できちゃった!
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病院行かなくちゃと家を出たもののどこに行けばいいか分からない。虚化するかもしれない赤ちゃん、尸魂界に前例なんてない。喜助さんのところに行くのか。50年前に赤ちゃんが流れ出てしまった時、呆然としていて真子に後処理を押し付けてしまった。結局のところ、私は101年前から何も変わってない。真子が居ないと何も出来ないのだ。思わず歩みを止めるがここがどこかも分からない。ここに来るまでだって真子についてきただけだから土地勘もないし、道も分からない。
立ちくらみがして思わずしゃがむ。
「俺言うたよな、勝手に動きなやって」
「……なんでいるの」
「リサから連絡もらってすっ飛んで帰ってきたんや、ボケが」
「真子、別れよう」
「っは、言うようになったやんけ」
「私もう真子のこともう好きじゃない」
意を決して真子に言う。
「女好きだし、嘘ばっかつくし、かっこいいなんて思ったことない」
「そんで?」
「隊長羽織も全然似合ってないし、前髪も変だし」
「お前ホンマに嘘下っ手くそやなァ、嘘つく時に手握り締めるの知っとった?」
無意識に握りしめてた手を解かれる。
「う、嘘じゃない、自惚れすぎなところも嫌い」
「お前一人で生活も出来ひんくせに赤ちゃん育てられへんやろ」
あぁ、結局この人には隠し事なんて出来ないんだ。見え透いた嘘に騙されたふりしてくれれば良かったのに。
「真子は隊長なんだから、ちゃんとした女性の人とお付き合いした方がいい。私なんて謀反人だし、無職だし、」
「そんな下らん理由でアホみたァなこと言うとったんか?散々"真子との赤ちゃん欲しい"言うて俺に嘘ついてまで避妊薬飲むのやめてた奴らしくないで」
「馬鹿にしないでよ、私なんかみたいな年増捨ててさっさと別の女の人行けば?どうせ101年間だって真子にとっては遊びみたいなものでしょ?」
「強がったってお見通しやぞ、またお腹の赤ちゃんの虚化が暴走してまうんが怖いんやろ」
こういう時に感情的にならないで冷静に話せるところが苦手だ。私が稚拙 なのを思い知らされてしまう。
「あんなァ飛鳥、あの時とは全然ちゃう」
「でも真子、もう赤ちゃんいらないって言ってたじゃん」
「飛鳥が可哀想やってん」
「意味わかんない」
「貧乏暮らしやし、ガキ1人こさえることも育てることも出来ひん、身分も仕事も捨てて駆け落ちする程の男やないやろ俺なんて」
「なんでそんな事言うの、やめてよ」
いつも自信満々のくせに、そんな真子が好きなのに。
「今でも思うで、あん時俺らんこと追っかけて来 んでもっと良 えところの貴族と結婚して子供作ってた方が良かったんちゃうかって」
「やめてってば!」
真子の胸板を叩く。
「でもな、俺、飛鳥がいないと何にも出来ひんねん」
見上げれば泣きそうに笑う真子がいた。
「嘘だよ、」
「嘘ちゃうわ」
「料理だってできるし、お仕事だって簡単に見つけてきちゃうし、モテるから女の子だって選びたい放題じゃん」
「お前養わなあかんから仕事してたようなもんやし、それに隊長に戻ったんもまァ藍染の尻拭いもあるけどこっちの方が飛鳥の願いも叶えてあげられそうやし、隊長やってたら不自由なく生活させられるやろ。それにもう、お前以外の女なんて興味ないねん」
「なんで?」
「そんなん好きでしゃァないからやろ」
思わず目を見開く。
「何そんなに驚いてんねん、じゃなきゃ飛鳥の面倒な 我儘 に付き合ってへんやろ」
「我儘 じゃない、多分……」
「腕枕がないと寝れへんとか、記念日には毎月デートしたいとか、髪切ったら毎回気付かな拗ねるし、料理もたまにえげつない失敗するし、」
聞けば聞くほど自分は心当たりがあって顔が引き 攣 る。
「喧嘩すれば毎回泣きよるし、仕事で2・3日家空けるだけでもご機嫌取りが大変なくせしてよォ1人で生きてけるなんて言えたもんやな」
「そんな面倒な 我儘 女と離れられる絶好のチャンスじゃない」
「それ含めて全部好きや言うとるんやからもうええやろが」
頭をワシャワシャとされる。
「ねぇ真子、本当は1人で生きてけない、真子が居なきゃヤダ」
「せやろな、」
ったくなんでお前こない薄着やねん、と 愚痴 られる。
隊首羽織の中に着ていたベストみたいなものを掛けられる。
「ホンマは隊首羽織掛けたいんは山々やけど、京楽さん失くしとってドえらい怒られとったからな」
お姫様抱っこをされ、帰るでと言われる。
日はだいぶ落ちたと言えども少し恥ずかしいから真子の胸元に顔を寄せて顔を隠す。
「病院は?」
「卯ノ花さん呼びましたァ、あと喜助も」
「赤ちゃん、産んでいいの?」
「しゃァから産んで 良 ェ言うとるやろ。酔っ払って赤ちゃん欲しい言うとった奴が何今更 遠慮 しとんねん」
「そんなこと言った記憶ないんだけど」
「凄 かったで、新しい女と付き合うならその前に私を殺してけとか」
