第1話
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通信を切ろうとすると、綾が待ったをかけた。
『あのね、次元。その……』
彼女が言いにくそうに口を開いた。
『私……』
図らずも次元はドキリとする。
その時、通信機の向こうで玄関のブザーが鳴った。
反射的にパッと立ち上がる音。
『ごめんなさい、お客さんみたい』
「それじゃ、また後で」
ルパンが通信機を切ろうとすると、彼女の焦ったような声が聞こえた。
『いやだ、コレどうやってオフにするの……?』
あちこち触っているのだろう、ザラザラと嫌な音がする。
ルパンが説明しようとしたが2度目のブザーがそれを遮った。
『もういいや』
綾が小さく呟いて、足音が遠ざかっていく。
遠くで玄関を開ける物音と、それに続いて話し声が聞こえた。
どうやら通信を切るのを諦めてその場に放置したらしかった。
「客が帰ったら使い方を教えてあげよう」
ルパンはそう言って自分が握っていた通信機をテーブルに置いた。
「不二子の事はともかく、たーんと話したい事があるでしょぉ? お二人には」
「別にねぇよ」
不覚にも動揺した自分に腹を立てた次元は、ぶっきらぼうに言い返した。
「さいですか」
からかってやりたいところだが、心のうちでニヤニヤ笑うだけにとどめておこう。
ルパンは表情を変えずに小さく肩をすくめてみせた。
『あのね、次元。その……』
彼女が言いにくそうに口を開いた。
『私……』
図らずも次元はドキリとする。
その時、通信機の向こうで玄関のブザーが鳴った。
反射的にパッと立ち上がる音。
『ごめんなさい、お客さんみたい』
「それじゃ、また後で」
ルパンが通信機を切ろうとすると、彼女の焦ったような声が聞こえた。
『いやだ、コレどうやってオフにするの……?』
あちこち触っているのだろう、ザラザラと嫌な音がする。
ルパンが説明しようとしたが2度目のブザーがそれを遮った。
『もういいや』
綾が小さく呟いて、足音が遠ざかっていく。
遠くで玄関を開ける物音と、それに続いて話し声が聞こえた。
どうやら通信を切るのを諦めてその場に放置したらしかった。
「客が帰ったら使い方を教えてあげよう」
ルパンはそう言って自分が握っていた通信機をテーブルに置いた。
「不二子の事はともかく、たーんと話したい事があるでしょぉ? お二人には」
「別にねぇよ」
不覚にも動揺した自分に腹を立てた次元は、ぶっきらぼうに言い返した。
「さいですか」
からかってやりたいところだが、心のうちでニヤニヤ笑うだけにとどめておこう。
ルパンは表情を変えずに小さく肩をすくめてみせた。