第4話
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朝早く、まだ薄暗いうちに綾はベッドを抜け出した。
寝室から首を伸ばして、そっと五エ門の様子を伺う。
五エ門は腕組みをしてソファに座っていたが、俯いて動かないところをみると、どうやら眠っているようだった。
その横でルパンがマリーの姿で眠っている。
綾は音を立てないように2人の前を横切った。
「綾殿。どちらへ」
突然声をかけられ、綾はビクリと肩を震わせて立ち止まった。
振り向けば、寝ていると思っていた五エ門が顔を上げて真っ直ぐにこちらを見ていた。
「え、えぇっと……ちょっと散歩に」
「では、某もお供つかまつる」
「えっ。い、いいのよ、1人で行くわ。すぐ戻ってくるから」
立ち上がろうとする五エ門を、綾は両手を振って断った。
「そうはいかん。1人で行かせたなんて知れたら、某が謗りを受ける。一応 “ぼでぃがぁど” だからな」
抱きついて眠っているルパンを無理やり引き剥がして五エ門は立ち上がった。
ルパンは起きる様子もなく、ムニャムニャと不明瞭に寝言を呟いている。
綾は五エ門の顔を見上げた。
断る口実はない。
「分かったわ。一緒に行きましょ」
2人は連れ立って部屋を出て行った。
「…………」
パタンとドアが閉まると、寝ていたはずのルパンがむっくりと起き上がった。
寝たふりをして、ずっと綾達のやり取りを聞いていたのだった。
「ったく、五エ門のヤツ。あっさりと腕を振りほどきやがって」
窓の方を見やって、ルパンはため息をついた。
綾がこっそり部屋を抜け出そうとする理由なんて、次元に会う為に決まっている。
制止のつもりで、割と力をこめて五エ門に抱きついていたのだが、力わざとなると彼には敵わない。
一緒に行こうと言った綾の残念そうな顔を見ても、五エ門は何も気づかないのだろうか。
「空気読めっての……」
寝室から首を伸ばして、そっと五エ門の様子を伺う。
五エ門は腕組みをしてソファに座っていたが、俯いて動かないところをみると、どうやら眠っているようだった。
その横でルパンがマリーの姿で眠っている。
綾は音を立てないように2人の前を横切った。
「綾殿。どちらへ」
突然声をかけられ、綾はビクリと肩を震わせて立ち止まった。
振り向けば、寝ていると思っていた五エ門が顔を上げて真っ直ぐにこちらを見ていた。
「え、えぇっと……ちょっと散歩に」
「では、某もお供つかまつる」
「えっ。い、いいのよ、1人で行くわ。すぐ戻ってくるから」
立ち上がろうとする五エ門を、綾は両手を振って断った。
「そうはいかん。1人で行かせたなんて知れたら、某が謗りを受ける。一応 “ぼでぃがぁど” だからな」
抱きついて眠っているルパンを無理やり引き剥がして五エ門は立ち上がった。
ルパンは起きる様子もなく、ムニャムニャと不明瞭に寝言を呟いている。
綾は五エ門の顔を見上げた。
断る口実はない。
「分かったわ。一緒に行きましょ」
2人は連れ立って部屋を出て行った。
「…………」
パタンとドアが閉まると、寝ていたはずのルパンがむっくりと起き上がった。
寝たふりをして、ずっと綾達のやり取りを聞いていたのだった。
「ったく、五エ門のヤツ。あっさりと腕を振りほどきやがって」
窓の方を見やって、ルパンはため息をついた。
綾がこっそり部屋を抜け出そうとする理由なんて、次元に会う為に決まっている。
制止のつもりで、割と力をこめて五エ門に抱きついていたのだが、力わざとなると彼には敵わない。
一緒に行こうと言った綾の残念そうな顔を見ても、五エ門は何も気づかないのだろうか。
「空気読めっての……」