できちゃった!
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現世に住んで50年、戦争も終わって現世は今"高度経済成長期"と呼ばれているらしい。
戦争の時は日々の暮らしですら大変だったのに、今は娯楽で溢れてるらしい。
知らぬ間に"車"とやらの免許を取ったらしい真子に誘われて"どらいぶでーと"とやらをした。
「馬も人いないのに動くの? 駕籠 が機械になったの?」
「まァ俺は#ruby= 駕籠_かご#]にも馬車にも乗ったことあらへんけどそないなもん」
「いつ、免許取ったの?」
「そんなん喜助に言って小細工してもらったに決まっとるやん」
ほれ、ちゃんと免許証偽装出来てるやろと得意気に話す真子に私も欲しいと 強請 る。
「俺おるし飛鳥は免許いらんやろ、それに飛鳥なんてすぐ車壊すで」
車は高価やからあかん、と断られる。
ひどい言われように眉根を寄せれば可愛ええ顔が台無しやぞって呆れられる。
「何照れてんねん」
「普段そんなこと言わないじゃん」
「いつと思うとるよ」
しゃァから大人しく乗っときと言われる。
「飛鳥、お前体調悪ない?」
「なんで?」
そんなことないよ、と言おうとするがさっきから来る鈍痛がどんどんひどくなる。
「戻るで」
「待って、」
「なんで言わへんねん、」
妊娠のことと告げられる。
「義骸やと育たへん、そんなんお前が 1番 知っとるやろが、せやのにお前なんで避妊薬やめたこと言わへんねん」
「……」
「どうせ完現術者の話聞いたからやろ、こんのアホが」
真子が怒るのも無理はない。でも羨ましいと思ってしまったんだ。
生理痛がひどいからずっと避妊薬を飲んで周期を落ち着かせてた。避妊薬を飲むのをやめてここ3ヶ月前にひどい生理痛に悩まされた時に"ちゃんと避妊薬飲んでるか?"と聞かれて"飲んでるよ、食あたりしちゃったの"と答えたのも私なわけで。
真子に嘘をつくのは心苦しかったけど、それ以上に赤ちゃんが欲しかった。赤ちゃんが出来たら嫌でも受け止めてくれるかなと思ってた。
「なんでお前が泣くねん、泣きたいのはこっちやぞ」
「大丈夫、全然痛くない」
「嘘つけ、ガキが虚化して暴れてるんやろ」
「完全術者にそんな症状なかったでしょ」
「人間と元死神の虚化は全然ちゃうやろ」
真子の言うことは最もだ。実際に喜助さんにも完全術者の話を聞いた時に"今はまだ子供を作るときではないっすよ"と言われたのだ。
「母親が虚化してへんから大丈夫かと思ったか?そない子供が欲しいんなら尸魂界でも戻って違う男と結婚してガキこさえればええやろが」
「そんな事言わないでよ」
「言いたくもなるやろが」
「他の人との子供なんて欲しくない、真子との子供だから欲しかったんだよ」
真子と2人でデートしてた時、迷子の子供に会って、交番まで届けた。細いくせして肩車なんてして、泣いてた子供をあやして、そんな姿見てたから思わず真子との子供が欲しいと思ってしまった。
喜助さんなら何とかなるんじゃないかと思った。
「ごめんなさい、もうわがまま言わないし、勝手なことも、しない。二度と、赤ちゃん欲しいって、言わないから、だから尸魂界に戻れなんて、言わないでよ」
真子が車を止める。シートベルトを外した真子に抱きしめられる。
「堪忍な、」
「何してんの……」
首筋に打たれたのは注射、力が抜けてくのが分かる。
「念の為もらっとったん、もし万が一着床してもお腹の子が育たなくなった時、確実に虚の力だけ残って飛鳥の 蝕 むってな」
喜助が動物で実験したらしいけどホンマに同じ症状やとは思わへんかったわ、と力なく笑われる。
「なんで、まだ生きてるのに、どうして殺そうとするの?」
「生きてへんよ、俺と飛鳥の子供はなァ虚に呑まれてしまってん」
「嫌だ、」
「お前は悪ないで、全部俺の責任や」
「違う、私のせい、嘘ついてごめんなさい、」
「俺が虚化してへんかったら飛鳥の夢叶えてあげられたんにな」
ごめんな、と言われて肩に顔を埋められる。
肩が震えてる。あぁ、泣いているんだと分かった。私が嘘をつかなきゃ、真子に自分の子供を殺させることなんてしなかったはずだ。
戦争の時は日々の暮らしですら大変だったのに、今は娯楽で溢れてるらしい。
知らぬ間に"車"とやらの免許を取ったらしい真子に誘われて"どらいぶでーと"とやらをした。
「馬も人いないのに動くの?
