第4話
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「朝は少し冷えるわね。ゴエモンは寒くないの?」
「慣れている」
「……それって『寒くない』って事? それとも『過酷な状況に慣れている』って事?」
木々の間を歩きながら2人は小声で会話を続ける。
歩きながら、綾はキョロキョロと辺りを見回していた。
時々立ち止まっては背伸びをして茂みの向こうを覗いたりしている。
「綾、さっきから何をしているんだ」
不審に思った五エ門だったが、次の瞬間には思い当たったようで、
「次元を探していたのか。すまん。気が利かなかった」
シュンとしてしまった。
「ち、違うの、散歩よ。あくまでも散歩」
綾は慌てて取り繕ったが、五エ門は困ったように頭をかくと、ふいに袂から自分の通信機を取り出した。
「ど、どうやらルパンが呼んでいるようだ。もしもし? もしもーし!」
と小芝居をうって、通信機を握りしめて宮殿へと戻っていった。
その大根芝居っぷりに呆気にとられた綾だったが、やがて笑い声をあげて彼の背中を見送った。
「慣れている」
「……それって『寒くない』って事? それとも『過酷な状況に慣れている』って事?」
木々の間を歩きながら2人は小声で会話を続ける。
歩きながら、綾はキョロキョロと辺りを見回していた。
時々立ち止まっては背伸びをして茂みの向こうを覗いたりしている。
「綾、さっきから何をしているんだ」
不審に思った五エ門だったが、次の瞬間には思い当たったようで、
「次元を探していたのか。すまん。気が利かなかった」
シュンとしてしまった。
「ち、違うの、散歩よ。あくまでも散歩」
綾は慌てて取り繕ったが、五エ門は困ったように頭をかくと、ふいに袂から自分の通信機を取り出した。
「ど、どうやらルパンが呼んでいるようだ。もしもし? もしもーし!」
と小芝居をうって、通信機を握りしめて宮殿へと戻っていった。
その大根芝居っぷりに呆気にとられた綾だったが、やがて笑い声をあげて彼の背中を見送った。