第5話
name change
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「タダじゃ済まない、ねぇ……」
ルパンはマリーの服を脱ぎ捨てた。
ネクタイを締めなおす。
「俺もタダ働きは嫌いだけどよ」
廊下に人影がないのを確認し、素早く移動する。
向かうは宝物庫。
見取り図は頭に入っている。
最短かつ安全で効率のいい経路を進む。
『ユニシア国宮廷執事を務めますソーントンです』
通信機からソーントンの声がした。
五エ門がスイッチを入れたようだ。
『プルーデンス王女がこちらに伺っていると聞きまして。パーティのお支度で忙しい折に申し訳ありません』
『いいえ、とんでもありません。気が合ったご様子で、お二人はあっという間に打ち解けられまして。まるで姉妹のようでございます』
女が応対している。
話しぶりからして侍女だろう。
『実は王女付きの侍女が気を揉んでおりまして。王女に伝えたい事もございますし、中へ入るお許しをいただきたいのですが』
『残念ながら、お二人は今しがたお庭の方へ行かれました。言伝は私が承りましょう』
『では、戻られるのをお待ちしてもよろしいでしょうか』
『お二人が戻られたらお知らせしますわ。ですからお部屋へお戻りください』
すげなく断られ、ドアが閉まる音がした。
『ドレスを渡した侍女に間違いありませんか?』
ソーントンが五エ門に確認している。
『間違いない。あの女だった』
『そうですか』
それきりソーントンは黙ってしまった。
彼もパルドアが何かを企んでいると勘ぐっているだろう。
ルパンは次元に連絡をとった。
「次元。聞いたか」
『あぁ』
早いレスポンス。
『誰も庭には来てないぜ。ありゃあ嘘だ』
分かりきった事だ。
仲良く庭に出てくるような状況なら、綾もモールス信号なんて使わないだろう。
「もし綾がパーティに顔を出さないようなら、次元、パルドアの部屋に乗り込め」
『お前はどうする』
「俺は宝物庫に向かう」
廊下を音もなく駆け抜け、階段を一気に飛び降りた。
踊場で立ち止まり、階上を見上げる。
「ソルライトを頂くぜ」
ルパンはマリーの服を脱ぎ捨てた。
ネクタイを締めなおす。
「俺もタダ働きは嫌いだけどよ」
廊下に人影がないのを確認し、素早く移動する。
向かうは宝物庫。
見取り図は頭に入っている。
最短かつ安全で効率のいい経路を進む。
『ユニシア国宮廷執事を務めますソーントンです』
通信機からソーントンの声がした。
五エ門がスイッチを入れたようだ。
『プルーデンス王女がこちらに伺っていると聞きまして。パーティのお支度で忙しい折に申し訳ありません』
『いいえ、とんでもありません。気が合ったご様子で、お二人はあっという間に打ち解けられまして。まるで姉妹のようでございます』
女が応対している。
話しぶりからして侍女だろう。
『実は王女付きの侍女が気を揉んでおりまして。王女に伝えたい事もございますし、中へ入るお許しをいただきたいのですが』
『残念ながら、お二人は今しがたお庭の方へ行かれました。言伝は私が承りましょう』
『では、戻られるのをお待ちしてもよろしいでしょうか』
『お二人が戻られたらお知らせしますわ。ですからお部屋へお戻りください』
すげなく断られ、ドアが閉まる音がした。
『ドレスを渡した侍女に間違いありませんか?』
ソーントンが五エ門に確認している。
『間違いない。あの女だった』
『そうですか』
それきりソーントンは黙ってしまった。
彼もパルドアが何かを企んでいると勘ぐっているだろう。
ルパンは次元に連絡をとった。
「次元。聞いたか」
『あぁ』
早いレスポンス。
『誰も庭には来てないぜ。ありゃあ嘘だ』
分かりきった事だ。
仲良く庭に出てくるような状況なら、綾もモールス信号なんて使わないだろう。
「もし綾がパーティに顔を出さないようなら、次元、パルドアの部屋に乗り込め」
『お前はどうする』
「俺は宝物庫に向かう」
廊下を音もなく駆け抜け、階段を一気に飛び降りた。
踊場で立ち止まり、階上を見上げる。
「ソルライトを頂くぜ」