主人と僕の旅路 1
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琥珀くんが鎌を持って、殺生丸さまを睨み付ける。
その時、「琥珀!」と赤い衣を着た人が琥珀くんをぶっ飛ばした。
この赤い衣を着た人って、妖怪? しかも、殺生丸さまと似たような妖気だし…。
「殺生丸。琥珀には手を出すな」
「……」
この人、もしかして…。
「無駄だ、犬夜叉」とチラッと、その妖怪を見たあとに琥珀くんを睨み付ける。
やっぱり、
――犬夜叉さんだ!!――
確か、殺生丸さまの弟……だったよね?
そうこう考えているうちに、琥珀くんは起き上がり、再び鎌を持つ。
「きさまがかばいたてしたところで……、その小僧はどうあっても私の爪にかかりたいらしい」
「!」
ジリと琥珀くんが、一歩出る。そして、殺生丸さまに向かって鎌を投げた。
「殺生丸さま!!」
だけどその鎌は、犬夜叉さんによって、弾き飛ばされる。
その隙をついて、殺生丸さまが琥珀くんの首を締め上げた。
殺生丸さまが琥珀くんの首を締め上げる。琥珀くんは自然と宙に浮く形だ。
「小僧の武器をふり払うとは……。犬夜叉、きさまがそんなに兄思いとは知らなかったな」
「なに寝言言ってやがる。てめえ、その手を放さねえとたたっ斬るぞ!」
ミシ……と骨のきしむ音がする……。
「やめて殺生丸……」と制服の女の子。
それでも殺生丸さまは、手を放さない。
咄嗟に私は殺生丸さまの腕をつかんだ。
「せ、殺生丸さま。琥珀くん、何かがおかしかったの」
「……」
殺生丸さまは、目だけを私に向ける。
「琥珀くん、多分四魂のかけらを持ってる。そのかけらから、黒い雰囲気がしてて。黒くなってから、琥珀くん何だかおかしくなったの!」
「……」
殺生丸さまはしばらく琥珀くんを見て、ドシャと琥珀くんから手を放した。
そして、すぐに私の隣に来る。
何だかんだ言って、やっぱり殺生丸さま
――優しいなぁ――
地面に下ろされた琥珀くんは立ち上がると、どこかへ行ってしまう。
そして……強い風が吹いたかと思うと、琥珀くんは神楽と共に消えていった。
「あのー」と制服を着た女の子が、殺生丸さまに近付く。
「ありがとう……。琥珀くんを許してくれて……」
「あの小僧は、私に殺されようとしていた」
「殺生丸、おまえ……。気づいてたのか」と犬夜叉さん。
「奈落のくだらん思惑にのりたくなかっただけだ」
「行くぞ……」と殺生丸さまは、踵を返す。
「はい!」といつもの私なら着いていくが、一つどうしても気になることがあった。
「……」
「……」
そんな私を不思議に思ったのか、殺生丸さまは歩みを止めて私の方を向く。
「少し、気になることがあるんです。そこの、女の子に聞きたいことが……」
「好きにしろ」と殺生丸さまは言って、近くの木の側に座った。
「あたしに聞きたいこと?」
「聞きたいというか、気になっちゃって。久々に制服みたからさー。何故かここの人達、着物ばっかりなんだもん」
「そうなのよー。まったく私も最初来た時は驚いたわ―。……ってえー!!」
制服の女の子は、まじまじと私を見る。
「い、犬夜叉。この子、きっと私と同じ世界から来たんだわ!」
「か、かごめと同じ世界からって。先の世かっ!」
「え? あ、あのー」
先の世って、未来ってことだよね?
「えと、あなたの名前は?」
「あ…じゃなくて。鈴です」
「そう。あたしの名前は日暮かごめっていうの。それで、鈴ちゃん、よく聞いて!」
かごめちゃんは、私の肩をぐっと掴む。
「タイムスリップしたの」
「えーと?」
「だから、あたしと鈴ちゃんは今、戦国時代にいるのよー!!」
せんごくじたい?
戦国時代というと、織田信長……とか。そういう人がいるところよね?
「そんなまさかー」
そりゃあ、着物ばっかり着ている人がいるし、ビルもないし、スーパーもないし。最初の頃はちょんまげの人にも会ったけど、だからって……。
思い返せば、確かに……。
――タイムスリップしちゃったのかも――
ふと殺生丸さまを見てみると、木の側に座っている。
だけれど、表情は険しい。
「で、でも、何で? タイムスリップなんか……」
「骨食いの井戸って知ってる?」
骨食いの井戸……。
芦屋家に来た時に、聞いたことがある。詳しくは……忘れたけど。
「私はその井戸から、ここの世界に来たの」
「その井戸って、どこ?」
「日暮神社にあるわ」
私は殺生丸さまに会う前のことを、思い出す。
当主様に、殺さかけた……。私は崖から落ちて……。
「…」
あの崖、そういえば……。
「日暮神社に近かった気がする」
「え?」
「あの、私、崖から落ちたんです。その真下、そういえば日暮神社に近かった気がするんです」
「崖から落ちたぁ!?」
今思うと、崖から落ちて無事でいるわけがない……。
「ほんとに、タイムスリップしちゃったんだ……」
「あのなぁー、帰った方がいいんじゃねえか」と犬夜叉さん。
「よく分かんねーけど、骨食いの井戸が関係してるんだろ? なら、かごめみてーに骨食いの井戸を通れば、帰れるんじゃねーか?」
「そうね!! 鈴ちゃんは四魂のかけらとは無関係なんだし、ここは危険だもの。帰った方が安全だわ」
「え? で、でも、私」
私は殺生丸さまをチラッと見る。けど、特に何も言ってこない。
「元の世界の方が安全よ。ね?」
「わ、私…。私は…」
その時、「琥珀!」と赤い衣を着た人が琥珀くんをぶっ飛ばした。
この赤い衣を着た人って、妖怪? しかも、殺生丸さまと似たような妖気だし…。
「殺生丸。琥珀には手を出すな」
「……」
この人、もしかして…。
「無駄だ、犬夜叉」とチラッと、その妖怪を見たあとに琥珀くんを睨み付ける。
やっぱり、
――犬夜叉さんだ!!――
確か、殺生丸さまの弟……だったよね?
