第一章
name change
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私と鳳橋隊長との出会いは、五年前。私がまだ死神になる前だった。幼い頃から私は虚という存在を知っている。目の前で人が襲われているのを目撃したことが何度もある。小さな村に両親と弟と暮らしていた。誰も大人は私の話を信じてくれない。信じてくれたのは、幼い弟の名字累伊と幼なじみの如月京夜(きさらぎきょうや)だけだった。
18歳のある日、隣の家に住む京夜と山奥の学校から帰っていると、村の方から大人たちが騒ぐ声が聞こえた。
「何が起こっているんだ!とりあえず逃げろー!」
私の両親は町へ仕事へ行っていたので、家には5歳の弟の累伊が一人でいた。
ガシャーーーーーン!!!ドンドンドン!!!
「グワーーーーーーーオ」
すごい揺れに、そして生き物なのか歪な唸り声がする。
「何?!累伊が家に一人でいるの!!!」
「名前急ごう!」
頷き、村まで全力で走った。
村へ着くと家がほとんど壊れていた。数少ない村人たちはみんなで固まっていた。
「累伊ー!累伊ー!どこなの!返事して!!」
「累伊くんがあそこに…ごめん…助けてやれなくて。」
一人の村人のおじいちゃんが指差した先には、家の瓦礫の間に累伊が隠れていた。そしてそこには前から目撃している化け物の姿があった。その化け物は累伊を探しているようだった。
「何が起きているか全く分からないんだ!」
と騒ぐ村人たち。そこで私はようやく分かった。
「もしかしてみんなあの化け物が見えていないの?」
「化け物?何を言っているんだ…」
確信した。でも明らかに累伊には見えている。そして
「名前が前から言っていたやつってあれなのか…」
隣で唖然とする京夜。京夜にも見えているんだ。
「私が累伊を助ける!」
「待て!名前!」
京夜が私の腕をつかむ。その手を振りほどく。
「京夜隙を見て累伊をお願い。私に何かあったらお父さんとお母さんに、ごめんねって大好きだよって伝えてね。絶対私の所へ来ちゃだめ。約束して。」
「そんなのだめに…っく…わかった…」
名前の真剣な目に京夜は言う通りにするしかなかった。隙を見て絶対さきを助けると心に誓っていた。
「京夜ありがとうね。」
その頃、最近虚の出没頻度が高いことを調査しに死神が見回りをしていた。
「最近僕たち見回りばっかだね〜」
「そやなぁ〜」
「真子、君さ任務遂行する気あるの?」
「あるに決まってんやろアホか。」
「ん、色んな場所で感じる。僕はあっち行くよ。」
「おう、俺はそっちの方行ってくるわ。」
そう言って二人の死神は別れての行動となった。
名前は累伊を助けることしか考えてなかった。
村人たちには化け物は見えていない。化け物も村人にはあまり反応を示していない。
累伊にはあの化け物が見えている。そしてあの化け物は累伊を探している。そして少なくとも私や京夜には見えている。これだったらいけるはずだ!
必死に村人や累伊と距離を置けるよう近くの崖の方へと向かった。
「ちょっとー!こっち来なさいよ!その子より私の方が美味しそうじゃない?」
化け物がこっちを見た!そして喋った。
「お前の方が強い力を持っているな。ククククク。いいだろうガキの前にお前からだ。」
さきは化け物が喋ったのを聞いて血の気が引いた。
「お!お姉ちゃん!!!!!グスッ」
「名前ーーーー!」
累伊と京夜が私のことを呼んでいる。
京夜は名前の方へ走るが間に合わない。
「京夜!!!お願い!!!みんなずっと大好きだよ。」
名前は微笑む。涙を流しながら…
化け物がこっちへ猛スピードで向かってくる。
「あー、私もう食べられて死ぬんだ。でもみんなが助かるならいいや。」
危機一髪の所で声がした。
「命は無駄にしたらだめだよ。君はこれからも生きるんだ。」
その瞬間刀でブサッと切れる音がしたのと同時に化け物が消えた。
「え?だれなの?」
「僕は今の化け物、いや虚の魂を正しい場所に帰してあげる死神だよ。よく頑張ったね。」
とだけ言うとその人は去ろうとした。私はとっさに思ったことが声に出た。
「待ってください!私もあなたみたいになれますか?大切な人を守れるようになりたいんです!」
「あぁ、なれるよ。君が来るのを待ってるよ。」
そして彼は去って行った。
累伊と京夜が駆けつけた。
「お姉ちゃんごめんね!ありがとう!グスッ」
「もぉ〜、累伊泣かないの!男の子でしょ!」
と言って累伊を抱きしめた。
「なにやってんだよ!死ぬところだったんだそ!」
「みんな無事だったんだしそんな怒らないで!ね。」
と京夜をなだめると京夜がに抱きしめられた。
「京夜苦しいよ〜。みんな本当に無事でよかった。」
その後も散々京夜に怒られ、しばらく口をきいてもらえなかった。でもそれだけ心配してくれる京夜は本当に優しい。
そして私は死神になることを両親に話した。
両親は反対しなかった。むしろ死神についてなぜか詳しかった。応援してくれたおかげもあり無事に死神になるための学校も好成績で卒業でき、いきなりではあったが三番隊の第三席に就任した。三番隊の隊長は私が五年前に虚に襲われた日に助けてくれた鳳橋楼十郎隊長だった。
18歳のある日、隣の家に住む京夜と山奥の学校から帰っていると、村の方から大人たちが騒ぐ声が聞こえた。
「何が起こっているんだ!とりあえず逃げろー!」
私の両親は町へ仕事へ行っていたので、家には5歳の弟の累伊が一人でいた。
ガシャーーーーーン!!!ドンドンドン!!!
