第1話
name change
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ルパンたちがルナトーンを盗もうとしたあの夜から、数ヶ月が経っていた。
「ほーんと、どうしちゃったのかね、不二子ちゃん」
ルパンはぼんやりとテレビを眺めながらつぶやいた。
ユニシアのプルーデンス王女と隣国の皇太子が婚約したというニュースが流れている。
『見つけたわ、ルナトーン。とっても綺麗よ!』
最後の通信内容から、彼女がルナトーンを手に入れたのは間違いなかった。
しかしそれ以降、彼女からの連絡はおろか、消息さえつかめていない。
「今頃は宝石を手に、どっかではしゃいでるだろうさ。なぁルパン、いい加減にあの女を理解しろよ。あの女にとって、所詮俺たちは使い勝手の良い駒なんだ」
そう言ってから、次元は自分の言葉に渋い顔をした。
ユニシアの王女、いや、正確には王女の身代わりだった女を思い出したのだった。
『私、あなたのこと……』
なぜか、あの時さえぎった言葉の続きが無性に聞きたくなっていた。
ユニシアの一件が終わってから、彼女は芝居に打ち込んでいるようだった。
もとより努力家だ。
最近では、とある舞台で名前を見かけたこともある。
端役だったが、彼女にとっては大きな一歩だったに違いない。
パッと顔をほころばせて喜ぶ姿が目に浮かんだ。
「おい、どーしたぁ? 次元。急に黙りこくっちまって」
ハッと我に返ると、ルパンが顔を覗き込んでいた。
片手をあげて、こちらの眼前でヒラヒラ振っている。
まったく気がつかなかった。
「……すまん。何の話だったか…… ?」
「あのなぁ」
ルパンはおおげさにため息をついた。
哀れむような顔で次元を見る。
「ユニシアから戻ってからこっち、なんか変だぜ、お前。始終ぼーっとしてるしよ」
「ぼーっとなんてしてねぇよ。考え事してんだよ」
「……始終考え事ばーっかしてるしよぉ」
「ちっ、言い直さなくってもいいだろう」
次元は顔をしかめた。
「ほーんと、どうしちゃったのかね、不二子ちゃん」
ルパンはぼんやりとテレビを眺めながらつぶやいた。
ユニシアのプルーデンス王女と隣国の皇太子が婚約したというニュースが流れている。
『見つけたわ、ルナトーン。とっても綺麗よ!』
最後の通信内容から、彼女がルナトーンを手に入れたのは間違いなかった。
しかしそれ以降、彼女からの連絡はおろか、消息さえつかめていない。
「今頃は宝石を手に、どっかではしゃいでるだろうさ。なぁルパン、いい加減にあの女を理解しろよ。あの女にとって、所詮俺たちは使い勝手の良い駒なんだ」
そう言ってから、次元は自分の言葉に渋い顔をした。
ユニシアの王女、いや、正確には王女の身代わりだった女を思い出したのだった。
『私、あなたのこと……』
なぜか、あの時さえぎった言葉の続きが無性に聞きたくなっていた。
ユニシアの一件が終わってから、彼女は芝居に打ち込んでいるようだった。
もとより努力家だ。
最近では、とある舞台で名前を見かけたこともある。
端役だったが、彼女にとっては大きな一歩だったに違いない。
パッと顔をほころばせて喜ぶ姿が目に浮かんだ。
「おい、どーしたぁ? 次元。急に黙りこくっちまって」
ハッと我に返ると、ルパンが顔を覗き込んでいた。
片手をあげて、こちらの眼前でヒラヒラ振っている。
まったく気がつかなかった。
「……すまん。何の話だったか…… ?」
「あのなぁ」
ルパンはおおげさにため息をついた。
哀れむような顔で次元を見る。
「ユニシアから戻ってからこっち、なんか変だぜ、お前。始終ぼーっとしてるしよ」
「ぼーっとなんてしてねぇよ。考え事してんだよ」
「……始終考え事ばーっかしてるしよぉ」
「ちっ、言い直さなくってもいいだろう」
次元は顔をしかめた。