第2話
name change
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大通りからパンパンと乾いた音がした。
「プルーデンス!」
瞬時に次元はプルーデンスの腕を引き、自分の背後に押しやった。
身を低くして銃を構え、建物の陰から通りを窺う。
新装オープンらしい店の前に、風船売りが立っていた。
「じ、次元……」
背後から不安の色を帯びたプルーデンスの声がした。
「どうやら風船が割れただけらしい」
次元は銃をしまうと、何もなかったように立ち上がる。
振り返れば、プルーデンスは明らかに動揺した様子で視線を彷徨わせていた。
「このくらいで動揺するな。こんなの日常茶飯事だろう」
「あ、えぇ。まぁ、そうなんだけど……」
次元の腕に添えられた彼女の手は、気の毒なほど震えている。
このまま王宮に戻れば、何かあったのは一目瞭然だ。
次元は彼女を落ち着かせるため、近くの公園へ向かった。
「何か飲むか」
ベンチに座った彼女はだいぶ落ち着いてきたらしく、次元を見上げてにっこり笑った。
「私、ソフトクリームがいい」
「へえへえ。仰せのままに」
風になびく髪を押さえながら、プルーデンスは嬉しそうにソフトクリームをほおばった。
「ねぇ次元。あなたはどうして私のボディガードを引き受けたの?」
「どうしてって、」
難しい質問だ。
ルナトーンが欲しいからだなんて、言えるわけがない。
「プルーデンス……」
どう誤魔化そうかと考えながら彼女の方を見ると、プルーデンスは大口を開けてソフトクリームの最後の一口を押し込んだところだった。
あぁ美味しかったと、満足そうに笑う。
次元は思わず吹き出した。
「なんだその顔は! まるでガキじゃねぇか!」
「そんなに笑うことないじゃない。お上品に食べたって美味しくないもん」
口の周りについたクリームを拭き取りながら、プルーデンスは上目遣いに次元を睨む。
「王女を侮辱すると、縛り首よ」
「脱走のことは黙っててやるんだ、おあいこだ」
次元は彼女の背中をポンと叩いた。
「さて。そろそろ王女とボディガードに戻るとするか」
「プルーデンス!」
瞬時に次元はプルーデンスの腕を引き、自分の背後に押しやった。
身を低くして銃を構え、建物の陰から通りを窺う。
新装オープンらしい店の前に、風船売りが立っていた。
「じ、次元……」
背後から不安の色を帯びたプルーデンスの声がした。
「どうやら風船が割れただけらしい」
次元は銃をしまうと、何もなかったように立ち上がる。
振り返れば、プルーデンスは明らかに動揺した様子で視線を彷徨わせていた。
「このくらいで動揺するな。こんなの日常茶飯事だろう」
「あ、えぇ。まぁ、そうなんだけど……」
次元の腕に添えられた彼女の手は、気の毒なほど震えている。
このまま王宮に戻れば、何かあったのは一目瞭然だ。
次元は彼女を落ち着かせるため、近くの公園へ向かった。
「何か飲むか」
ベンチに座った彼女はだいぶ落ち着いてきたらしく、次元を見上げてにっこり笑った。
「私、ソフトクリームがいい」
「へえへえ。仰せのままに」
風になびく髪を押さえながら、プルーデンスは嬉しそうにソフトクリームをほおばった。
「ねぇ次元。あなたはどうして私のボディガードを引き受けたの?」
「どうしてって、」
難しい質問だ。
ルナトーンが欲しいからだなんて、言えるわけがない。
「プルーデンス……」
どう誤魔化そうかと考えながら彼女の方を見ると、プルーデンスは大口を開けてソフトクリームの最後の一口を押し込んだところだった。
あぁ美味しかったと、満足そうに笑う。
次元は思わず吹き出した。
「なんだその顔は! まるでガキじゃねぇか!」
「そんなに笑うことないじゃない。お上品に食べたって美味しくないもん」
口の周りについたクリームを拭き取りながら、プルーデンスは上目遣いに次元を睨む。
「王女を侮辱すると、縛り首よ」
「脱走のことは黙っててやるんだ、おあいこだ」
次元は彼女の背中をポンと叩いた。
「さて。そろそろ王女とボディガードに戻るとするか」