主人と僕の旅路 1
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「鈴、お前は…安部一族の…最後の一人になる…だろう」
「父様!」
私の傍らに横たわっているのは、息を切らしている父様。
「すま、ないな…。母も既に死んでしまって…いるのに。お前を、残していく…なんて」
「父様! もう喋らないで下さい」
「言わなければ…ならぬ。芦屋家に行け。お前にとっては…辛い場所かもしれんが…、あそこしか生き残れる場所は、ない、のだ」
そう言って父様は静かに目を閉じた。
「父様? …父様!!!」
―何処にも行かないで! 私を置いていかないで!―
「わからんガキだなっ。ここから先、人間なんぞがはいったら、毒気で死んでしまうんだぞ」
邪見の言葉に対して反論するが、殺生丸さまに「うるさい」と言われてしまった。
殺生丸さまが歩きだす。
―また、何処かへ行ってしまう…。私を置いていかないで!―
そこでハッとして目が覚めた。辺りは一面花畑。
嫌な夢をみたな…。
私は起き上がって伸びをする。
最近は土の上で寝ることになれてしまった。もちろん、お布団で寝られればそれが一番なんだけど…。
隣にいる阿吽も伸びをしている。
阿吽とは頭が二つある竜だ。もちろん妖怪…とはいっても、悪さなんかしないし主に忠節な妖怪だ。
「鈴」と突然声がする。
この妖気は…
「殺生丸さま!!」
私は殺生丸さまに向かって走り出す。
ちゃんと戻ってきてくれた!
「これ、騒ぐでないわ!」と邪見。
よかった…。戻ってきてくれた!戻ってきてくれた!
そこであることに気付く。
あれ?殺生丸さまの刀、天生牙しかない。刀を打ちにいったばずなのに!?
そんな疑問に気付いてか、邪見が説明を始める。
「刀は出来上がったんだがな。打った本人が刀にとりつかれたんじゃ」
「なるほど」
「そして! その刀で斬られたわしを、殺生丸さまが天生牙で」
「うるさい」と殺生丸さまが邪見さまを踏みつける。
でも何だか邪見の目がキラキラしてるような…。
気持ち悪いな、うん。
「鈴、阿吽を貸せ」
「あっ、はい」
私は殺生丸さまに阿吽を渡す。
「邪見、行くぞ」
「え!?何処に?」
聞いてみても殺生丸さまは答えない。
見かねたのか邪見が話し始める。
「犬夜叉のところだ。悟心鬼が死んでなお、犬夜叉に復讐しようとしている…らしい」
「わ、私も連れていって下さい」とお願いするが、殺生丸さまは「駄目だ」と聞いてくれない。
「お願い…」
「…。必ず戻ってくる」
「えっ?」
今、何て…。
「行くぞ、邪見」
「えっ?あ、はい。お待ちくだされ殺生丸さま」
さ っき、殺生丸さま…。必ず戻ってくる…って。
「わ、私。待ってます。帰りを待ってますから。戻ってきて下さいね!」
「父様!」
私の傍らに横たわっているのは、息を切らしている父様。
「すま、ないな…。母も既に死んでしまって…いるのに。お前を、残していく…なんて」
「父様! もう喋らないで下さい」
「言わなければ…ならぬ。芦屋家に行け。お前にとっては…辛い場所かもしれんが…、あそこしか生き残れる場所は、ない、のだ」
そう言って父様は静かに目を閉じた。
「父様? …父様!!!」
―何処にも行かないで! 私を置いていかないで!―
「わからんガキだなっ。ここから先、人間なんぞがはいったら、毒気で死んでしまうんだぞ」
邪見の言葉に対して反論するが、殺生丸さまに「うるさい」と言われてしまった。
殺生丸さまが歩きだす。
―また、何処かへ行ってしまう…。私を置いていかないで!―
そこでハッとして目が覚めた。辺りは一面花畑。
嫌な夢をみたな…。
私は起き上がって伸びをする。
最近は土の上で寝ることになれてしまった。もちろん、お布団で寝られればそれが一番なんだけど…。
隣にいる阿吽も伸びをしている。
阿吽とは頭が二つある竜だ。もちろん妖怪…とはいっても、悪さなんかしないし主に忠節な妖怪だ。
「鈴」と突然声がする。
この妖気は…
「殺生丸さま!!」
私は殺生丸さまに向かって走り出す。
ちゃんと戻ってきてくれた!
「これ、騒ぐでないわ!」と邪見。
よかった…。戻ってきてくれた!戻ってきてくれた!
そこであることに気付く。
あれ?殺生丸さまの刀、天生牙しかない。刀を打ちにいったばずなのに!?
そんな疑問に気付いてか、邪見が説明を始める。
「刀は出来上がったんだがな。打った本人が刀にとりつかれたんじゃ」
「なるほど」
「そして! その刀で斬られたわしを、殺生丸さまが天生牙で」
「うるさい」と殺生丸さまが邪見さまを踏みつける。
でも何だか邪見の目がキラキラしてるような…。
気持ち悪いな、うん。
「鈴、阿吽を貸せ」
「あっ、はい」
私は殺生丸さまに阿吽を渡す。
「邪見、行くぞ」
「え!?何処に?」
聞いてみても殺生丸さまは答えない。
見かねたのか邪見が話し始める。
「犬夜叉のところだ。悟心鬼が死んでなお、犬夜叉に復讐しようとしている…らしい」
「わ、私も連れていって下さい」とお願いするが、殺生丸さまは「駄目だ」と聞いてくれない。
「お願い…」
「…。必ず戻ってくる」
「えっ?」
今、何て…。
「行くぞ、邪見」
「えっ?あ、はい。お待ちくだされ殺生丸さま」
さ っき、殺生丸さま…。必ず戻ってくる…って。
「わ、私。待ってます。帰りを待ってますから。戻ってきて下さいね!」