「グワーーーーーーーオ」
すごい揺れに、そして生き物なのか歪な唸り声がする。
「何?!累伊が家に一人でいるの!!!」
「名前急ごう!」
頷き、村まで全力で走った。
村へ着くと家がほとんど壊れていた。数少ない村人たちはみんなで固まっていた。
「累伊ー!累伊ー!どこなの!返事して!!」
「累伊くんがあそこに…ごめん…助けてやれなくて。」
一人の村人のおじいちゃんが指差した先には、家の瓦礫の間に累伊が隠れていた。そしてそこには前から目撃している化け物の姿があった。その化け物は累伊を探しているようだった。
「何が起きているか全く分からないんだ!」
と騒ぐ村人たち。そこで私はようやく分かった。
「もしかしてみんなあの化け物が見えていないの?」
「化け物?何を言っているんだ…」
確信した。でも明らかに累伊には見えている。そして
「名前が前から言っていたやつってあれなのか…」
隣で唖然とする京夜。京夜にも見えているんだ。
「私が累伊を助ける!」
「待て!名前!」
京夜が私の腕をつかむ。その手を振りほどく。
「京夜隙を見て累伊をお願い。私に何かあったらお父さんとお母さんに、ごめんねって大好きだよって伝えてね。絶対私の所へ来ちゃだめ。約束して。」
「そんなのだめに…っく…わかった…」
名前の真剣な目に京夜は言う通りにするしかなかった。隙を見て絶対さきを助けると心に誓っていた。
「京夜ありがとうね。」
その頃、最近虚の出没頻度が高いことを調査しに死神が見回りをしていた。
「最近僕たち見回りばっかだね〜」
「そやなぁ〜」
「真子、君さ任務遂行する気あるの?」
「あるに決まってんやろアホか。」
「ん、色んな場所で感じる。僕はあっち行くよ。」
「おう、俺はそっちの方行ってくるわ。」
そう言って二人の死神は別れての行動となった。
名前は累伊を助けることしか考えてなかった。
村人たちには化け物は見えていない。化け物も村人にはあまり反応を示していない。
累伊にはあの化け物が見えている。そしてあの化け物は累伊を探している。そして少なくとも私や京夜には見えている。これだったらいけるはずだ!
必死に村人や累伊と距離を置けるよう近くの崖の方へと向かった。
「ちょっとー!こっち来なさいよ!その子より私の方が美味しそうじゃない?」
化け物がこっちを見た!そして喋った。
「お前の方が強い力を持っているな。ククククク。いいだろうガキの前にお前からだ。」
さきは化け物が喋ったのを聞いて血の気が引いた。
「お!お姉ちゃん!!!!!グスッ」
「名前ーーーー!」
累伊と京夜が私のことを呼んでいる。
京夜は名前の方へ走るが間に合わない。
「京夜!!!お願い!!!みんなずっと大好きだよ。」
名前は微笑む。涙を流しながら…
化け物がこっちへ猛スピードで向かってくる。
「あー、私もう食べられて死ぬんだ。でもみんなが助かるならいいや。」
危機一髪の所で声がした。
「命は無駄にしたらだめだよ。君はこれからも生きるんだ。」
その瞬間刀でブサッと切れる音がしたのと同時に化け物が消えた。
「え?だれなの?」
「僕は今の化け物、いや虚の魂を正しい場所に帰してあげる死神だよ。よく頑張ったね。」
とだけ言うとその人は去ろうとした。私はとっさに思ったことが声に出た。
「待ってください!私もあなたみたいになれますか?大切な人を守れるようになりたいんです!」
「あぁ、なれるよ。君が来るのを待ってるよ。」
そして彼は去って行った。
累伊と京夜が駆けつけた。
「お姉ちゃんごめんね!ありがとう!グスッ」
「もぉ〜、累伊泣かないの!男の子でしょ!」
と言って累伊を抱きしめた。
「なにやってんだよ!死ぬところだったんだそ!」
「みんな無事だったんだしそんな怒らないで!ね。」
と京夜をなだめると京夜がに抱きしめられた。
「京夜苦しいよ〜。みんな本当に無事でよかった。」
その後も散々京夜に怒られ、しばらく口をきいてもらえなかった。でもそれだけ心配してくれる京夜は本当に優しい。
そして私は死神になることを両親に話した。
両親は反対しなかった。むしろ死神についてなぜか詳しかった。応援してくれたおかげもあり無事に死神になるための学校も好成績で卒業でき、いきなりではあったが三番隊の第三席に就任した。三番隊の隊長は私が五年前に虚に襲われた日に助けてくれた鳳橋楼十郎隊長だった。