「言ってない、それは絶対言ってない!」
反論するために真子の顔を見たら口付けをされた。
「101年前も言うたけど生きてる限り守ったるし衣食住も何とかしたる、しゃァからお前は大人しく俺の隣におればえぇ」
照れてるのか、目を合わせてくれない。
何だがむず痒くなって真子の首筋に顔を寄せればくすぐったいからやめェと言われる。
暗くなってきた空でも耳が赤いのが分かって
あぁこんな日が来るなんて夢にも思わなかった。
まるで夢のようで
立ちくらみがして思わずしゃがむ。
「俺言うたよな、勝手に動きなやって」
「……なんでいるの」
「リサから連絡もらってすっ飛んで帰ってきたんや、ボケが」
「真子、別れよう」
「っは、言うようになったやんけ」
「私もう真子のこともう好きじゃない」
意を決して真子に言う。
「女好きだし、嘘ばっかつくし、かっこいいなんて思ったことない」
「そんで?」
「隊長羽織も全然似合ってないし、前髪も変だし」
「お前ホンマに嘘下っ手くそやなァ、嘘つく時に手握り締めるの知っとった?」
無意識に握りしめてた手を解かれる。
「う、嘘じゃない、自惚れすぎなところも嫌い」
「お前一人で生活も出来ひんくせに赤ちゃん育てられへんやろ」
あぁ、結局この人には隠し事なんて出来ないんだ。見え透いた嘘に騙されたふりしてくれれば良かったのに。
「真子は隊長なんだから、ちゃんとした女性の人とお付き合いした方がいい。私なんて謀反人だし、無職だし、」
「そんな下らん理由でアホみたァなこと言うとったんか?散々"真子との赤ちゃん欲しい"言うて俺に嘘ついてまで避妊薬飲むのやめてた奴らしくないで」
「馬鹿にしないでよ、私なんかみたいな年増捨ててさっさと別の女の人行けば?どうせ101年間だって真子にとっては遊びみたいなものでしょ?」
「強がったってお見通しやぞ、またお腹の赤ちゃんの虚化が暴走してまうんが怖いんやろ」
こういう時に感情的にならないで冷静に話せるところが苦手だ。私が
「あんなァ飛鳥、あの時とは全然ちゃう」
「でも真子、もう赤ちゃんいらないって言ってたじゃん」
「飛鳥が可哀想やってん」
「意味わかんない」
「貧乏暮らしやし、ガキ1人こさえることも育てることも出来ひん、身分も仕事も捨てて駆け落ちする程の男やないやろ俺なんて」
「なんでそんな事言うの、やめてよ」
いつも自信満々のくせに、そんな真子が好きなのに。
「今でも思うで、あん時俺らんこと追っかけて
「やめてってば!」
真子の胸板を叩く。
「でもな、俺、飛鳥がいないと何にも出来ひんねん」
見上げれば泣きそうに笑う真子がいた。
「嘘だよ、」
「嘘ちゃうわ」
「料理だってできるし、お仕事だって簡単に見つけてきちゃうし、モテるから女の子だって選びたい放題じゃん」
「お前養わなあかんから仕事してたようなもんやし、それに隊長に戻ったんもまァ藍染の尻拭いもあるけどこっちの方が飛鳥の願いも叶えてあげられそうやし、隊長やってたら不自由なく生活させられるやろ。それにもう、お前以外の女なんて興味ないねん」
「なんで?」
「そんなん好きでしゃァないからやろ」
思わず目を見開く。
「何そんなに驚いてんねん、じゃなきゃ飛鳥の面倒な
「
「腕枕がないと寝れへんとか、記念日には毎月デートしたいとか、髪切ったら毎回気付かな拗ねるし、料理もたまにえげつない失敗するし、」
聞けば聞くほど自分は心当たりがあって顔が引き
「喧嘩すれば毎回泣きよるし、仕事で2・3日家空けるだけでもご機嫌取りが大変なくせしてよォ1人で生きてけるなんて言えたもんやな」
「そんな面倒な
「それ含めて全部好きや言うとるんやからもうええやろが」
頭をワシャワシャとされる。
「ねぇ真子、本当は1人で生きてけない、真子が居なきゃヤダ」
「せやろな、」
ったくなんでお前こない薄着やねん、と
隊首羽織の中に着ていたベストみたいなものを掛けられる。
「ホンマは隊首羽織掛けたいんは山々やけど、京楽さん失くしとってドえらい怒られとったからな」
お姫様抱っこをされ、帰るでと言われる。
日はだいぶ落ちたと言えども少し恥ずかしいから真子の胸元に顔を寄せて顔を隠す。
「病院は?」
「卯ノ花さん呼びましたァ、あと喜助も」
「赤ちゃん、産んでいいの?」
「しゃァから産んで
「そんなこと言った記憶ないんだけど」
「
「言ってない、それは絶対言ってない!」
反論するために真子の顔を見たら口付けをされた。
「101年前も言うたけど生きてる限り守ったるし衣食住も何とかしたる、しゃァからお前は大人しく俺の隣におればえぇ」
照れてるのか、目を合わせてくれない。
何だがむず痒くなって真子の首筋に顔を寄せればくすぐったいからやめェと言われる。
暗くなってきた空でも耳が赤いのが分かって
あぁこんな日が来るなんて夢にも思わなかった。
まるで夢のようで
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