第5話
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「変な誤解をされたぞ」
「まぁ、いいじゃねぇの。こんな可愛い恋人なんて、めったにいないわよン?」
ウフンとウインクをするルパン。
長い付けまつげがバサバサと揺れる。
「さて。早く綾殿を探さねば」
五エ門は見なかったことにした。
通信機のスイッチを入れて綾に呼びかけるが、応答はなかった。
電源がはいっていないようだ。
「次元。綾殿はどうした」
「戻ったぜ」
次元の方はすぐに返事がくる。
不機嫌そうな声で、最低限の言葉しか発しない。
綾との喧嘩が尾を引いているようだ。
「部屋にはまだ戻っておらぬ。次元、彼女は確かに戻ったのだな?」
次元は驚いたようだった。
やや遅れて返事が返ってくる。
「脇の入口から入っていくのを見た。どうなってるんだ。ソーントンの仕業か?」
「いや。何か分かったら連絡する」
ルパンが答え、通信を切った。
「俺は宮殿内を探してくるから、五エ門は部屋に残ってくれ。ソーントンが来たらうまく誤魔化せよ」
「お主の恋人のフリか」
「そっちじゃねぇよ。綾がいるように見せかけろって言ってんの!」
ルパンは廊下に出た。
綾が部屋へ戻るのに通るであろう廊下を逆に辿っていく。
次元との事で何もかも嫌になって逃げ出したのかと思ったが、彼女が宮殿に戻ったのを次元が見ている。
脇の入口からの経路は生活区域からは遠回りになるため、この時間帯にはそんなに人もいない。
目撃者も少ないだろう。
どのみち、『プルーデンス王女を見ましたか』なんて訊けるはずがない。
1階の、もう少しで出入り口というところでルパンは立ち止まった。
(こんな所に……)
廊下の端に落ちていた通信機を拾い上げる。
大事にしていたはずの通信機が落ちているということは、彼女の身に何かがあったのだ。
(誰かと揉み合った……?)
ルパンは辺りを見回した。
出入り口に近いせいか廊下の左右に部屋はない。
プルーデンスとのアバンチュールが目的なら、引きずり込める部屋がある場所を選ぶだろう。
(外に連れ出されたか……?)
ルパンは外へと駆け出した。
「まぁ、いいじゃねぇの。こんな可愛い恋人なんて、めったにいないわよン?」
ウフンとウインクをするルパン。
長い付けまつげがバサバサと揺れる。
「さて。早く綾殿を探さねば」
五エ門は見なかったことにした。
通信機のスイッチを入れて綾に呼びかけるが、応答はなかった。
電源がはいっていないようだ。
「次元。綾殿はどうした」
「戻ったぜ」
次元の方はすぐに返事がくる。
不機嫌そうな声で、最低限の言葉しか発しない。
綾との喧嘩が尾を引いているようだ。
「部屋にはまだ戻っておらぬ。次元、彼女は確かに戻ったのだな?」
次元は驚いたようだった。
やや遅れて返事が返ってくる。
「脇の入口から入っていくのを見た。どうなってるんだ。ソーントンの仕業か?」
「いや。何か分かったら連絡する」
ルパンが答え、通信を切った。
「俺は宮殿内を探してくるから、五エ門は部屋に残ってくれ。ソーントンが来たらうまく誤魔化せよ」
「お主の恋人のフリか」
「そっちじゃねぇよ。綾がいるように見せかけろって言ってんの!」
ルパンは廊下に出た。
綾が部屋へ戻るのに通るであろう廊下を逆に辿っていく。
次元との事で何もかも嫌になって逃げ出したのかと思ったが、彼女が宮殿に戻ったのを次元が見ている。
脇の入口からの経路は生活区域からは遠回りになるため、この時間帯にはそんなに人もいない。
目撃者も少ないだろう。
どのみち、『プルーデンス王女を見ましたか』なんて訊けるはずがない。
1階の、もう少しで出入り口というところでルパンは立ち止まった。
(こんな所に……)
廊下の端に落ちていた通信機を拾い上げる。
大事にしていたはずの通信機が落ちているということは、彼女の身に何かがあったのだ。
(誰かと揉み合った……?)
ルパンは辺りを見回した。
出入り口に近いせいか廊下の左右に部屋はない。
プルーデンスとのアバンチュールが目的なら、引きずり込める部屋がある場所を選ぶだろう。
(外に連れ出されたか……?)
ルパンは外へと駆け出した。