第3話
name change
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「私、そろそろ失礼してベッドルームへ行くわ」
綾が言った。
マントルピースの上の時計を見れば、結構な時間になっている。
五エ門は戸締りを確認してから廊下へ出た。
「何をしているんですか」
廊下に出たところでソーントンと鉢合わせした。
「何って、王女が寝所へさがると言うので拙者は失礼しようと……」
「王女から離れないで欲しいと言ったはずです」
「いや、しかし……」
いくら護衛といえど、寝室で女性と一夜を共にするなどあり得ない。
しかも相手が綾とあっては、尚更である。
後で次元に合わせる顔がない。
「何もベッドルームへ同行しろとは言っていません。出入り口はリビングルームにしかないですし、そこで見張ればいいんです。お戻りなさい」
ソーントンは渋る五エ門を無理やり室内へと押し戻した。
「どうしたの?」
綾は五エ門とソーントンを交互に見た。
ソーントンが答える。
「やはり彼だけでは何かと不都合がありますから、侍女をご用意しました。五エ門さんはこのリビングルームで待機を。寝室へはこの者がご一緒します」
ソーントンが連れてきたのは、痩せた背の高い女だった。
ハイヒールのせいで余計にのっぽに見る。
手足もヒョロッと長く、お仕着せの袖が寸足らずだった。
「彼女は侍女としての腕はおろか、武術にもたけていますから、王女を任せるには適任です」
「マリーです、よろしくゥ。ウフフフフ」
「…………」
シナをつくって愛想笑いを浮かべる侍女に、五エ門は寒気を覚えた。
こういう、女性特有の媚びるような態度が彼は苦手なのだ。
「それじゃ行きましょう。まずはシャワーですわね」
マリーは綾を促してベッドルームへ移動した。
「あの……」
「シーッ」
マリーは人差し指を唇に当ててウインクをした。
そして困惑顔の綾を見つめ、クスリと笑う。
「困った顔も可愛いね、綾ちゃん」
「⁉︎」
綾は息をのんだ。
綾が言った。
マントルピースの上の時計を見れば、結構な時間になっている。
五エ門は戸締りを確認してから廊下へ出た。
「何をしているんですか」
廊下に出たところでソーントンと鉢合わせした。
「何って、王女が寝所へさがると言うので拙者は失礼しようと……」
「王女から離れないで欲しいと言ったはずです」
「いや、しかし……」
いくら護衛といえど、寝室で女性と一夜を共にするなどあり得ない。
しかも相手が綾とあっては、尚更である。
後で次元に合わせる顔がない。
「何もベッドルームへ同行しろとは言っていません。出入り口はリビングルームにしかないですし、そこで見張ればいいんです。お戻りなさい」
ソーントンは渋る五エ門を無理やり室内へと押し戻した。
「どうしたの?」
綾は五エ門とソーントンを交互に見た。
ソーントンが答える。
「やはり彼だけでは何かと不都合がありますから、侍女をご用意しました。五エ門さんはこのリビングルームで待機を。寝室へはこの者がご一緒します」
ソーントンが連れてきたのは、痩せた背の高い女だった。
ハイヒールのせいで余計にのっぽに見る。
手足もヒョロッと長く、お仕着せの袖が寸足らずだった。
「彼女は侍女としての腕はおろか、武術にもたけていますから、王女を任せるには適任です」
「マリーです、よろしくゥ。ウフフフフ」
「…………」
シナをつくって愛想笑いを浮かべる侍女に、五エ門は寒気を覚えた。
こういう、女性特有の媚びるような態度が彼は苦手なのだ。
「それじゃ行きましょう。まずはシャワーですわね」
マリーは綾を促してベッドルームへ移動した。
「あの……」
「シーッ」
マリーは人差し指を唇に当ててウインクをした。
そして困惑顔の綾を見つめ、クスリと笑う。
「困った顔も可愛いね、綾ちゃん」
「⁉︎」
綾は息をのんだ。