第6話
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嫌な機械音がして、ヘリコプターの機関砲が再度竜を狙った。
こんどこそとどめを刺すつもりだ。
綾は下を見た。
五エ門は地上での応戦に手一杯で、とても頭上を気遣う余裕はなさそうだった。
次元はどうだろう。
この距離なら、拳銃でもヘリコプターを操縦不能にすることができるはずだ。
彼の手さえ空けば。
私がこの手を離せば。
「離さねぇよ」
ほんの少し握った手の力を抜いただけで、すぐに頭上から声が降ってきた。
握られた手が、力をこめて握り直される。
「離さねぇ。何があっても」
「次元」
「手が空いてたって、この距離でヘリを撃ったらルパンも俺たちも巻き添えだ」
「でも、このままじゃ……」
ヘリコプターの機関砲が今にも火を噴きそうだ。
「うわ、バカ、何やってんだ」
突然、次元が場違いなほど素っ頓狂な声を上げた。
崖から半身を乗り出していた次元の懐から、金色のウサギが這い出て来ようとしていた。
次元の上半身は逆さになっているのだから、外に出たとたんに落ちてしまうだろう。
「よせ不二子、出てくるな」
焦ったような次元の制止の声を無視して、ウサギはヒョッコリと顔を出す。
次元のジャケットに体を残したまま、器用にバランスをとりながら、ウサギは視線をめぐらして竜を見た。
機関砲の砲身が竜の放つ炎でギラギラと光っているのを見た。
「フジコ……?」
綾が呟いた瞬間、ウサギはパッと宙へ身を躍らせた。
「!」
綾の頭を踏み台にして方向を変え、真っ赤に燃える竜をめがけてジャンプする。
すると突然、凄まじい風が巻き起こり、眩しい光が辺りを包んだ。
フラッシュのような強烈な光に目を開けていられなくなり、そして───
こんどこそとどめを刺すつもりだ。
綾は下を見た。
五エ門は地上での応戦に手一杯で、とても頭上を気遣う余裕はなさそうだった。
次元はどうだろう。
この距離なら、拳銃でもヘリコプターを操縦不能にすることができるはずだ。
彼の手さえ空けば。
私がこの手を離せば。
「離さねぇよ」
ほんの少し握った手の力を抜いただけで、すぐに頭上から声が降ってきた。
握られた手が、力をこめて握り直される。
「離さねぇ。何があっても」
「次元」
「手が空いてたって、この距離でヘリを撃ったらルパンも俺たちも巻き添えだ」
「でも、このままじゃ……」
ヘリコプターの機関砲が今にも火を噴きそうだ。
「うわ、バカ、何やってんだ」
突然、次元が場違いなほど素っ頓狂な声を上げた。
崖から半身を乗り出していた次元の懐から、金色のウサギが這い出て来ようとしていた。
次元の上半身は逆さになっているのだから、外に出たとたんに落ちてしまうだろう。
「よせ不二子、出てくるな」
焦ったような次元の制止の声を無視して、ウサギはヒョッコリと顔を出す。
次元のジャケットに体を残したまま、器用にバランスをとりながら、ウサギは視線をめぐらして竜を見た。
機関砲の砲身が竜の放つ炎でギラギラと光っているのを見た。
「フジコ……?」
綾が呟いた瞬間、ウサギはパッと宙へ身を躍らせた。
「!」
綾の頭を踏み台にして方向を変え、真っ赤に燃える竜をめがけてジャンプする。
すると突然、凄まじい風が巻き起こり、眩しい光が辺りを包んだ。
フラッシュのような強烈な光に目を開けていられなくなり、そして───