主人と僕の旅路 1
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―殺生丸視点―
ゴォォォと強い風が吹く。
「くくく殺生丸さま、せっかくご足労いただいたのだ。この奈落……たっぷりとおもてなしいたしましょう」
奈落がニヤリと笑った瞬間、顔を隠していた仮面がはずれ、顔が現れる。
そしてバキバキと音がして、体から触手のようなものが出てきた。
「ふっ、クズ妖怪の寄せ集め……。奈落……それがきさまの正体か」
「正体……いいえこの姿は……」
奈落がまたしてもニヤリと笑う。
「まだ途中でございます」と言って、触手をこちらに向けて攻撃してくる。
殺生丸はそれを軽々と避けた。
「ふん……目的はこの殺生丸の命……か」
しかし…。
――鈴を何のためにさらったのか……――
―主人公視点―
どうやら、この男の子は琥珀くんというらしい。
そして、この琥珀くんといるうちに分かったことがある……。
――琥珀くんは……神楽が持っていた四魂のかけらとやらを持っている――
「あの、琥珀くんってどこに住んでいるの?」と私は琥珀くんと話をする。
「分からない。何も覚えていないんです」
「お父さんやお母さんのことも?」と聞くと、琥珀くんはコクッと頷いた。
そんなことって、あるのかな? でも、なんとなく分かる気がする……。
「思い出したくないことって……あるよね。多分、誰にでもあるんじゃないかな?」
「え……?」
「私さ、小さい頃にお父さんとお母さんを……亡くしててさ……」
――いなくならないで!!――
「他の家に養子にもらわれたんだけど……、殺されそうになってさ」
――当主様!!――
それに、芦屋家で聞こえてくる妖怪の声も……。
「今でもその時のこと夢にみるんだ。ほんと、まいっちゃうよね」
「……」
琥珀くんはこちらを見たまま黙っている。
「うるさかった? 黙ってろって怒られるんだよねー」
殺生丸さまと邪見に……。二人とも、大丈夫……だよね?
「平気です。こんなに人と話すの、久しぶりなので……」
その時、外が一気に騒がしくなった。
「何かあったの?」
「ジっと、静かにしていて下さい」と琥珀くんは言うと、すばやく蝋燭の火を消す。
琥珀くんと一緒に障子から外を見てみると……大きな武器を持っている女性と、錫杖を持っている男性と、タヌキっぽい小妖怪と……制服を着ている同年代の女の子?
って!!! 制服って……すごく久しぶりに見た!!
―殺生丸視点―
奈落が懲りずに触手で攻撃してくる。
殺生丸は闘鬼神を振りかざし、バラバラにする。
奈落がグラッと傾く。
「奈落……きさまごとき下等妖怪……。この殺生丸に指一本触れることはできん」
ゴォォォと強い風が吹く。
奈落は体がバラバラになりながらも「くくく……」と笑っている。
斬られたはずの触手が動き、自ら体を分断した。
……? どういうことだ……。
殺生丸が考えている暇もなく、また触手が攻撃してくる。そして闘鬼神で斬る……。
先程からこれの繰り返しだ。
……。何かが可笑しい……。 奈落はこの殺生丸の命を欲しがっているわけではない……か。
それに……。鈴をさらった理由もわかっていない……。
――……無事なのか……――
ゴォォォと強い風が吹く。
「くくく殺生丸さま、せっかくご足労いただいたのだ。この奈落……たっぷりとおもてなしいたしましょう」
奈落がニヤリと笑った瞬間、顔を隠していた仮面がはずれ、顔が現れる。
そしてバキバキと音がして、体から触手のようなものが出てきた。
「ふっ、クズ妖怪の寄せ集め……。奈落……それがきさまの正体か」
「正体……いいえこの姿は……」
奈落がまたしてもニヤリと笑う。
「まだ途中でございます」と言って、触手をこちらに向けて攻撃してくる。
殺生丸はそれを軽々と避けた。
「ふん……目的はこの殺生丸の命……か」
しかし…。
――鈴を何のためにさらったのか……――
―主人公視点―
どうやら、この男の子は琥珀くんというらしい。
そして、この琥珀くんといるうちに分かったことがある……。
――琥珀くんは……神楽が持っていた四魂のかけらとやらを持っている――
「あの、琥珀くんってどこに住んでいるの?」と私は琥珀くんと話をする。
「分からない。何も覚えていないんです」
「お父さんやお母さんのことも?」と聞くと、琥珀くんはコクッと頷いた。
そんなことって、あるのかな? でも、なんとなく分かる気がする……。
「思い出したくないことって……あるよね。多分、誰にでもあるんじゃないかな?」
「え……?」
「私さ、小さい頃にお父さんとお母さんを……亡くしててさ……」
――いなくならないで!!――
「他の家に養子にもらわれたんだけど……、殺されそうになってさ」
――当主様!!――
それに、芦屋家で聞こえてくる妖怪の声も……。
「今でもその時のこと夢にみるんだ。ほんと、まいっちゃうよね」
「……」
琥珀くんはこちらを見たまま黙っている。
「うるさかった? 黙ってろって怒られるんだよねー」
殺生丸さまと邪見に……。二人とも、大丈夫……だよね?
「平気です。こんなに人と話すの、久しぶりなので……」
その時、外が一気に騒がしくなった。
「何かあったの?」
「ジっと、静かにしていて下さい」と琥珀くんは言うと、すばやく蝋燭の火を消す。
琥珀くんと一緒に障子から外を見てみると……大きな武器を持っている女性と、錫杖を持っている男性と、タヌキっぽい小妖怪と……制服を着ている同年代の女の子?
って!!! 制服って……すごく久しぶりに見た!!
―殺生丸視点―
奈落が懲りずに触手で攻撃してくる。
殺生丸は闘鬼神を振りかざし、バラバラにする。
奈落がグラッと傾く。
「奈落……きさまごとき下等妖怪……。この殺生丸に指一本触れることはできん」
ゴォォォと強い風が吹く。
奈落は体がバラバラになりながらも「くくく……」と笑っている。
斬られたはずの触手が動き、自ら体を分断した。
……? どういうことだ……。
殺生丸が考えている暇もなく、また触手が攻撃してくる。そして闘鬼神で斬る……。
先程からこれの繰り返しだ。
……。何かが可笑しい……。 奈落はこの殺生丸の命を欲しがっているわけではない……か。
それに……。鈴をさらった理由もわかっていない……。
――……無事なのか……――