第4話
name change
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「着替えをお持ちしました」
ローラの侍女に声をかけられて、綾は我に返った。
侍女はオーガンジーを重ねた透き通るような青いドレスを手にしている。
ソーントンが今夜のパーティの為に用意した物だ。
「私のドレス……どうしたの?」
「お部屋へ行って受け取ってまいりました」
侍女は事も無げに答える。
ソーントンが、あるいはルパン達が、突然やってきた隣国の伯爵家の侍女に何も訊かずにドレスを渡すはずがない。
大事なパーティを控えて部屋に戻らない綾を不審に思うはずだ。
「どうやって?」
「それは、私が……」
侍女が口を開いた矢先、素早いノックの音が話を遮った。
「ユニシア国宮廷執事を務めますソーントンです」
綾をはじめ、続き部屋から戻ってきたパルドア親子もハッとして顔を見合わせる。
パルドアは例の従者の男に目配せをした。
「静かにしていてください」
男は綾の口を片手で塞ぎ、隣の部屋へ引っ張っていった。
「大人しくしていれば、何もしません」
(何もしないなんて、嘘)
以前ソーントンも同じ事を言ったなと、綾はぼんやりと思った。
ローラの侍女に声をかけられて、綾は我に返った。
侍女はオーガンジーを重ねた透き通るような青いドレスを手にしている。
ソーントンが今夜のパーティの為に用意した物だ。
「私のドレス……どうしたの?」
「お部屋へ行って受け取ってまいりました」
侍女は事も無げに答える。
ソーントンが、あるいはルパン達が、突然やってきた隣国の伯爵家の侍女に何も訊かずにドレスを渡すはずがない。
大事なパーティを控えて部屋に戻らない綾を不審に思うはずだ。
「どうやって?」
「それは、私が……」
侍女が口を開いた矢先、素早いノックの音が話を遮った。
「ユニシア国宮廷執事を務めますソーントンです」
綾をはじめ、続き部屋から戻ってきたパルドア親子もハッとして顔を見合わせる。
パルドアは例の従者の男に目配せをした。
「静かにしていてください」
男は綾の口を片手で塞ぎ、隣の部屋へ引っ張っていった。
「大人しくしていれば、何もしません」
(何もしないなんて、嘘)
以前ソーントンも同じ事を言ったなと、綾はぼんやりと思った。