第3話
name change
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「ルパン、三世……」
まるで言葉の意味が浸透するまで時間がかかるみたいな口調で、綾はゆっくりと呟いた。
それからようやく、パッと顔を上げて次元を見た。
信じられないという顔をしていた。
大きく見開かれた瞳は潤み、ゆらゆらと揺らいでいる。
「俺たちはずっとルナトーンを狙っていた。あんたが着けていたのはレプリカだろう。俺はボディガードをしながら本物の在り処を探っていた。今頃は仲間の手の中だ」
綾は顔をこわばらせ、言葉もなく次元を見つめている。
「撃たれたのもあんたのせいじゃないから、責任を感じる必要はない。騙されたのもお互い様だしな」
「ちがっ……」
「じゃあな」
綾が何か言いかけたのを遮って、次元は背を向けて歩き出した。
「違うの」と背中で声がした。
綾が回り込んできて次元の行く手を遮る。
「お願い、行かないで。私……」
初めて見る表情に、次元はドキリとした。
顔色が青ざめていて力なさそうで、悲しそうで恨めしそうで恥ずかしそうで、何とも言いようがない。
いろんな感情が入り交じって、まるで切ない夢を見ているような顔つきだった。
「私、あなたを……」
言いかけた綾を次元は胸の内へ引き寄せ、強く抱きしめて言葉を遮った。
これ以上彼女の顔を見ていたら、変な事を口走りそうだった。
自分もだとか、そんなことを。
「何も言うな。俺にはその言葉を聞く資格はない」
彼女は身じろぎもしなかった。
あまりにも唐突すぎて、驚きで動けずにいるのかもしれない。
「すまねぇ」
腕を緩めると、綾はパッと次元に背を向けた。
嫌われたか。
その方が良いのかもしれない、と次元は思った。
まるで言葉の意味が浸透するまで時間がかかるみたいな口調で、綾はゆっくりと呟いた。
それからようやく、パッと顔を上げて次元を見た。
信じられないという顔をしていた。
大きく見開かれた瞳は潤み、ゆらゆらと揺らいでいる。
「俺たちはずっとルナトーンを狙っていた。あんたが着けていたのはレプリカだろう。俺はボディガードをしながら本物の在り処を探っていた。今頃は仲間の手の中だ」
綾は顔をこわばらせ、言葉もなく次元を見つめている。
「撃たれたのもあんたのせいじゃないから、責任を感じる必要はない。騙されたのもお互い様だしな」
「ちがっ……」
「じゃあな」
綾が何か言いかけたのを遮って、次元は背を向けて歩き出した。
「違うの」と背中で声がした。
綾が回り込んできて次元の行く手を遮る。
「お願い、行かないで。私……」
初めて見る表情に、次元はドキリとした。
顔色が青ざめていて力なさそうで、悲しそうで恨めしそうで恥ずかしそうで、何とも言いようがない。
いろんな感情が入り交じって、まるで切ない夢を見ているような顔つきだった。
「私、あなたを……」
言いかけた綾を次元は胸の内へ引き寄せ、強く抱きしめて言葉を遮った。
これ以上彼女の顔を見ていたら、変な事を口走りそうだった。
自分もだとか、そんなことを。
「何も言うな。俺にはその言葉を聞く資格はない」
彼女は身じろぎもしなかった。
あまりにも唐突すぎて、驚きで動けずにいるのかもしれない。
「すまねぇ」
腕を緩めると、綾はパッと次元に背を向けた。
嫌われたか。
その方が良いのかもしれない、と次元は思った。