第2話
name change
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一瞬、何が起きたのか分からなかった。
銃声に似た派手な音が響いたと思ったら、私は次元に腕を引かれて彼の背後に押しやられていた。
次元は銃を抜き、身を低くして大通りを窺う。
私が狙われたの……?
1歩間違えば、私は死んでいたかもしれない。
死。
その単語に、ふいに全身が一気に反応し、体が震え出した。
「じ、次元……」
「どうやら風船が割れただけらしい」
振り返った次元は、すぐに私の異変に気づいた。
「この位で動揺するな。こんなの日常茶飯事だろう」
「えぇ、まぁ、そうなんだけど」
手を借りて立ち上がったものの、足もとがまだおぼつかない。
このまま王宮へ戻るわけにもいかず、私たちは近くの公園に向かった。
「何か飲むか」
「わたし、ソフトクリームがいい」
スタンドで販売しているソフトクリームは子供のころから大好物だ。
王女だってことも忘れて、大口を開けてほおばった。
次元は私のそばに立って辺りを見回している。
何があっても次元が守ってくれる。
もう体の震えは治まっていた。
「ねぇ次元。あなたはどうして私のボディガードを引き受けたの?」
「どうしてって、」
次元はなぜか言いよどんだ。
頭に浮かんだ言葉をかき消し、別の言葉を選んでいる風だった。
「プルーデンス……」
ちょうどソフトクリームの最後の一口を食べ終えたところで、次元が振り向いた。
そして私の顔を見るなり吹き出し、大笑いする。
「なんだその顔は! まるでガキじゃねぇか!」
どうせガキですよ。
私は口の周りを拭って次元に死刑を宣告する。
「王女を侮辱すると、縛り首よ」
「脱走のことは黙っててやるんだ、おあいこだ」
次元はなおも笑いの名残を顔に貼り付けたまま、私の背中をポンと叩いた。
銃声に似た派手な音が響いたと思ったら、私は次元に腕を引かれて彼の背後に押しやられていた。
次元は銃を抜き、身を低くして大通りを窺う。
私が狙われたの……?
1歩間違えば、私は死んでいたかもしれない。
死。
その単語に、ふいに全身が一気に反応し、体が震え出した。
「じ、次元……」
「どうやら風船が割れただけらしい」
振り返った次元は、すぐに私の異変に気づいた。
「この位で動揺するな。こんなの日常茶飯事だろう」
「えぇ、まぁ、そうなんだけど」
手を借りて立ち上がったものの、足もとがまだおぼつかない。
このまま王宮へ戻るわけにもいかず、私たちは近くの公園に向かった。
「何か飲むか」
「わたし、ソフトクリームがいい」
スタンドで販売しているソフトクリームは子供のころから大好物だ。
王女だってことも忘れて、大口を開けてほおばった。
次元は私のそばに立って辺りを見回している。
何があっても次元が守ってくれる。
もう体の震えは治まっていた。
「ねぇ次元。あなたはどうして私のボディガードを引き受けたの?」
「どうしてって、」
次元はなぜか言いよどんだ。
頭に浮かんだ言葉をかき消し、別の言葉を選んでいる風だった。
「プルーデンス……」
ちょうどソフトクリームの最後の一口を食べ終えたところで、次元が振り向いた。
そして私の顔を見るなり吹き出し、大笑いする。
「なんだその顔は! まるでガキじゃねぇか!」
どうせガキですよ。
私は口の周りを拭って次元に死刑を宣告する。
「王女を侮辱すると、縛り首よ」
「脱走のことは黙っててやるんだ、おあいこだ」
次元はなおも笑いの名残を顔に貼り付けたまま、私の背中をポンと叩いた。