第6話
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
次元の懐からウサギがひょっこり顔を出した。
周囲の状況を探るように耳を動かしキョロキョロしていたが、ふいに地面に飛び降り、飛び跳ねながらどんどん離れていく。
「あ、トフィー! 待って!」
綾は慌ててウサギを追いかけた。
次元もその後を追う。
ウサギと彼女のブロンドが、炎に照らされて赤銅色に光った。
「トフィー」
綾は木立の手前でウサギに追いつき、抱き上げた。
そのとたん、ゴウッという熱風が吹きつける。
右手から竜が再び急降下してきた。
「危ねぇ!」
次元は綾を地面に引き倒し、庇うように覆いかぶさった。
直後、すぐ真上を竜が掠め飛んででいく。
すさまじい熱風とともに火の粉が降り注いだ。
木立に燃え移った火が風にあおられて大きく燃え上がり、折り重なった2人の上に音を立てて倒れてきた。
「!」
五エ門が2人の前に立ちはだかり、声も無く抜刀した。
木々は真っ2つに割れ、五エ門の脇に転がった。
「こいつぁいよいよヤバいんじゃねぇか?」
立ち上がった次元は綾を助け起こしながら空を見上げた。
竜は空中で体を回転させてこちらへ向き直る。
「言葉が通じないのかしら」
「不二子は分かってる風なんだ、あいつも同じだと思ったんだがな」
「これからどうするの?」
「檀公三十六策、走是上計」
「こんな時に小難しい事言うなよ、五エ門先生よ」
「逃げるに如かず、だ」
五エ門が裏門に停められていた車を指差した。
「馬車じゃなくて助かったぜ」
3人は車を拝借し、猛スピードでその場を離れた。
周囲の状況を探るように耳を動かしキョロキョロしていたが、ふいに地面に飛び降り、飛び跳ねながらどんどん離れていく。
「あ、トフィー! 待って!」
綾は慌ててウサギを追いかけた。
次元もその後を追う。
ウサギと彼女のブロンドが、炎に照らされて赤銅色に光った。
「トフィー」
綾は木立の手前でウサギに追いつき、抱き上げた。
そのとたん、ゴウッという熱風が吹きつける。
右手から竜が再び急降下してきた。
「危ねぇ!」
次元は綾を地面に引き倒し、庇うように覆いかぶさった。
直後、すぐ真上を竜が掠め飛んででいく。
すさまじい熱風とともに火の粉が降り注いだ。
木立に燃え移った火が風にあおられて大きく燃え上がり、折り重なった2人の上に音を立てて倒れてきた。
「!」
五エ門が2人の前に立ちはだかり、声も無く抜刀した。
木々は真っ2つに割れ、五エ門の脇に転がった。
「こいつぁいよいよヤバいんじゃねぇか?」
立ち上がった次元は綾を助け起こしながら空を見上げた。
竜は空中で体を回転させてこちらへ向き直る。
「言葉が通じないのかしら」
「不二子は分かってる風なんだ、あいつも同じだと思ったんだがな」
「これからどうするの?」
「檀公三十六策、走是上計」
「こんな時に小難しい事言うなよ、五エ門先生よ」
「逃げるに如かず、だ」
五エ門が裏門に停められていた車を指差した。
「馬車じゃなくて助かったぜ」
3人は車を拝借し、猛スピードでその場を離れた。