第3話
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「おい綾」
次元が片手で手招きをしている。
「はい?」
近寄っていくと、彼が何かを抱えているのが分かった。
「うわっ、噛みやがったコイツ!」
いきなり声を上げた次元は抱えていたものを乱暴に私に押し付けてきた。
とっさに手を出して受け取る。
ウサギだった。
全身が蜂蜜のような金色の毛でおおわれており、大きな黒い目でじっと次元を見つめている。
「どうしてこんな所に……」
私は片手でウサギの頭を撫でようとした。
するとウサギは警戒心をあらわにして全身を緊張させた。
無理に撫でようものなら噛みつかれそうだった。
「さっさと逃がした方がいいぞ」
「逃がすって、こんな所で?」
「元いた場所に戻すだけだろう。早くしないとお前も噛みつかれるぞ」
次元はしかめ面をしてウサギを指差した。
「見ろ、この目つき。きっととんでもない性悪だ」
「警戒してるだけよ」
私はウサギを見下ろした。
ウサギの方はじっと次元を見つめたままだ。
「それじゃあ、この子を警備の人に渡してくるわね」
「あぁ。行ってこい」
私は次元をその場に残して、警備主任のもとへ引き返した。
次元が片手で手招きをしている。
「はい?」
近寄っていくと、彼が何かを抱えているのが分かった。
「うわっ、噛みやがったコイツ!」
いきなり声を上げた次元は抱えていたものを乱暴に私に押し付けてきた。
とっさに手を出して受け取る。
ウサギだった。
全身が蜂蜜のような金色の毛でおおわれており、大きな黒い目でじっと次元を見つめている。
「どうしてこんな所に……」
私は片手でウサギの頭を撫でようとした。
するとウサギは警戒心をあらわにして全身を緊張させた。
無理に撫でようものなら噛みつかれそうだった。
「さっさと逃がした方がいいぞ」
「逃がすって、こんな所で?」
「元いた場所に戻すだけだろう。早くしないとお前も噛みつかれるぞ」
次元はしかめ面をしてウサギを指差した。
「見ろ、この目つき。きっととんでもない性悪だ」
「警戒してるだけよ」
私はウサギを見下ろした。
ウサギの方はじっと次元を見つめたままだ。
「それじゃあ、この子を警備の人に渡してくるわね」
「あぁ。行ってこい」
私は次元をその場に残して、警備主任のもとへ引き返した。