「まァ俺は#ruby= 駕籠_かご#]にも馬車にも乗ったことあらへんけどそないなもん」
「いつ、免許取ったの?」
「そんなん喜助に言って小細工してもらったに決まっとるやん」
ほれ、ちゃんと免許証偽装出来てるやろと得意気に話す真子に私も欲しいと
「俺おるし飛鳥は免許いらんやろ、それに飛鳥なんてすぐ車壊すで」
車は高価やからあかん、と断られる。
ひどい言われように眉根を寄せれば可愛ええ顔が台無しやぞって呆れられる。
「何照れてんねん」
「普段そんなこと言わないじゃん」
「いつと思うとるよ」
しゃァから大人しく乗っときと言われる。
「飛鳥、お前体調悪ない?」
「なんで?」
そんなことないよ、と言おうとするがさっきから来る鈍痛がどんどんひどくなる。
「戻るで」
「待って、」
「なんで言わへんねん、」
妊娠のことと告げられる。
「義骸やと育たへん、そんなんお前が
「……」
「どうせ完現術者の話聞いたからやろ、こんのアホが」
真子が怒るのも無理はない。でも羨ましいと思ってしまったんだ。
生理痛がひどいからずっと避妊薬を飲んで周期を落ち着かせてた。避妊薬を飲むのをやめてここ3ヶ月前にひどい生理痛に悩まされた時に"ちゃんと避妊薬飲んでるか?"と聞かれて"飲んでるよ、食あたりしちゃったの"と答えたのも私なわけで。
真子に嘘をつくのは心苦しかったけど、それ以上に赤ちゃんが欲しかった。赤ちゃんが出来たら嫌でも受け止めてくれるかなと思ってた。
「なんでお前が泣くねん、泣きたいのはこっちやぞ」
「大丈夫、全然痛くない」
「嘘つけ、ガキが虚化して暴れてるんやろ」
「完全術者にそんな症状なかったでしょ」
「人間と元死神の虚化は全然ちゃうやろ」
真子の言うことは最もだ。実際に喜助さんにも完全術者の話を聞いた時に"今はまだ子供を作るときではないっすよ"と言われたのだ。
「母親が虚化してへんから大丈夫かと思ったか?そない子供が欲しいんなら尸魂界でも戻って違う男と結婚してガキこさえればええやろが」
「そんな事言わないでよ」
「言いたくもなるやろが」
「他の人との子供なんて欲しくない、真子との子供だから欲しかったんだよ」
真子と2人でデートしてた時、迷子の子供に会って、交番まで届けた。細いくせして肩車なんてして、泣いてた子供をあやして、そんな姿見てたから思わず真子との子供が欲しいと思ってしまった。
喜助さんなら何とかなるんじゃないかと思った。
「ごめんなさい、もうわがまま言わないし、勝手なことも、しない。二度と、赤ちゃん欲しいって、言わないから、だから尸魂界に戻れなんて、言わないでよ」
真子が車を止める。シートベルトを外した真子に抱きしめられる。
「堪忍な、」
「何してんの……」
首筋に打たれたのは注射、力が抜けてくのが分かる。
「念の為もらっとったん、もし万が一着床してもお腹の子が育たなくなった時、確実に虚の力だけ残って飛鳥の
喜助が動物で実験したらしいけどホンマに同じ症状やとは思わへんかったわ、と力なく笑われる。
「なんで、まだ生きてるのに、どうして殺そうとするの?」
「生きてへんよ、俺と飛鳥の子供はなァ虚に呑まれてしまってん」
「嫌だ、」
「お前は悪ないで、全部俺の責任や」
「違う、私のせい、嘘ついてごめんなさい、」
「俺が虚化してへんかったら飛鳥の夢叶えてあげられたんにな」
ごめんな、と言われて肩に顔を埋められる。
肩が震えてる。あぁ、泣いているんだと分かった。私が嘘をつかなきゃ、真子に自分の子供を殺させることなんてしなかったはずだ。