主人と僕の旅路 1
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「うっ」
私はゆっくりと体を起こす。
どうやら意識を失っていたようだ…。
キョロキョロと辺りを見回してみると…草木がたくさんある。
「ここ、どこだろう?」
なんとか立ち上がろうとするが、体が動かない。
肩や脇腹に矢が刺さっていることに気づく。
そうか…。当主様に矢を放たれて、その反動で崖から落ちたんだ。
…!! ってことは、死んだってこと!? でも…。何故か生きてる…。
私はおもいっきり頬をつねってみる。
「っつ!」
痛い!!っというか、矢を受けたせいか体のあちこちが痛い。
「…とはいえ、動かないわけにはいかない。当主様が追ってくるかもしれないし」
私は自身の体をゆっくりと起き上がらせる。
するとその瞬間、突然強い妖怪がすぐ近くにいることに気付いた。
ものすごく大きな妖気…。強い妖怪は全て芦屋家が滅したと思っていたのに…。こんなに強い妖怪がいるんだ。
「様子を見に行くだけなら…」
大丈夫だよ、ね。大怪我してしまっているけれど曲がりなりにも陰陽師なわけだし。何かあったら陰陽術で攻撃できる。
傷口が痛むし血も出ているが、気にせず、しかしゆっくりと妖怪の方に近づいていく。
このすぐ近く。
一分ほど歩くと、妖気がさらに強くなった。
私は物陰からこっそりと妖怪を覗く。
髪が白くて長い妖怪が、木の根元に寝転んでいた。人型…なのかな?遠目で見ているだけでも凛とした佇まいが見えて、妖怪だというのに異次元の美しさだ。
ものすごい怪我をしている。もちろん私が言えたことではないけど…。
体がシューシューと焼けてる音もする…。
一歩近づいてみようとする。が、カサ…と予想以上に大きな音がなってしまった。
その瞬間、妖怪は私の方を向いて「シャーッ」と威嚇してくる。
私は咄嗟に式神の用意をするが、妖怪はまた元の姿勢に戻ってしまった。
攻撃…してこない。というよりも、攻撃する体力が残ってないようだ。
「…」
私は少し悩む。
妖怪とはいえこのままにはしておけない……。大きな怪我してるし。もちろん私が言えたことじゃないけど。
焼けてるってことは、水が必要?
私は着物の帯に結んである水筒を取り出す。
中身、お茶だけど平気だよね。
私はごくっと唾を飲み、妖怪に近づいていく。
―殺生丸視点-
風の傷を受けた瞬間、何処だか知らぬ場所に来ていた。
確かに風の傷を受けだが、生きているということは…天生牙に守られたということか。
それにしても体が動かん…。
そんなことを思っていたとき、カサ…という音がした。
人間の匂い…。
「シャーッ」
威嚇した瞬間、女がびくっと着物の懐に手を突っ込む。
女は肩と脇腹に矢が刺さっていた。
しばらくじっとしていると、女が茶色の見たことのないものを取り出す。
そしてこちらに向かってきて、茶色の物の上をキュッキュッと回し始めた。しばらくすると上の部分が外れる。かと思うといきなり中にある液体を、顔からかけられた。
「っつ!!」
こいつ…私を救おうとしているのか。
こいつも傷を負っているというのに。
私はゆっくりと体を起こす。
どうやら意識を失っていたようだ…。
キョロキョロと辺りを見回してみると…草木がたくさんある。
「ここ、どこだろう?」
なんとか立ち上がろうとするが、体が動かない。
肩や脇腹に矢が刺さっていることに気づく。
そうか…。当主様に矢を放たれて、その反動で崖から落ちたんだ。
…!! ってことは、死んだってこと!? でも…。何故か生きてる…。
私はおもいっきり頬をつねってみる。
「っつ!」
痛い!!っというか、矢を受けたせいか体のあちこちが痛い。
「…とはいえ、動かないわけにはいかない。当主様が追ってくるかもしれないし」
私は自身の体をゆっくりと起き上がらせる。
するとその瞬間、突然強い妖怪がすぐ近くにいることに気付いた。
ものすごく大きな妖気…。強い妖怪は全て芦屋家が滅したと思っていたのに…。こんなに強い妖怪がいるんだ。
「様子を見に行くだけなら…」
大丈夫だよ、ね。大怪我してしまっているけれど曲がりなりにも陰陽師なわけだし。何かあったら陰陽術で攻撃できる。
傷口が痛むし血も出ているが、気にせず、しかしゆっくりと妖怪の方に近づいていく。
このすぐ近く。
一分ほど歩くと、妖気がさらに強くなった。
私は物陰からこっそりと妖怪を覗く。
髪が白くて長い妖怪が、木の根元に寝転んでいた。人型…なのかな?遠目で見ているだけでも凛とした佇まいが見えて、妖怪だというのに異次元の美しさだ。
ものすごい怪我をしている。もちろん私が言えたことではないけど…。
体がシューシューと焼けてる音もする…。
一歩近づいてみようとする。が、カサ…と予想以上に大きな音がなってしまった。
その瞬間、妖怪は私の方を向いて「シャーッ」と威嚇してくる。
私は咄嗟に式神の用意をするが、妖怪はまた元の姿勢に戻ってしまった。
攻撃…してこない。というよりも、攻撃する体力が残ってないようだ。
「…」
私は少し悩む。
妖怪とはいえこのままにはしておけない……。大きな怪我してるし。もちろん私が言えたことじゃないけど。
焼けてるってことは、水が必要?
私は着物の帯に結んである水筒を取り出す。
中身、お茶だけど平気だよね。
私はごくっと唾を飲み、妖怪に近づいていく。
―殺生丸視点-
風の傷を受けた瞬間、何処だか知らぬ場所に来ていた。
確かに風の傷を受けだが、生きているということは…天生牙に守られたということか。
それにしても体が動かん…。
そんなことを思っていたとき、カサ…という音がした。
人間の匂い…。
「シャーッ」
威嚇した瞬間、女がびくっと着物の懐に手を突っ込む。
女は肩と脇腹に矢が刺さっていた。
しばらくじっとしていると、女が茶色の見たことのないものを取り出す。
そしてこちらに向かってきて、茶色の物の上をキュッキュッと回し始めた。しばらくすると上の部分が外れる。かと思うといきなり中にある液体を、顔からかけられた。
「っつ!!」
こいつ…私を救おうとしているのか。
こいつも傷を負っているというのに。