨んだ瞬間、狼がすごい速さで逃げ出す。
「いやさすがでございますな、殺生丸さま。たったひと睨みで」
邪見が小娘に近づく。
「ああ、こりゃもうダメだ。ひと噛みで殺されてますな。殺生丸さま、この人間がなにか…?」
「いや…」
踵を返そうとするが…。
あの小娘の顔が頭から離れない。
特にあの笑顔が…。
再び小娘の方に向き直る。
そして天生牙を抜いた。
「…?殺生丸さま?」
天生牙が脈を打つ。
なるほど…。
見える…こやつらあの世からの使いかー
試してみるか――天生牙の力を!
天生牙で一気にあの世からの使いを斬る。サァと使いが塵のように消えていく。
そして倒れている小娘をそっと腕にかかえた。
トクン…。
少女が微かに脈を打った。
そしてゆっくりと目を開く。
「…。よう、かい?」
「え゛…生き返った…!?って、あのっ、殺生丸さま。天生牙でその娘をお助けに…!?」
ふっ、天生牙…か。この刀…使いようによっては、役にたつかもしれん。
犬夜叉よ――。この殺生丸を殺しきれなかったこと―。いずれきさまは後悔する。