第3話
name change
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『首尾はどうだ、ルパン』
『不二子が宝物庫へ進入した。カメラ付き発信器のおかげでセンサーも解除方法も分かったし、今回は上手くいきそうだぜ』
『俺のおかげって言えよ』
軽口を叩いて、次元は通信を切った。
会話の間にプルーデンスは一度だけ心配そうな視線をよこしたが、その後は王子への応対に忙しく、振り返ることはなかった。
騒動が持ち上がったのはその直後だった。
突然騒がしくなり、皆が何事かと出入口を振り返る。
「デモの参加者がヒートアップして乱入してきたぞ!」
「警備は何をしている!」
銃声。
甲高い悲鳴。
プルーデンスがハッとして振り返る。
自分に向いた銃口を見て、表情を凍りつかせた。
「プルーデンス!」
反撃の時間はない。
次元はプルーデンスと銃口の直線上に飛び込んだ。
彼女を抱きしめ、生まれて初めて銃口に背中を向ける。
破裂音と同時に体に衝撃を感じ、息が詰まった。
発砲した男は身を翻し、取り押さえようとした警備員を数人突き飛ばしてホールを飛び出して行く。
すぐさま警備員が後を追った。
「次元! 次元!」
プルーデンスは泣きそうな顔をしていた。
少し潤んだ瞳が照明を反射して煌いている。
「大丈夫だ……」
弾丸は防弾ベストが防いでいる。
しかしその衝撃はまともにくらっている訳で、うまく呼吸ができない。
「安全な場所へ、行け。……代わりのボディガードがつく……」
次元は撃たれた自分よりも青ざめた顔ですがりつくプルーデンスをひきはがし、肩を押して遠ざけようとした。
しかし彼女は他の警備の手を振り払い、次元のそばに戻ってくる。
「そんな、あなたの代わりなんかいないわ!」
心配しなくていい。
別に、あんたのためにボディガードをしていたわけじゃない。
そんな顔をしないでくれ。
……頼むから。
「だからあんたは “ 難あり ” なんだ」
次元は呻いた。
「ボディガードなんてのは、使い捨ての駒でいいんだ……」
次元は再度プルーデンスを押しのけ、一人でホールを出ていく。
背後から彼女が何か叫んだが、次元は振り返らなかった。
『不二子が宝物庫へ進入した。カメラ付き発信器のおかげでセンサーも解除方法も分かったし、今回は上手くいきそうだぜ』
『俺のおかげって言えよ』
軽口を叩いて、次元は通信を切った。
会話の間にプルーデンスは一度だけ心配そうな視線をよこしたが、その後は王子への応対に忙しく、振り返ることはなかった。
騒動が持ち上がったのはその直後だった。
突然騒がしくなり、皆が何事かと出入口を振り返る。
「デモの参加者がヒートアップして乱入してきたぞ!」
「警備は何をしている!」
銃声。
甲高い悲鳴。
プルーデンスがハッとして振り返る。
自分に向いた銃口を見て、表情を凍りつかせた。
「プルーデンス!」
反撃の時間はない。
次元はプルーデンスと銃口の直線上に飛び込んだ。
彼女を抱きしめ、生まれて初めて銃口に背中を向ける。
破裂音と同時に体に衝撃を感じ、息が詰まった。
発砲した男は身を翻し、取り押さえようとした警備員を数人突き飛ばしてホールを飛び出して行く。
すぐさま警備員が後を追った。
「次元! 次元!」
プルーデンスは泣きそうな顔をしていた。
少し潤んだ瞳が照明を反射して煌いている。
「大丈夫だ……」
弾丸は防弾ベストが防いでいる。
しかしその衝撃はまともにくらっている訳で、うまく呼吸ができない。
「安全な場所へ、行け。……代わりのボディガードがつく……」
次元は撃たれた自分よりも青ざめた顔ですがりつくプルーデンスをひきはがし、肩を押して遠ざけようとした。
しかし彼女は他の警備の手を振り払い、次元のそばに戻ってくる。
「そんな、あなたの代わりなんかいないわ!」
心配しなくていい。
別に、あんたのためにボディガードをしていたわけじゃない。
そんな顔をしないでくれ。
……頼むから。
「だからあんたは “ 難あり ” なんだ」
次元は呻いた。
「ボディガードなんてのは、使い捨ての駒でいいんだ……」
次元は再度プルーデンスを押しのけ、一人でホールを出ていく。
背後から彼女が何か叫んだが、次元は振り返らなかった。