そうこう考えているうちに、琥珀くんは起き上がり、再び鎌を持つ。
「きさまがかばいたてしたところで……、その小僧はどうあっても私の爪にかかりたいらしい」
「!」
ジリと琥珀くんが、一歩出る。そして、殺生丸さまに向かって鎌を投げた。
「殺生丸さま!!」
だけどその鎌は、犬夜叉さんによって、弾き飛ばされる。
その隙をついて、殺生丸さまが琥珀くんの首を締め上げた。
殺生丸さまが琥珀くんの首を締め上げる。琥珀くんは自然と宙に浮く形だ。
「小僧の武器をふり払うとは……。犬夜叉、きさまがそんなに兄思いとは知らなかったな」
「なに寝言言ってやがる。てめえ、その手を放さねえとたたっ斬るぞ!」
ミシ……と骨のきしむ音がする……。
「やめて殺生丸……」と制服の女の子。
それでも殺生丸さまは、手を放さない。
咄嗟に私は殺生丸さまの腕をつかんだ。
「せ、殺生丸さま。琥珀くん、何かがおかしかったの」
「……」
殺生丸さまは、目だけを私に向ける。
「琥珀くん、多分四魂のかけらを持ってる。そのかけらから、黒い雰囲気がしてて。黒くなってから、琥珀くん何だかおかしくなったの!」
「……」
殺生丸さまはしばらく琥珀くんを見て、ドシャと琥珀くんから手を放した。
そして、すぐに私の隣に来る。
何だかんだ言って、やっぱり殺生丸さま
――優しいなぁ――
地面に下ろされた琥珀くんは立ち上がると、どこかへ行ってしまう。
そして……強い風が吹いたかと思うと、琥珀くんは神楽と共に消えていった。
「あのー」と制服を着た女の子が、殺生丸さまに近付く。
「ありがとう……。琥珀くんを許してくれて……」
「あの小僧は、私に殺されようとしていた」
「殺生丸、おまえ……。気づいてたのか」と犬夜叉さん。
「奈落のくだらん思惑にのりたくなかっただけだ」
「行くぞ……」と殺生丸さまは、踵を返す。
「はい!」といつもの私なら着いていくが、一つどうしても気になることがあった。
「……」
「……」
そんな私を不思議に思ったのか、殺生丸さまは歩みを止めて私の方を向く。
「少し、気になることがあるんです。そこの、女の子に聞きたいことが……」
「好きにしろ」と殺生丸さまは言って、近くの木の側に座った。
「あたしに聞きたいこと?」
「聞きたいというか、気になっちゃって。久々に制服みたからさー。何故かここの人達、着物ばっかりなんだもん」
「そうなのよー。まったく私も最初来た時は驚いたわ―。……ってえー!!」
制服の女の子は、まじまじと私を見る。
「い、犬夜叉。この子、きっと私と同じ世界から来たんだわ!」
「か、かごめと同じ世界からって。先の世かっ!」
「え? あ、あのー」
先の世って、未来ってことだよね?
「えと、あなたの名前は?」
「あ…じゃなくて。鈴です」
「そう。あたしの名前は日暮かごめっていうの。それで、鈴ちゃん、よく聞いて!」
かごめちゃんは、私の肩をぐっと掴む。
「タイムスリップしたの」
「えーと?」
「だから、あたしと鈴ちゃんは今、戦国時代にいるのよー!!」
せんごくじたい?
戦国時代というと、織田信長……とか。そういう人がいるところよね?
「そんなまさかー」
そりゃあ、着物ばっかり着ている人がいるし、ビルもないし、スーパーもないし。最初の頃はちょんまげの人にも会ったけど、だからって……。
思い返せば、確かに……。
――タイムスリップしちゃったのかも――
ふと殺生丸さまを見てみると、木の側に座っている。
だけれど、表情は険しい。
「で、でも、何で? タイムスリップなんか……」
「骨食いの井戸って知ってる?」
骨食いの井戸……。
芦屋家に来た時に、聞いたことがある。詳しくは……忘れたけど。
「私はその井戸から、ここの世界に来たの」
「その井戸って、どこ?」
「日暮神社にあるわ」
私は殺生丸さまに会う前のことを、思い出す。
当主様に、殺さかけた……。私は崖から落ちて……。
「…」
あの崖、そういえば……。
「日暮神社に近かった気がする」
「え?」
「あの、私、崖から落ちたんです。その真下、そういえば日暮神社に近かった気がするんです」
「崖から落ちたぁ!?」
今思うと、崖から落ちて無事でいるわけがない……。
「ほんとに、タイムスリップしちゃったんだ……」
「あのなぁー、帰った方がいいんじゃねえか」と犬夜叉さん。
「よく分かんねーけど、骨食いの井戸が関係してるんだろ? なら、かごめみてーに骨食いの井戸を通れば、帰れるんじゃねーか?」
「そうね!! 鈴ちゃんは四魂のかけらとは無関係なんだし、ここは危険だもの。帰った方が安全だわ」
「え? で、でも、私」
私は殺生丸さまをチラッと見る。けど、特に何も言ってこない。
「元の世界の方が安全よ。ね?」
「わ、私…。私は…」